2002年12月22日 |
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12月始めの人事異動で東京勤務となり、やむを得ず単身赴任の身となりました。単身生活の不自由さもさることながら、週末にはたいてい奈良の家に帰るため、山に行きにくいのが最もつらいところです。
引っ越しや引継の慌ただしさに加え、新しい仕事にも不慣れで時間的にも精神的にも余裕が無く、一ヶ月間は完全に山とは無縁の状態でした。しかし、久しぶりに家でゆっくり出来るこの3連休を利用して、近郊の山に行くことにしました。選んだのはお気に入りの山、大和葛城山です。交通の便も良く、観光地化された山と感じる方も多いでしょうが、京阪神近郊では珍しいブナの貴重な自然林を持ち、春はツツジ、カタクリなどの花に溢れ、秋は紅葉が素晴らしく、冬は雪も楽しめるいい山なのです。
車で葛城ロープウェイ前へ。シーズンならごった返す山も今日は静かで、駐車場もガラガラ、ロープウェイも開店休業状態です。春の混雑ぶりが嘘のようです。
沢沿いに急坂を登り、まず現れるのが櫛羅の滝。小さな滝ですがベンチもあり、ちょうど休憩に良い場所です。今日は水量が少ないようです。年末のせいかほとんど人に会いません。
滝から一度杉林に入り、再び沢沿いとなって階段状の急な道を登ります。崩れた箇所は鉄橋や階段で補修され、誰でも歩けるように良く整備されています。しかし勾配はきつく、凍結時の下りは要注意でしょう。
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やがて小さな行者滝に出ます。ここも相変わらず静かです。
滝から再び急な坂を辛抱しながら登ります。しばらくは鬱蒼とした杉林が続きますが、やがて林が気持ちよい自然林に変わると、天神の森の下部に出ます。分岐があり、まっすぐ行けば坂を登る道となって、ブナ林の中に天神社がある「天神の森」に出ますが、今日は左を取って橋を渡り、遊歩道を巡って国民宿舎側から山頂に向かいます。
笹の茂る自然林の小道を行き、春にはカタクリの咲く森を抜け、緩い坂を登り、ほどなく縦走路に達します。左は金剛山への縦走路。右を取って山頂を目指します。白樺食堂前を左へ少し登れば360度の展望が待つ葛城山山頂です。
空は曇っているものの展望は文句なし。京都の比叡山や愛宕山、北摂や六甲から淡路島の姿もくっきり。関西空港もよく見えます。南には金剛山がどっしりとした勇姿を見せ、振り返れば大和三山が可愛い奈良盆地です。実に贅沢な展望です。960mの低山ながら、こんな素晴らしい展望を持つ山は数少ないでしょう。でも今日は雪はなく、人も少なくてひっそりとした山頂です。
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山頂から縦走路に戻り、冷えた体を温めるために食堂へ入ってうどんを注文。春ならロープウェイは行列で一時間待ちも珍しくなく、弁当の場所を確保するのも容易でなく、まして食堂は超満員ですが、今日はゆっくり出来ます。さすがに年末ですね。
ビジターセンターの前を通り、天神社の手前から右に降りてブナ林を下り、あとは往路に戻って下るのみ。標高差があるので馬鹿にならない下りで、膝を痛めないようにゆっくりと下ります。
久しぶりの山は心も洗われる気持ちで、実に気持ち良い一日となりました。やはり山は私の元気の源、忙しかろうが単身赴任で不自由だろうが、何とか時間を見つけて山だけは続けたいと思っています。山行記録を読まれた皆様、これからも漫歩計を宜しくお願いします。