2003年1月13日 |
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東京勤務となって、初めて関東の山に出掛けることにしました。事情不案内な関東なので、とりあえず最初はいわば入門コース、神奈川県・丹沢の大山(おおやま、1,252m)に行ってみることにしました。1500m以上の峰が続く丹沢の入口にあり、山上には阿夫利神社があって多くの方がお参りされる有名な山のようです。大阪方面から新幹線に乗って来れば、小田原を過ぎた辺りで左手に見える端正な姿の山です。
新宿から小田急に揺られること1時間、伊勢原駅に着きます。駅前から大山ケーブル行きバスに乗り込みますが、大混雑。登山スタイルの方もいれば行楽スタイルの方も多く、初詣客のようです。天気は文句なしの青空、今日は富士山が見えるかな・・・。
バス停からは両側に商店が並ぶ参道を登ります。名物の豆腐料理の店がたくさんあります。この参道は20分ばかりずっと階段が続き、結構体にこたえる道です。これではお参りしたくても体が弱いと無理という感じ。
ケーブル追分駅から、今日はケーブルを利用し、中腹の下社駅まで登ります。ここで標高は700m弱、あと標高差550mを登ることになります。
駅から広場を過ぎて真新しい石の階段を登ると、阿夫利神社下社があります。ここは多数の初詣客であふれかえっています。まるで都会の中のような雑踏。でも実に立派な構えの神社で、登山スタイルのまま賽銭をあげてパチパチ。今年はいいことがありますように。
神社の左手にお祓いをする門があり、そのすぐ前右手につけられている急な石段が登山口です。見上げるような急な階段で、ここから長い長い階段の表登山道が始まるのです。登山道には、頂上を28丁目とする丁石があります。
2丁目まで、滅茶苦茶急な階段を登り、その後地道になっても階段状の道が延々と続きます。京都の愛宕山に感じのよく似た、参道と言った雰囲気の登山道です。8丁目まで登ると巨大な夫婦杉があり、ここで一服。冬ですが汗が出てきます。
登るに連れて見晴らしが良くなり、遠くには少しかすんでいますが海や江ノ島らしい島影も見えます。13丁目の茶屋を経て、16丁目まで来ると裏参道からの道と合流し、ベンチでしばらく休憩。展望は抜群です。
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再び階段の多い道を登ります。20丁目を過ぎ、ところどころ雪が残るようになります。そして樹林の中を通って21丁目の富士見台に着くと、目の前に展望が開け、何と真っ白な富士山が綺麗に見えるではありませんか! 感激! こちらも雪をかぶった丹沢の峰々の横に、貴婦人のような富士の姿。誰しも思わず歓声が上がります。いつも富士山を見ながら山に登れるのは、羨ましいですね。
左に富士山を見ながら尾根を登り、次第に雪が多くなる山道を慎重に登ります。途中、23丁目付近のベンチで昼食をしました。いい天気で歩くと暑い今日ですが、食事などで休むとさすがに風は冷たい。降りてくる登山者はアイゼンを付けている方も多く、北斜面は雪が深いようです。
昼食後、一部雪が溶けてどろんこになった道を行き、やがてヤビツ峠への分岐を経て、ここからはひと登りで大山山頂に着きます。山頂には阿夫利神社上社があります。下社に比べれば質素ですがなかなか立派なものです。
山頂からの展望は雄大で、今日は少しかすみがかかって遠くは見えませんが、ほぼ360度に近い絶好の展望台です。残念ながら富士山は見えにくい位置にあります。しかし山から海が見えると言うのは奈良の山にはないもので、いい景色です。雪は日陰では20cm以上はあるようですが暖かい今日は日の当たる部分は溶けています。
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下山はヤビツ峠へ向かいます。雪が凍結して滑りやすくなっている箇所も多いので、軽アイゼンを装着しての下りです。ヤビツ峠分岐からは一部やや深い雪の中を下り、再び富士山の見える尾根道に出て小さいピークをいくつか越します。表登山道ほどではありませんが道は良く整備されており、心配なく歩くことが出来ます。途中でアイゼンを外し、頂上から1時間強でヤビツ山荘(閉鎖中)の前に出て、右へ階段を下れば駐車場と売店などのあるヤビツ峠です。ここからは本数は少ないものの秦野駅までバスの便があります(途中の蓑毛から頻発)。雪が溶けて蓑毛への下山道は泥だらけかも知れないし、今日はここからバスで帰ることにしました。
バスの車窓からは美しい大山の姿がよく見えます。帰りの小田急ロマンスカーの中からは夕焼けに染まる大山や丹沢の山々が実に綺麗に見えました。
縁があって東京住まいとなった我が身を振り返りながら、関東の山もいいものだ、東京住まいも悪くない・・・と言い聞かせました。不自由な単身赴任ではありますが、愚痴を言っても始まらないし、時には関東の山を楽しみ、日々のストレスを解消し、楽しく過ごしていきたいものです。
以上、漫歩計にとっては記念すべき、関東の山初挑戦の記録でした。