2002年11月24日 |
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名残の紅葉を見に、笠置へ行きました。
近鉄奈良駅からバスに揺られること50分、柳生に到着。NHKドラマで有名になって久しい柳生ですが、今日はひっそり。バスを降りたのは私を含めて4名。奈良駅発8時半というのは観光には早すぎる時間だったようです。
付近には家老屋敷や十兵衛杉などと言った観光ポイントもありますが今日はパスして、バス停から剣塚を目指します。
なおバス停横の柳生探勝歩道案内看板に「現在は剣塚までで行き止まり」とありますが、ちゃんと道は通じています。こういう誤った表示は早く修正しておいてほしいものです。
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いきなりの急登を10分弱、古城山の中に剣塚があります。塚の前は広場と休憩所があります。ここからは尾根道となり、心地よい林の中の道を行きます。展望はあまりありませんが紅葉した木がちらほら、木々の間を抜ける風がさわやかです。誰にも会わない静かな山道です。
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やがて柳生の里を左に見ながら下り、阿対(あたや)の石仏に出ます。流行病の予防と子授けの地蔵様で、ちょうどお線香をあげている方がいました。
車道に沿って100mほど行き、右へ橋を渡ってゴルフ場への道路に入ってゆるく登ります。ゴルフ場を右に見て、広い道から再び林の中に入り、だらだらとほとんど平坦な道を行きます。周囲は松茸山で「入山禁止」の札が貼ってあります。気持ちの良い林間の散歩道が続きます。小型車なら通れるような道ですが、車が通ることはほとんどないようです。
道はわずかに登りながら尾根をたどって行き、やがて笠置寺の道標のある三叉路に出ます。右は直接笠置寺境内へ行く道、左は山門を経て笠置寺へ行く道です。東海自然歩道は左がコースのようです。
どちらを行ってもいいのですが、ここで右を取り、六角堂跡の史跡公園を左に見て、畑の間を5分も行けば笠置寺の境内(毘沙門堂の前)に着きます。入口付近にあるカエデは紅葉の盛りで、多くのカメラマンがレンズを向けていました。
ここまで来ると今までの静けさとはうってかわって、多数の観光客で賑わっています。左側にある受付に立ち寄って拝観料300円を払い(中には払わないまま入る人がいるのか、良心に訴える注意書きが貼ってありました)、行場めぐりの遊歩道に入ります。巨大な弥勒岩の摩崖仏のあたりから、巨石の林立する行場です。こんな山の上にこれほど多くの巨石があるのは本当に不思議です。
胎内くぐり(滝のない笠置山では、代わりにこれで身を清めるのだそうです)のトンネルを抜け、右手下方はるかに木津川の美しい流れを見ながら、岩の上を歩いてゆるぎ石に登り着きます。その昔、後醍醐天皇がここに戦陣を構えたときに、攻め来る敵に備えて石を落とすためにここに運んで来た(そのまま使わなかった)のだそうで、押すと本当に動きます。落ちたらどうするのか・・・と余計な心配をしてしまいました。
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蟻の戸渡りという岩の細い隙間を通り、もみじ公園を右下に見て、貝吹き岩。ここからは笠置の町と木津川を一望できます。ベンチに座ってゆっくりとお昼をいただきました。吹きゆく風が何となくもの悲しい雰囲気です。後醍醐天皇時代に結局笠置寺は丸焼けとなり、以後の荒廃の歴史が始まったのですが、そういう悲しい歴史がどことなく感じられるのです。
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もみじ公園から入口の方に戻り、山門を出て山道を下ります。紅葉の美しい登山道をどんどん下り、笠置の町までは約30分です。駅に着いたのは12時過ぎ。1時間に1本しかないJRに乗り、帰途につきました。