2002年9月1日 |
コース: 写真は芳山石仏
高円山ドライブウェイ(地獄谷) --- 石切峠 --- 芳山石仏 --- 芳山頂上(往復)
日曜日の午後、ぶらっと車で出かけました。場所は柳生街道は石切峠近くの芳山(ほやま)。標高は518mですがこの付近では最高峰になります。
高円山ドライブウェイに入り、ヘアピンカーブを何度か過ぎると、大和盆地の眺めの良い地点に出ます。目の前に広がる豊かな田園と、その向こうにどっしりした金剛山と葛城山。右には緩やかな信貴生駒の山並み、左には大峰の険しい山容が望まれます。昔、殿様が山に登って、家々の煙突から煙の立ち上るのを見て、村人が平和に暮らしているのを実感したという話がありますが、気持ちが分かるような気がします。
高円山ホテルと展望台の前を通り、地獄谷石窟仏入口を見送って、一方通行になる手前で駐車。ここから歩き始めます。
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緩い坂道を東に向かって歩きます。夏の名残のセミの声が聞こえます。15分も歩けば石切峠を越え、すぐに風情溢れる峠の茶屋。江戸時代そのままの姿で、今にも武士が現れそうな雰囲気です。いったい何代くらい続いた茶屋なのでしょうか。おそらくずっと昔から名物の草餅とワラビ餅を作り続け、旅人をねぎらって来たのでしょう。甘い物の好きな私は、ここに来て草餅を買わずに通過したことは未だに一回もなく、もちろん今日も草餅をいただきました。
茶屋で道を教えてもらい、芳山に向かいます。茶屋から東すぐの神社(分かりにくい)横の小道を入り、平坦な道を行くと茶畑の横に鹿よけの扉があり、これを開けて少し下って行きます。橋を左に渡り、植林の中を進むとやがて急な登りとなり、笹をかき分けながらジグザグに登ります。少し不明瞭な所もありますが迷う事はないでしょう。ほどなく石垣を背にした二面の立派な芳山石仏に巡り合うことが出来ます。
奈良時代か平安時代か、かなり古い物のようですが、発見は確か近年(明治だったか戦後だったか忘れました)で、いい顔をされた仏様です。周囲はよく手入れされ、お供え物もあったりして、思わず手を合わせました。このあたりでは一級品の石仏でしょう。
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石仏から左の小道を行き、少し登ると尾根に出ます。六百何十何という番号を書いた標石があります。ここから尾根を南へ行くと次々に標石が現れますが、五つ目あたりがピークで、右へ登ると芳山頂上。三角点と山名板、大きな岩が二つあります。展望は南側のみですが明るい山頂です。石切峠から石仏を経由して30分強で登ることが出来ます。
帰りは来た道をバック。山頂から南へそのまま尾根道を下れば石切峠付近に出ると思われますが、今回は時間も遅いので自重しました。
午後からの軽い散歩ではありましたが、ひととき森の香りに浸り、江戸時代にタイムスリップする事が出来ました。