山と自然の漫歩計の日記(2002/5−6月)

バックナンバーは下記をクリック。アルプスの山行は別ファイルになっています。

  2002年3月・4月   2002年1月・2月
  2001年10月〜12月   2001年7月〜9月   北アルプス・唐松岳から五龍岳
  北アルプス・燕岳から大天井岳   2001年5月・6月   2001年3月・4月
  2001年1月・2月   

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6月16日(日)
 梅雨というのに夏のような快晴。今日は奈良山友会の山行で、京都の伏見稲荷から東山を歩き、さらに大文字山へ登るというロングコースに行ってきました。参加はなんと39名、山友会始まって以来の多人数でした。

 伏見稲荷から、無数の鳥居の間を潜り抜けて、裏山に登ります。鳥居が延々と続き、さすがに全国のお稲荷様の総本山、凄い神社です。
 尾根に出て、北へ向かいます。縦走と言うより、丘の上を歩くという感じで、何度か住宅地に出ることもあり、山という雰囲気ではありません。舗装路が多く、とにかく暑いのです。
 ようやく山道に入り、緩いアップダウンを行くと、再び下って国道1号線の下を潜ります。ここからは結構な登りがあって、汗が吹き出ます。上り詰めると清水山で、道を右に少し入ったところに三角点があります。ここからさらに20分ほど北へ歩くと、広場と駐車場・トイレ・展望台のある将軍塚に出ます。ここで昼食。

左:清水山三角点         右:将軍塚の展望台

 再び北へ向かい、ぐんぐん下ります。下りついた所は料亭の並ぶ粟田口。リュック姿は似つかわしくない場所です。時刻は1時半。暑いことこの上なく、しかも一応山を登って下ってきたわけで、普通ならここで帰ってもよさそうなものですが、これからまだ大文字山に、標高差400mを登ろうと言うのです。

 蹴上の都ホテルの前を通り、国道を渡り、インクライン軌道に出ます。あまり知られていませんが、蹴上の都ホテル向かいの建物は、実は琵琶湖疎水を利用した水力発電所、しかも日本初の本格的水力発電所です。疎水そのものも、この発電所も、京都人の進取性を示す好例なのです。
 疎水を渡って日向大神宮に向かい、少し足が重い中、石段を登り、天の岩戸と称する穴を通って、大文字山への登りの始まりです。七福思案処というゆかしい名の七つ辻を過ぎ、ぐんぐん登っていきます。風があまりないのが辛い。でも周囲は自然林で気持ちよく、登るにつれて風も吹き、展望も出てきました。
   登山口から1時間半で山頂に到着。ここはあまり展望もなく、やり過ごして火床へ向かいます。標高差100mを下って、眺めの良い火床で大休憩。京都市内の家並みが眼下に見え、その向こうには特徴ある愛宕山が見えます。今日の山行もほぼ終わり、みんな和やかに談笑するひとときです。

左:大文字山山頂      右:火床からの展望

 ここからは階段状の道を一気に下り、銀閣寺まで40分。朝9時半から17時近くまでの、ロングコースが終わったのでした。
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6月9日(日)
 買物に行く前に少し歩こうということで、交野の「いきものふれあい公園」に行き、北側の国見山に登りました。山といっても二百数十メートルの丘のようなものですが、自然林で、気持ちのいい散歩が出来ます。大阪北部の展望もまずまずです。ササユリの咲いているにおいがしましたが花は見つかりませんでした、1本だけ、明らかに花を摘まれた立派なササユリを見つけましたが、誰か心ない人が花だけ摘んで持ち帰ったようです。
 この公園は池あり、交野山のように展望の素晴らしい山あり、楽しいところです。全て自然林で、桜や紅葉も楽しめます。登山の対象になる山ではありませんが、南の府民の森「くろんど園地」とともに、貴重な里山です。
 それにしても、6月に入って異常な暑さ。連日真夏日で暑いこと暑いこと。今日もほんの少し歩いただけなのに汗がとめどなく出る感じで、早々に引き揚げました。
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6月8日(土)
 和歌山県の最高峰、護摩壇山に遠征してきました。標高は伊吹山とほぼ同じ1,372mですが、実際の最高点は山頂の東側、テレビ塔のある「丸山」または「耳取山」と呼ばれるピークで、1,382mあります。
 高野山から高野龍神スカイラインを行くこと約50分、立派なスカイタワー、売店・レストラン、駐車場などのある護摩壇山登山口に着きます。ここに車を置いて出発します。
 駐車場から美しい自然林の中を登れば20分ほどであっけなく山頂に。残念ながら展望は西側のみ。ここまでは観光客も上がってきます。サラサドウダンの花が少し残っています。

 山頂から東へ、笹藪をかき分けながら尾根を10分強も行くと、最高点のピークに着きます。ここからの眺めは最高で、大峰・大台から果無山脈など360度の展望がほしいまま。見通しのいい日なら紀伊水道の海も見えるでしょう。実に雄大な眺めです。
 山頂に戻り、南へ下ります。ブナが増え、有名なシロヤシオ(ゴヨウツツジ)の木も沢山見かけます。でも残念ながら花は完全に終わっています。あとで森林公園案内所で聞いいたところ、今年は花が少なく、しかも普通より早く咲いて、5月中旬には終わってしまったとか。花はありませんが、しかしこのあたりの森の美しさは素晴らしいものがあります。
美しいブナの森
 スカイラインを一度横切り、森林公園の中へ入ります。重量感のあるブナの大木が至るところにあり、しかも若木のブナも沢山あります。面積も広大で、近畿ではこんなスケールの大きい、かつ元気なブナ林は珍しいでしょう。新緑の今の時期、ブナの森の緑は鮮やかそのもの、いくら見ても飽きることがありません。心が洗われる、そんな透明感と高潔さを兼ね備えたような、輝くばかりの美しさです。

 ゆるやかなアップダウンのブナ林を巡り、ピークの休憩所で昼食。ここもいい眺めです。森林公園の中では誰一人出会わず、鳥の声だけが響きます。

 昼食後、ブナ林から西側へ回り込んで、いくつもの源流の沢(このあたりはさすがに高い山の厳しさを感じさせます)を乗り越え、ぐるっと森林公園を一周し、スカイラインに出て駐車場に戻るまで、約5時間の森林浴。観光客が来る駐車場付近の賑やかさからはかけ離れた静かな世界で、手軽に美しい森が楽しめる、いい山でした。
 なお、森林公園のシャクナゲ林の奥には、これもまた立派な案内所があり、売店・喫茶・トイレ・広場などがあります。林道経由で車でも行くことが出来ます。
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6月2日(日)
 6月第一日曜は、毎年恒例のクリーンハイクの日(奈良県勤労者山岳連盟主催)。各山岳会が案内して、ゴミを拾いながら山を歩きます。
作業を終えて記念写真(平群町内)
 今年も奈良山友会は柳生街道(高円山〜地獄谷〜高畑)と業平ロマン街道(鳴川峠〜十三峠)の2コース。私は後者に参加しました。
 山行記録は
奈良山友会の山行記録としてまとめましたので、こちらをご覧下さい。
 毎年のことなのですが、ハイカーのみが通る登山道は、あまりゴミは多くありません。しかし、車で入れる林道や、ドライブウェイの駐車場・遊歩道・展望台などはひどいものです。不法投棄も相変わらず。車に乗ると人が変わると言いますが、本当のところは「車に乗ると本来の人柄が出る」というのが正しいような気がします。
 車の窓から平気でタバコの吸い殻を投げ捨てたり、ましてゴミを放置したりするのは、元来利己主義で他人の権利や立場には無頓着な人なのだと思います。でなければ迷惑行為を平気で出来るとは思えません。自分さえよければいいと言う感覚の持ち主だからこそ、普通なら自己嫌悪に陥るような所業を無造作に出来るのです。こういう行為を見ると「性善説」はうつろなものに見えるし、人間や地球の未来さえ疑いたくなってしまうのです。でも愚痴を言っても始まりません。人間の知恵と理性を信じるしかありません。

 我々が拾うごみの量など僅かなものですが、こういう運動が少しでも自然保護に役立つよう願ってやみません。
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6月1日(土)
 まるで夏のような暑い一日。昼前から出かけて、滋賀県・信楽の東にある笹ヶ岳に行きました。交通が不便で、地味な山です。
 国道422号線に登山口が2カ所ありますが、駐車スペースもほとんどなく、2カ所の登山口のちょうど真ん中当たりの空きスペースに駐車。この山はタクシーで来るのが最も正解かも。

左:登山口から見る笹ヶ岳      右:コアジサイの花

 西登山口から取り付きます。工場の横を入り、名前のとおり笹の多い道を登ります。運が良ければササユリにも会えるかと思って来ましたが、どうでしょうか・・・。やがて急な登りになり、休むことなく登り続けます。沢に出たところで休憩し、さらに急坂を登ります。登山口から1時間程度登った頃、稜線に出ます。
 稜線は両側に笹が茂り、いかにもササユリが咲きそうな所ですが、時期が早いと言うより、そもそもササユリをあまり見かけません。ササユリは笹によく似ていますが、葉も茎も少し違い、注意すれば見分けられます。花はモチツツジがまだ満開状態。標高の低い所ではコアジサイが綺麗です。
 稜線をしばらく登れば頂上。山名板と三角点があります。展望はほとんどありません。ここで少し遅い昼食。

左:笹ヶ岳頂上      右:登山道から信楽方面を望む

 食後は雨乞いの神事が行われたという寺跡まで行き、再び山頂に戻って、東登山口に向けて下ります。こちらも転げ落ちるような急な坂で、滑らないよう注意しながらゆっくり下ります。こちらの道ばたには笹と共にササユリもかなり多く見かけますが、つぼみの付いたものはなく、この様子だと今年は全く花が見られないでしょう。ササユリの山として知られた笹ヶ岳も、もう過去の物になってしまったのかも知れません。摘んで持って帰る人が多いせいでしょうか。
 1時間で東登山口へ。残念ながらササユリには出会えませんでした。時期も早かったのですが、つぼみが全く無かったのは、ちょっとショックでした。自然も山もみんなのもの。花は山に咲いていてこそ美しいものです。大切にしましょう。
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5月25日(土)
 週末としては久しぶりの快晴です。家でゆっくりしても良かったのですが、あまりの青空に、11時過ぎになって、車で大和高原の神野山に向かいました。まだツツジが残っていることを期待して。。。
 中腹の森林科学館まで行けば、30分ほどで頂上まで登れます。駐車場向かいのアーチを潜り、野外活動センターを右に見て舗装路を登れば木工館。山全体が自然林で、しかも公園のように種々の施設が整備され、いろいろ楽しめそうです。すぐに頂上への分岐に出ますが、神野寺に寄ってから行くことにし、少し下ってお寺に向かいます。途中南側の展望の良い場所があり、台高や大峰まで見通すことが出来ます。
 山の静かなお寺、神野寺では、ひっそり咲くフタリシズカを見つけました。

左:神野寺      右:フタリシズカとユキノシタ

 寺の右の階段を登り、茶畑の縁を行けばあっけなく頂上に出ます。展望は抜群で、ほぼ360度の景観を楽しめます。ツツジには少し遅かったようですが、ピンクのモチツツジは今が盛りといっぱい咲いていました。山頂には標高619mを示す立派な一等三角点があります。

左:神野山山頂(一等三角点)  右:満開のモチツツジ

 自然林の中を気持ちよく歩き、八丈岩を見てどんどん下ると「めえめえ牧場」に出ます。50頭の羊が飼われていて、エサのせんべいを買うと近くに寄って来ます。実に可愛い。
 牧場から少し登り直して鍋倉渓へ。黒い溶岩(?)の大岩が覆い被さった渓流ですが、水は伏流となって全く見えません。奇勝というか、本当に不思議な眺めです。こんな低い山に、どうしてこんな荒々しい風景が出来上がったのでしょうか?

左:めえめえ牧場      右:鍋倉渓の奇観

 森林科学館に戻り、抹茶アイスで休憩。散歩のような山行でしたが、中身は充実した、楽しい山歩きでした。
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5月19日(日)
 信貴山から生駒山まで、ロングコースの縦走をして来ました。縦走路は部分的には何度か行っていますが、全体を通して歩いたことはありません。信貴山下駅から、信貴山ゥ\三峠ゥ烽體W望台ゥ・札ゥぼくらの広場(鳴川園地)ゥ札ゥ生駒山ゥR麓公園入口ゥ齊尓燗好ゥ生駒駅 という長いコースです。

 前日の天気予報では晴だったのに、朝起きて見ると怪しい雲行き。予報を確認すると、何と降水確率が午前中は50%、午後も30%に跳ね上がっています。いやな予感。何とか晴れて欲しいもの・・・。

 近鉄信貴山下駅に18名が集合。残念ながら雨が降って来ましたが、予定通り信貴山に向けて出発。廃止されたケーブルカーの直線的な線路跡を登っていき、一汗かいて、1時間弱で朝護孫子寺に到着。展望は霧で煙って見えません。境内には大きな虎の張り子があり、独特の雰囲気です。さすが虎の神様、ここで「阪神タイガース必勝祈念」の札を発見しました。関西地域のためにも、阪神には本当に頑張ってもらいたいものです。
鳴川園地の「森のレストハウス」です
 お寺を出て、伏見稲荷を思い出すような鳥居の続く坂を登り、高安山からの広い縦走路と出会って、北へ向かいます。雨はほとんどやみ、ドライブウェイと交錯しながら、縦走路を快適に・・・と言いたいところですが、連日の雨で足下が悪いのが残念。展望は大阪市内くらいまでは見えますが、六甲や大阪湾はかすんでいます。天気のいい日なら淡路、六甲から京都の山々も見えるところです。

 十三個の塚があるのでその名がある十三峠(じゅうさんとうげ。ちなみに生駒名物の十三焼き餅は、大阪の十三から店が引っ越してきたので、じゅうそうと読みます)を経て、縦走路はゆるやかなアップダウンを何度か繰り返し、やがて「鐘の鳴る展望台」に着き、ここで昼食。ここの「希望の鐘」を鳴らすと愛する人と結ばれるのだそうです。キンコンカンと、なかなかロマンチックな音がします。

 昼食後は雨は完全にやみ、快調に鳴川峠に向かって歩きます。その途中、何と150人もの団体に出くわしました。ツアーの多い昨今、数十人の団体は珍しくありませんが150人とは凄い。大阪の四季ハイキンクラブですが、こんなに大人数で、はたして山が楽しめるのか、そしてリーダーも十分メンバーの管理が出来るのか、よそ事ながら少し気になります。我々は団体の通過を待つこと10分、鳴川峠へ歩きますが、大勢の人が通ると余計に道がドロドロで苦労します。

 峠を過ぎて短い急な登りをこなすと府民の森、鳴川園地。ここからぬかた園地にかけては、ツツジや紫陽花、さらに野草園の花の数々など、季節には結構花が楽しめる所です。やがて道が広く平坦になり、ぼくらの広場へ出ますが、その前に「森のレストハウス」に寄って大休憩。トイレや花の写真の展示などもありますが、以前あった自動販売機はなぜか撤去されていました。

 休憩後は管理事務所まで一度下ってから、石畳の敷かれた暗峠を経て、生駒山に登ります。この間の道が最もひどい状態で、ドロドロズルズルで処置無し。ここでこけたら悲惨です。慎重に足場を選びながらようやく山頂遊園地に登り着いたときはほっとしました。
 
左:暗 峠         右:生駒山の一等三角点

 遊園地の「汽車(遊戯具)」の線路内にある一等三角点(一等です!)を確認したあと、遊園地を出てさらに北へ向かいます。管理道から再び山道に入り、ドライブウェイのゲート横を通り、生駒市立山麓公園の入口に出て、そこから滝寺歩道を下ります。前半は整備された林道状の道、後半は生駒にもこんなところがあるのかと思うような美しい渓谷の中を下ります。なかなか急な渓谷ですが、自然林で気持ちが良く、夏でも涼しいでしょうし、秋は紅葉が楽しめそうないい場所です。濡れた岩場を慎重に下り、沢を何度か横切って、やがてふいに住宅地の中へ出れば、あとは駅まで徒歩10分です。こんな登山道があるとは知りませんでした。

 朝9時前から17時過ぎまで、15−6kmはあったでしょうか、久しぶりにロングコースを歩いた一日でした。
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5月18日(土)
 日本で一番低い山、大阪の天保山に「登って」来ました。
天保山の三角点と説明板
 「登った」というのは実態とは逆で、実際は「降りていった所」にそれはあります。観光客で賑わう天保山マーケットプレイスや大観覧車のすぐ横、天保山公園に入り、小高い丘を下った所にあります。丘の上には「ここは天保山ではありません」とわざわざ注意書きがしてあり、階段を降りて記念碑の右側に二等三角点があるのです。標高は4.5m、「天保山山岳会」の立派な標識と三角点の説明板があります。
 説明板によれば、すぐ近くにある喫茶店「山小屋」が「天保山山岳会」の事務所を兼ねており、そこに行けば登頂証明書を発行してくれるそうです。大阪人らしい茶目っ気で、楽しいですね。こういう遊び心をは何事につけても大切だと思います。天保山山岳会の皆さん、頑張って下さい!!
 今週は、雨が続いて、まるで梅雨に入ったような感じさえしましたが、今日は久しぶりに青空ものぞき、午後から、珍しく美術館へ行くために大阪へ出かけることになりました。サントリーミュージアムで不思議な絵が多いエッシャー展を見たあと、ちょっと寄り道したのでした。
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5月11日(土)
 今日は
奈良山友会には珍しい土曜山行で、お馴染みの金剛山へ行きました。
 金剛山と言えばあまりにも身近な山ですが、しかし実は魅力たっぷりの山なのです。たとえば、春は花の多い山がことのほか人気で、みんな遠くの山でもどんどん出かけます。他ならぬ私もそうです。でも遠くまで行かなくても、近くの山にも、実は、花がいっぱいあったりするのです。金剛山もまさにそれ。今回は、クリンソウヤマブキソウを始め、いろんな花達に出会うことが出来ました。
 
左:クリンソウ    右:ヤマシャクヤク

 千早登山口から黒栂林道に入り、途中から右に沢筋を登ります。道標のない道ですが、しっかりした踏み跡はあります。敢えて詳しい場所は書きませんが、まずクリンソウの大群落があり、驚かされます。実に素晴らしい群落です。その近くにはヤマシャクヤクの群落もあります。白く良く目立つ花です。さらに、登山道のあちこちに黄色いヤマブキソウ(ヤマブキと同じ色ですが花は全く違います)が沢山咲いています。大阪の、こんな有名な、交通も便利な山に、これほどの自然が残されていたのかと、うれしくなってしまいます。ほかにもユキザサやチゴユリが随所に見られます。
 しかし、気になる点もあります。花を見るために、本来の登山道以外に多くの踏み跡が出来、さらに写真を撮るために植物を踏み荒らしたような跡もあり、植物を採取した(!)と思われる箇所もあります。悲しいですね。少しでも山を荒らさないようにしたいものです。山で楽しませてもらっている仲間の一人として、自戒をこめて、「山を荒らすな」!! 花はそっと見るだけで十分ではありませんか? 山歩きの好きな人でも、平気で花を取って帰る人がいますが、情けない限りです。

 やがて国見城跡に登り着き、昼食。霧のため展望は全くありませんが、ここで山友会会員でもある円の亡者さんたちの一行に偶然出会い、賑やかな食事となりました。「panaさんの山歩き」という立派な山のホームページを作っておられる女性にも会いました。リンクのページに新しく登録しましたので興味のある方はどうぞ。
 頂上では今ちょうど八重桜が満開です。
 
左:ヤマブキソウ    右:シャクナゲ

 昼食後はちはや園地へ。このちはや園地はなかなかのすぐれものです。人工の施設だからと言って決してバカにしてはいけません。今日も、満開のヤマツツジを始め、シャクナゲ、ユキモチソウ、ヤマブキソウ、クリンソウ、八重桜、その他にも花がいっぱいです。今は咲いていませんがシラネアオイやカタクリ、クロユリなどもあるのです。植えたものとはいえ、もともと金剛山にある花ばかりですから、ここでも金剛山の自然の豊かさを感じます。見捨てたものではないのです。特に今日は満開のヤマツツジが見事で、思わず感嘆の声が上がるような素晴らしい木が多くありました。一見の価値と言うより、何度も来る価値のあるところです。
 
左:ヤマツツジ    右:ユキモチソウ

 ちはや園地を一周したあと、ブナ林を通り抜けて葛木神社に参拝(昔金剛山は葛木山と呼ばれていたそうです)し、タカハタ谷を下ります。転げ落ちるような一気下りやロープの岩場もあり気は抜けません。でも自然林の中は気持ちがいいものです。
 無事登山口に降り着いたのは15時30分で、出発からは5時間半要したことになります。

 今日は昨日の大雨のあとの霧で見通しはゼロ、日照も無いため花も少し元気がなかったような気がしますが、それでもこれだけ沢山の花に巡り会えて、参加者全員大満足の一日でした。リーダーのクーさん、ありがとうございました(一部の写真はクーさん撮影のものです)。
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5月3日(金)〜4日(土)
 残雪の上高地へ1泊で出かけました。1泊といっても夜行バスで、早朝に上高地に着いて6時間余りのハイキングを楽しむというものです。費用は8000円ですが食事等は一切付いていません。
 奈良からバス4台を連ね、東海北陸道から高山・平湯を経て、釜トンネルを抜け、大正池に着いたのは朝5時過ぎ。夜半から小雨が降り、あいにくの天気です。目の前に見えるはずの焼岳も、中腹までしか見えません。バスターミナルへの集合時刻は11時15分で、6時間余りの自由時間です。
 カッパを着て、まず大正池から自然研究路へ。穂高や焼岳は見えませんが、あくまで澄みきった梓川と、鮮やかな新緑、やはり上高地は素晴らしい所です。まだほの暗かった池が次第に明るくなり、焼岳の雪渓が望めるようになり、岳沢も下の方は姿を見せています。雨と雪解けで川の水量が多く、流れも速くなっています。
 田代池の湿原を通り抜け、1時間ほど歩けば河童橋。だんだん人が増えてきました。雨は相変わらず。連休と言うことで登山者の姿も多く、大きなリュックを抱えて歩く登山者と、銀座を歩くようなスタイルの観光客が妙な対比を見せています。私はまだ穂高も槍も登ったことがなく、まして雪のある時期に登ろうとは思いませんが、今年も夏にはアルプスに一度は来てみたいと思っています。
 河童橋で休憩し、右岸(左側)の道を明神方面へ向かいます。岳沢湿原を経て、岳沢への登山路を左に見送り、結構アップダウンのある道を遡ります。カラマツの新緑が実に美しく、これで天気が良ければ・・・とつい愚痴を言いたくなります。昨日はいい天気、明日も晴れるというのに! 河童橋から明神池までは1時間半近くかかりました。
 
左;河童橋から岳沢方面      右;明神池  

 荘厳な雰囲気のある明神池(入場料が必要)を見学。美しい池です。もう水芭蕉の花が咲いていました。休憩のあと、明神橋を渡って左岸の道を戻ります、この当たりはニリンソウの群落になっており、今年は花が早くもうかなり咲いています。ピークの時期に来れば草原が真っ白に見えるような状態になるでしょう。これだけの大きな群落を見たのは初めてです。
 樹林の中を通り、河童橋に戻ったのは10時。ビジターセンターを見学し、土産物を買い、イワナの塩焼きと「おやき」を賞味し、無事バスの客となりました。帰途、平湯温泉でのんびり湯に浸かってから帰りました。
 山に登った訳ではなく、雨で見通しも利きませんでしたが、さわやかな空気とまばゆい新緑、透明そのものの水、可愛いニリンソウなど、短いハイキングでしたが十分楽しませてもらいました。でもまたいつか来ることがあれば、今度こそ晴天を恵んで下さい!

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