漫歩計の山行記録:甘南備山から交野山
    2002年7月7日

コース:   (右の写真は交野山山頂です)
交野山山頂。展望が素晴らしい
 近鉄新田辺駅 --- 一休寺 --- 甘南備山 --- 穂谷公園 --- 枚方市野外活動センター --- 白旗池 --- 交野山 --- 源氏の滝 --- 機物神社 --- JR津田駅

 七夕の日曜日、京田辺の甘南備山から大阪の交野山まで、ややロングコースの里山ハイキングに出かけました。歴史豊かな散歩道だし、展望の良い山あり、滝あり、池あり、変化に富んだ楽しいコースです。

   新田辺駅から、JR京田辺駅を経て、八幡木津線の道路を渡り、天井川が道路の上を(!)越える所で左の神社(棚倉孫神社)への階段を登り、あとは天井川に沿って田園の中を歩きます。30分も歩くと一休さんで有名な一休寺に着きます。一休は晩年ここで過ごし、ここで亡くなりました。お寺からは京都が見えるし、毎日都の方角を眺めながら過ごしたのでしょう。一休が晩年連れ添った森女という女性との恋物語や、あまりの率直な性表現で発禁になった一休の歌集など、とんちの一休さんのイメージとは異なる面白い話がたくさんあります。
 寺の前から、能の発祥地と言われる薪(たきぎ)神社(だから「薪能」と言うのでしょう)へ向かいます。神社では地域の方が草取りをされていました。住宅を抜け、緑の田畑の中をのんびり歩きます。いろんな作物が植わっていて、見るだけでも十分楽しいものがあります。トンボが舞い、のどかな風景です。

 好天で暑く、汗をひとしきりかいた頃に甘南備山の登山口に到着。立派な案内板と、10台弱駐車できる登山者用駐車場もあります。
 舗装路を避けて、右の旧登山道に入り、急坂を登ります。この山はほぼ自然林で、季節の花の見られるスポットもあり、貴重な自然となっています。管理道を行けば広場と休憩所もあります。
 山道を15分も登れば再び管理道に出て、右に池を見ながら少し歩いて左へ登ると、鞍部の左に展望台があり、北側が良く見渡せます。右には神南備神社があります。神社の後ろが最高点で220mあまりでしょうか。
 神社の左から小道を下り、10分ほどで管理道。ここを右へ登り、三角点を確認。比叡山や京都方面の展望のいい場所です。

 駐車場を通過して下山道を行き、再び田園風景の道を行きます。実にのどかな、日本的な風景です。少し道が分かりにくく、通りがかりの人に聴きながら下ります。ほどなく住宅地となり、関西外大の校舎が見えればすぐに氷室の交差点です。ここではあまりの暑さにコンビニに立ち寄り、アイスクリームを食べ、昼食用によく冷えたビールを買い込みました。

 外大のキャンパスを左に見ながら車道を登り、穂谷公園で休憩。ここは遺跡で、たくさんの土器が出たそうです。
 さらに車道を登り、山に分け入ったところで右へ「枚方市野外活動センター」の案内に導かれて登ります。相当な急坂で汗が吹き出します。登り切ると野外活動センター。たくさんのキャンプ場、ロッジ、キャンプファイヤー場もあり立派な施設です。ここで昼食。冷たいビールが本当においしい。飲みっぷりは、もちろん同行した山友会の女性達の方が豪快です。

 野外活動センターからは気持ちのいい森の中を下り、国見山への分岐を見送って左へ行き、ほどなく静かな池にでます。ここは「交野いきものふれあいの里」の一角、白旗池です。鳥の観察小屋と、写真やいろいろ面白い展示が豊富な展示施設があります。格好の休憩場所です。桜など花の多い場所でもあり、紅葉の時期も素晴らしい所です。
 池の堤を通り、交野山へ登ります。階段の連続で息が切れますが、次第に展望が良くなり、思わず歓声が上がります。登り切った山頂(341m)には巨大な観音岩があり、そこに立てばまさに360度の大展望。大阪平野はもちろん、比叡山や愛宕山、北摂の山々、生駒、金剛山、台高方面の山まで、遙かに見渡すことが出来ます。初めて登った人はみんな「こんなに低い山で、これほど素晴らしい展望の山が、こんなに近くにあったとは」と感激するのです。我々もしばし展望を楽しみ、高所恐怖症の私はこわごわ写真を撮ったのでした。山頂から北に行けば尾根伝いにくろんど園地に行けますが、今日はここから下ることにします。
七夕で賑わう機物神社。笹飾りが綺麗です
 山頂を辞し、自然林の中をどんどん下ります。大阪側は傾斜がきつく、こちらから登ると標高差300mを一気に登るので辛いかも知れません。長い階段を下り、足が疲れる頃に沢に出て、変電所の上部の広場から左へ入り、お寺の階段を下りれば源氏の滝です。
 落差17m、大きくはありませんが水量豊富な滝で、あたりはひんやりしてさわやかな、気持ちのいい場所です。滝のしぶきに日が当たって美しい虹が見えます。子供達は沢ガニ採りなどで遊び、あるいは水に入って戯れ、家族で楽しめる都会近くのオアシスなのです。ここで30分ほども休憩し、暑さを忘れ、疲れを癒やしました。

 ここからはすぐ住宅地に出て、JR学研都市線の上を越え、機物神社へ。いつもは静かな神社なのですが、何と今日は押すな押すなの大賑わい。七夕の今日は、盛大な祭りが行われていたのです。立ち並ぶ屋台、機織りの実演(さすが機物神社)、それに見たこともないような大きな、たくさんの笹に飾られた無数の短冊。美しいものです。偶然でしたが、このお祭りを見ることが出来たのは幸運でした。

 神社を出て15分も歩けばJR津田駅。出発は8時30分、到着は15時20分でした。
 このコースはアップダウンは少なく高い山はありませんが、展望もあるし、自然林の気持ちいい雰囲気に浸れるし、池あり滝あり、歴史豊かな名所旧跡もあって、少し距離は長い(17km)ものの飽きないコースです。バスに乗らずに駅から駅へ歩けるし、トイレが随所にあって女性も安心。全員一致で、秋、10月に本番の山行を組むことを決めたのでした。

 暑い一日でしたが、心地よい疲れを感じながら、帰途に着きました。今日も山と緑にいっぱい元気をもらったような気がします。

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