漫歩計の山日記・2001年10−12月
山と自然の漫歩計の日記です(2001年10−12月)
バックナンバーは下記をクリック。アルプスの山行は別ファイルになっています。
2001年7月〜9月
北アルプス・唐松岳から五龍岳
北アルプス・燕岳から大天井岳
2001年5月・6月
2001年3月・4月
2001年1月・2月
BR>
--------------------
12月23日(日)
冬晴れの日曜日、伊賀の
錫杖ヶ岳
に登りました。
柚木峠から登るのが一般的なようですが、鎖やロープの岩場が多く、雪があるかもしれないので避けて、錫杖湖の落合登山道を登ることにしました。
錫杖ヶ岳山頂
錫杖湖ふれあい公園の駐車場から橋を渡って落合方面に10分ほど歩き、登山道Bコースに入ります。Bコースは「登山道」、100m西に登山口のあるAコースは「遊歩道」と書いてありますが、あとで分かるのですがどちらも急な坂で結構きつい登山道です。ただしAコースは階段がほとんどです。
林道を登り、ほどなく山道となって、杉の植林の中をどんどん高度を上げて行きます。ほとんど坂は緩むことが無く、尾根に出るまでの50分くらい、かなり息が切れる道です。尾根に出ると北側は雪で真っ白でした。
ホッとする間も無く、鞍部から左へ急な坂を登ります。小ピークから少し下って、左からAコースが合流すれば頂上は近い。これまた傾斜のきつい丸太の階段を登りきると休憩所があり、すぐに360度の展望が開ける、岩だらけの頂上に登り着きます。登りは計1時間30分。伊勢湾、その向こうは三河地方でしょうか。鈴鹿の山々、青山高原方面、余すところ無く良く見えます。また、頂上付近は雪が残り、北側斜面には真っ白な樹氷が花盛り。期待していなかった樹氷にも巡り会えたのは幸運でした。
山頂の樹氷 錫杖湖と伊勢湾の展望
去りがたい頂上に別れを告げ、丸太の階段を下って、鞍部からAコースに入ります。この道は行けども行けども丸太の階段で、下るのも膝が疲れますが登るのも辛いでしょう。下りは1時間で十分で、落合のお寺の横へ出ます。
湖水のほとりの喫茶店で休憩したあと、「さるびの温泉」へ立ち寄り、冬至のゆず湯で疲れをいやすという贅沢な一日でした。錫杖ヶ岳は、マイナーではありますがなかなかいい山です。
--------------------
12月15日(土)
この冬一番の寒さの中、
金剛山
に行きました。
今日はいつもの千早本道ではなく、黒栂林道から高畑谷を登ります。沢沿いの道で自然林が多く、滝もあります。
有名な豆腐店の所から左へ舗装道路を行き、車止めに出たら右へ入ります。水源地の手前の小道を右に入りますが、このルートには全く道標がありません。テープもほとんどなく、事前に十分調べておかないと迷うこと間違いなし。私は
金剛山のホームページ
を見ました。このHPは実に良く出来ています。
天候は晴れ時々雪で寒い。自然林の中の沢をさかのぼり、腰折の滝から高畑谷に入り、水飲み場でのどを潤して、杉林の急坂を登ります。このあたりまで来ると雪で白っぽくなっています。ここは頑張り所ですが、5−10センチはあろうかという霜柱をサクサク踏みながら登ります。やがて尾根に出て、展望が開け、わずかに下って、ブナの多い気持ちのいい林の中を登れば国見城跡の広場に到着。うっすらと雪化粧した景色は実に綺麗です。
金剛山頂・国見城跡 葛木神社のブナ林
頂上の気温は氷点下3度、風も強く寒いのなんの。売店に入ってあたたかいうどんを食べ、下りは千早本道の階段をひたすら下りました。
金剛山はいつも人が多く、「毎日登山」で回数を競う人もいて千早本道はまるで観光地のようなにぎわいになる事がありますが、ルートを変えれば全く違う様相で、豊かな自然を味わうことができます。山は競争ではなく、ゆっくりと自然を楽しむのが本来の姿だと私は思うのですが、いかがでしょうか。
--------------------
12月8日(土)
天気がいいので、お昼に家を出て、天理の
大国見山
に行きました。
天理街道から国道25号(名阪国道でなく、旧道の方)に入り、桃尾の滝バス停から左へ細い道を入るとすぐに駐車場があります。ここに車をとめて歩きます。
滝は低山にしては落差が大きく、周囲には石仏やお社もあって荘厳な雰囲気。夏でもきっと涼しいでしょう。有名ではありませんが、隠れた名所という感じです。
桃尾の滝 大国見山山頂
滝から沢筋の急な舗装路を少し登ると、道は山道となります。岩が多く、石仏の多いのが目立ちます。かなりの急坂で積雪があると下りは怖いかも。30分くらいも行くと立派な寺(大観寺)があります。よく手入れされた美しい寺で、名残の紅葉が見られました。周囲は石仏の宝庫で、大小さまざまの仏様が見守ってくれています。
寺から丸木で組んだ橋をいくつか渡り、やがて沢を離れて尾根筋に出ます。このあたり、紅葉の時期ならきっと素晴らしいでしょう。
立派な道標のある分岐を右に取り、大国見山の山頂に向かいます。急な坂で息が切れますが、ロープが張られていて安心です。山頂までは分岐から20分くらいでしょうか。祠のある山頂に出れば、奈良盆地の展望を満喫することが出来ます。人の少ない、静かな山です。名阪国道の車の音が聞こえるのは仕方ないとしたものでしょう。頂上付近は自然林です。
山頂で少し遅い昼食を摂り、元来た道を帰ります。12時前に家を出て、下山したのが3時半という、実に手軽な登山でしたが、気持ちのいい山歩きが出来ました。
--------------------
12月2日(日)
奈良山友会の12月例会山行で、南山城の
三上山
(さんじょうさん)に行きました。今回は私がリーダーということで、10月に下見もして準備していたものです。最初に登ったのは昨年12月ですが、低い山ながら、奈良の近郊には珍しい自然林と展望が素晴らしい山で、大変気に入ったのです。
参加者は9名。JR加茂駅からバスに乗車。海住山寺まで歩いてもいい(約1時間)のですが、車の多い舗装路歩きを避けるために途中の岡崎まではバスを利用しました。
バス停から海住山寺まではのどかな農村の中。だらだら坂を北へ向かい、寺の参道となった急坂を登りきれば海住山寺に到着です。
このお寺は紅葉で有名で、特に裏山の紅葉は最盛期に来れば赤・黄色の鮮やかな色模様で素晴らしいものです。ただし今回はちょっと遅かったようです。桜も多く春も良さそうです。立派な五重塔もあり雰囲気のいい寺院です。
裏山は広葉樹の多い自然林で、15分ほどで尾根を越え、直進して下れば鳴子川を横切り、山城森林公園内の林道に降り立ちます。ここも紅葉が非常に美しいところで、落葉の絨毯もとても鮮やかで素晴らしいポイントです。
左へ5分ほど下り、右へ「山頂の道」と書かれた登山道に入ります。階段が続くかなりの急坂で、息が切れますが、松の多い、いかにも松茸が出そうな感じの自然林です。心地よい尾根道で、さわやかな気分で歩けます。自然林がヒノキの植林に変わり、つづら折れの急坂をこなすと林道に出ます。林道を左すぐの登山路に再び入ればすぐに山頂です。登山口から40分弱です。
山頂には展望台があり、雲一つない青空のもと、まさに360度遮るもののない大展望です。473mの低山とは思えない贅沢な景色が広がり、思わず歓声が上がります。素晴らしい眺めです。
山頂でゆっくり思いおもいの昼食。楽しいひとときです。ほとんど人が上がってこない静かな山ですが、今日は4度目の登山で初めて家族連れに会いました。車でのアプローチも簡単な山で、バンガローやキャンプ場もある森林公園内にあるのですが、なぜか登山者の少ない静かな山なのです。
下山は「長寿の道」を利用。どんどん下って約30分で管理事務所に出ます。ここにはトイレや自販機などもあり休憩にぴったりです。
ゲートを出て右へ林道を登り、再び小さな尾根を越えて、不動川の上流に出ます。林道ではありますが自然林の中の全く車の通らない静かな道で、まるで深い山に迷い込んだような、いい雰囲気の森です。紅葉と、優しい落ち葉の感覚を楽しみながらのんびり歩きます。
川に出てからはほとんどアップダウンのない道で、疲れることもなく、40分ほども歩いた頃でしょうか、突如舗装路に飛び出し、あとは川沿いの舗装路(ここも車はほとんど通りません)を下るのみ。途中左右に山城らしい美しい竹林が広がり、谷山不動尊の名残の紅葉を見て、天井川となった不動川の左岸に渡って住宅地を通り抜け、JR棚倉駅に出ます。
--------------------
11月24日(土)
京都の紅葉のハシゴ
をしてきました。嵯峨嵐山駅から、大覚寺〜直指庵〜京見峠〜菖蒲谷池〜高雄神護寺〜清滝〜落合〜保津峡へとぐるっと歩きました。
まず大覚寺。広沢池と見事にマッチした景観は嵯峨御所のイメージそのものです。。
大覚寺の裏から直指庵に向かい、直指庵庭園の紅葉を横目に見て、緩い坂を登ります。やがて岩の多い急坂となり、松茸の出そうな林の中をあえぎながら登れば京見峠。木の葉越しに京都市内が見えます。
峠から坂を下れば気持ちのいい林の中となり、ほどなく菖蒲谷池。ボートが浮かぶ観光地です。しかし堤の上の紅葉は素晴らしく、誰でも思わずカメラを向けてしまいます。
池からアップダウンのある山道を30分ほど歩くと高雄に到着。神護寺はまさに心斎橋のような人混み。でも紅葉の美しさは天下一品で、人が集まるのも頷けます。
神護寺でゆっくり紅葉見物をし、かわらけ投げもし、おでんとビールで休憩して、それから錦雲渓をハイキングして清滝へ。ここも紅葉が素晴らしい。バスが渋滞でものすごく遅れているようなのでそのまま金鈴峡を落合まで下り、さらに保津川下りの舟やトロッコ電車を見ながらJR保津峡駅まで歩きました。一日中ずっと紅葉を見続けていた感じです。
まさに紅葉のハシゴですが、観光地になってしまっているとはいえ、やはり紅葉の美しさはそれだけのものがあります。
--------------------
11月4日(日)
山友会の公開山行に参加して、
曽爾高原と倶留尊山
に行きました。ススキで有名なところです。
写真は曽爾高原とおかめ池(山遊亭軟弱さん撮影)
参加者は一般参加者5名を含め、17名。山行記録は、奈良山友会の山行記録としてまとめましたので、
こちら
をご覧下さい。さわやかな晴天に恵まれ、素晴らしい展望と紅葉、ススキで満足の一日でした。最後の道路の渋滞はちょっといただけませんが、それだけ人気のある素晴らしいところだということです。
--------------------
10月21日(日)
紅葉を見に妻と二人で比良・
武奈ヶ岳
へ行きました。数年前、11月3日に行って、ほとんど紅葉が終わっていたので、今頃が見頃だろうと見当をつけていたのです。
昨日はいい天気だったのに、今日は朝から曇り。でも滋賀県北部の降水確率は午前0%、午後20%。京都府は午前午後とも30%。何とかもつだろうと信じてでかけました。
ところが、9時にイン谷口から歩き出して間もなくポツポツと水滴が・・・。やむのを期待しながら登りますが、強くも降らないかわりにやむこともなく、青ガレを過ぎ、金糞峠に登りつきました。ここで休憩を、と思っているととうとう雨具がいるような降り方となり、しかたなく少し西へ下って道標に傘をかけて早めの昼食。
このまま行くかエスケープしてロープウェイ駅へ行くか迷いましたが、せっかくここまで来たのだから、と予定通り西南稜へ向かいました。
再び急な登りをこなして中峠へ出、逆から来た人に「紅葉がきれいだった」と聞いて元気づけられ、再度下ってまた登り直し、ワサビ峠に到着。途中のブナやカエデの紅葉は雨とは言え実に美しい風情がありました。
峠からは見通しのいい(はずの)稜線ですが、やはり、雨とガスで展望は無く、周囲の山も全く見えません。でもドウダンツツジの紅葉が綺麗で、黙々と歩く内にほどなく武奈ヶ岳頂上。
霧の頂上を辞して、イブルキのコバに向けて下ります。ここもブナ、カエデの紅葉が綺麗です。でも不運は重なるもので、デジカメが故障し撮影もできず。どうも充電池が接触不良のようです。
八雲ヒュッテに着いて、大休憩。お菓子をつまみ、お湯を沸かしてカップうどんも食べて、あとはロープウェイで下るのみです。
残念な天候でしたが、武奈ヶ岳はいい山です。またいつか「リベンジ」したいと思っています。
--------------------
10月13日(土)
ブナの紅葉が見たくて、
大台ヶ原
へ行きました。大台ヶ原は3回目ですが、紅葉の時期は来たことがなかったのです。
今日は人の多い東大台ではなく、西大台を回ることにし、大台教会の左から下り始めます。ブナ、リョウブ、カエデなどの紅葉がきれいです。東大台と違って静かで、自然がよく残っているのが特徴です。ただし迷いやすい地点が少なくないので注意が必要。
ドライブウェイに沿って進み、いくつか沢を渡ってから、左へ下りますが、ところどころ道が不明瞭で、テープを頼りに確認しながら進まないと迷い込みそうです。下ってくると紅葉は少し見頃には早いものの、自然の紅葉の美しさは素晴らしいものです。松浦武四郎の石碑の標示を過ぎ、沢沿いに本当に気持ちのいい自然林を歩きます。七つ池(写真左)を過ぎ、快適な調子で明治時代の開拓跡地(写真右)に向かいます。ところが途中の沢で大失態。
何と、飛び石で足を滑らせ、見事に下半身ずぶぬれ。左の腿と左の手のひらを強打して10分ほど動けないくらいの痛さ。幸い打撲のみで歩くのに支障はなく、荷物も無事でしたが、靴の中も水浸しだし足も手も痛いし、ひどい目に遭いました。もっと慎重に渡るべきでした。
開拓跡で昼食ののち、左へ折れて赤い吊り橋を二つ渡り、美しいブナの自然林を楽しみながら登って行きます。どこまで行っても静かな、実にさわやかな森です。
出発してから休憩を含めて約5時間で再び駐車場へ帰ってきました。相変わらず満車状態です。バスも沢山止まっていて、完全に観光地の趣です。
一休みしたあと、日出ヶ岳に行くことにしました。ここまで来て頂上を見ないで帰るのはやはりもったいない。
荷物を最小限に減らし、観光客に混じって遊歩道へ。こちらは標高が高いせいか紅葉はむしろ盛りを過ぎた感じで、ブナは半分以上葉を落とし、ドウダンツツジが見頃です。
約40分で1695mの日出ヶ岳頂上。遠く伊勢湾が望めます。周囲の山の紅葉は赤・黄・緑が混じって絶景。本当にいい山です。頂上から大杉谷へ行く登山道の脇で鹿を数頭見かけました。増えすぎて食害で分の悪い鹿ですが、元はと言えば人間が山を開発し、日本オオカミを絶滅させ、熊も少なくなったことが原因だとすれば、鹿が気の毒です。
駐車場へ戻り、売店で温かいきつねうどんを食べ、夕暮れの美しい山並みと紅葉を眺めながらドライブウェイを帰路に着きました。
--------------------
10月7日(日)
私がリーダーを務める12月の奈良山友会例会山行(加茂〜海住山寺〜三上山〜棚倉)の下見をしてきました。他のメンバーを案内するとなると無責任な事は出来ないので、以前歩いたことのあるコースとはいえ、一応下見しておこうと思ったのです。海住山寺から尾根を越えて山城自然公園に下り、登りなおして三上山(さんじょうさん)の頂上で展望を楽しみ、不動川沿いに棚倉まで歩くコースです。
まだ紅葉には早い季節ですが、ちょうど松茸のシーズン。
三上山
は赤松が多く、ところどころ松茸のような香りさえします。それとなく探しながら歩きましたが臭いだけして成果なし。仕方ないので公園管理事務所の食堂で400円の松茸うどんを食べました(冷凍うどんだったけれど松茸は新鮮でおいしかった。400円は安い!)。
再び小さな尾根を越えて不動川の上流に下り、あとはぶらぶらと森の中を下るのみ。しかし秋とはいいもので、あちこちに栗の木があり、ビニール袋いっぱいの立派な栗を拾いました。もちろん夕食時にゆでて食べました。とてもおいしい栗でした。まさに自然の恵みですね。
秋の恵み豊かな静かな里山でした。
メールはこちらへ
このページのTopへ
山行記録リストへ戻る
漫歩計のホームページへ