漫歩計の山行記録:山城・童仙房高原
   

    2002年9月21日

コース:
ないおん寺 JR加茂駅(バス)原山 --- 峠(三ヶ岳取り付き) --- 童仙房三番 --- 四番 --- ないおん寺 --- 五番 --- 六番 --- JR大河原駅
 右の写真は「ないおん寺」(童仙房入植時に創建)

 南山城村にある童仙房をのんびり歩いてきました。童仙房は標高500m前後の高原状の盆地で、のどかな山村ですが、独特のおおらかなムードとさわやかさが感じられる別天地で、近畿の軽井沢などと呼ぶ人もいます。明治時代に新たに入植した人々が苦労の末開拓した土地なのです。人口は260人あまりだとか。その歴史や現状についての詳しい情報は、童仙房地区の有志が作られている「童仙房のホームページ」に分かりやすく記されています。

 JR加茂駅から、午前中1本しかない信楽行きのバスに乗り、原山で下車。今日は近くの小学校の運動会の日らしく、行進曲が聞こえます。
 東海自然歩道の道標に従って歩き始めます。しかし、田園の中で道を見失い、15分ほどのロス。山よりもこういう場所の方が迷いやすいのかも。
 のどかな農村風景から、道は次第に山に取り付きますが、周囲は見事な茶畑。芸術的とも言えるほど見事に刈り込まれた茶畑は、それだけで十分美しい景色を作り出しています。

 茶畑と樹林の中を辛抱強く登り続けます。道は軽四が通れる程度の農道で、大半が舗装道路。緩やかですが休まず登るので楽ではありません。
 登り続けて次第に周囲の山が見えるようになり、地道になって、ようやく三ヶ岳の肩に当たる部分の峠に到着。登り始めて2時間くらいたっていました。ここからは再び舗装道路となり、一気に下り、広い車道に飛び出します。左へ行けば童仙房です。三ヶ岳にはここを左へ入れば登れますが今日はパス。三角点はありますが展望もないし、先を急ぎます。

 高原状の童仙房は、実にのどかです。産業はもちろん農業で、藤田植物園という大きな花の栽培農場もあります。世間から隔絶されたような、それでいて淋しさを感じさせることのない、むしろ心の安らぎを覚えるような、いい雰囲気の高原です。今回が3回目の訪問ですが、不思議に懐かしさを感じるような景色なのです。


左:童仙房の中心街? 左の建物が民宿   右:ないおん寺前の休憩所


 地区内では民宿を一軒、商店も一軒しか見かけませんでしたが、ちょうどその民宿と商店の前を通りかかったとき、気のよさそうな民宿の主人が声を掛けてきました。聞けば夕べ未明の四時まで木津で飲んでカラオケを楽しんだとかで、今朝からも少し飲んだらしくすこぶるご機嫌。童仙房に関していろいろ詳しく教えてくれます。初代の入植者から五代目だそうで、役場を退職してのんびり民宿を経営しているそうです。一度別れて、ないおん寺の前の休憩所で弁当を食べ始めたら。わざわざ車で追いかけてきて、お菓子を食べろといいながら、さらにいろんな話をしてくれます。民宿ではイノシシや鹿、キジなどの野趣溢れる料理を提供しているのだとか。気のいいおじさん、畑の大きなニガウリをくれたうえ、新米を持って帰れとか、ブルーベリーも摘んで行けとか、すごく親切にしてくれました。

 ないおん寺から小学校の前を通り、大河原へ下ります。なおここからさらに東へ行けば韓国風の高麗寺という珍しいお寺もあります。
 標高500mの高原から木津川の河原まで下るので、結構長い下りです。車道ですが車は少なく、のんびり歩けます。行程は童仙房の民宿から7km。大河原駅到着は15時で、歩き始めから5時間弱でした。舗装道路が多く足が疲れますが、のんびり高原散歩を楽しむことが出来ました。

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