漫歩計の山行記録: 比良・武奈ヶ岳
2003年11月2日

コース:
 比良ロープウェイ山頂駅 --- 八雲ヶ原 --- イブルキのコバ --- 武奈ヶ岳 --- 北稜 --- 広谷 --- イブルキのコバ --- 比良ロッジ --- 比良ロープウェイ山頂駅

 どこかへ紅葉を見に行きたいな・・・と考えた末、平地ではまだ早いので、比良の武奈ヶ岳に行くことにしました。比較的交通の便が良く、かつ自然豊かな山が味わえる比良はお気に入りの山域です。武奈ヶ岳ではもう紅葉は盛りを過ぎているはずですが、山上の周遊コースならちょうどいいかも・・・。
 今日は紅葉が目的なので下から登るのはやめてリフトとロープウェイを利用。しかし誰しも考えることは同じで、リフトが長蛇の列となっていました。約50分の待ち時間を考えると登った方が賢明だったかも知れません。

 リフトとロープウェイを乗り継いで山頂駅に着き、八雲ヶ原に向かって下ります。山上は大勢の観光客で大にぎわいです。重そうなザックを担いでいる方、ハイキングスタイルの軽装の方、さまざまな格好の方がいます。ファミリーやカップルもいっぱい。中にはハイヒールの方もいます。

鮮やかな赤黄色も実に綺麗です
鮮やかな赤
黄色も実に綺麗です

 八雲ヶ原のヒュッテ前で小休止のあと、武奈ヶ岳へ向けて出発。森はまさに紅葉真っ盛りです。赤と黄と緑の織りなす色彩豊かな森は、日本の秋ならではの美しい景観です。幾ら色がきれいでも、花のように鳥や蝶が寄ってくる訳でもなく、植物の生命再生産に必須とも思えないのですが、どうして創造の神はこんなに美しい景色を作り出したのか・・・? とにかく綺麗です。写真を撮りながらゆっくりと登っていきます。寒くもなく暑くもなく、快適。
 イブルキのコバで休憩し、再び登り出すと、やがて傾斜が緩くなり、コヤマノ岳への分岐がある鞍部に出ます。この辺りまで来るとすでに葉を落としたブナが多くなり、樹間から武奈ヶ岳の秀麗な山頂を垣間見る事が出来ます。

 ほどなく登り着いた武奈ヶ岳山頂は人、人、人。頂上の山名板付近では写真を撮る人が順番待ちになるほどです。空は雲ってあまり遠くまでは見通しが利かず、琵琶湖もうっすらとしか見えません。西から次第にガスが上がってくるようになり、少し寒い状態になってきました。休憩する場所もないので南側のピークに戻って昼食にしました。

 昼食後はいつも通る西南稜ではなく、北稜を下ります。ガスが濃くなり小雨が落ちてきました。雨具を付けて短い急坂を下り、やがて傾斜が緩くなれば鞍部は近い。少し下るとぐっと紅葉が鮮やかになり、撮影に忙しくなります。遠くの斜面も緑の針葉樹の中に点々と赤と黄の斑点がちらばり、見事な景観です。雨はすぐにやんで、ガスも晴れてきました。

北稜の森広谷小屋付近
北稜の森
広谷小屋付近

 鞍部で北稜と別れ、広谷方面へ下ります。このコースを通るのは初めてです。道は勾配があまりない歩きやすい道で、紅葉見物には最適。沢沿いの落ち葉ふかふかの道を、周りの色鮮やかな木々を愛でながら歩きます。いったい何枚写真を撮ったことでしょうか。赤いカエデも目に眩しいのですが、この山では黄色の美しさが目立ちます。右を見て、左も見て、時には後ろを振り返りながら、ゆっくりと進みます。本当に気持ちのいいコースです。西南稜からワサビ峠、中峠を経由する道も今日はきっと紅葉が綺麗だったと思いますが、この広谷コースは勾配が無い分歩きやすく、紅葉だけが目的ならばこちらの方がいいかも知れません。

 最後に沢を渡ってひと登りすると、今朝ほど通ったイブルキのコバに帰り着きます。ここからは往路を戻って八雲ヶ原のヒュッテへ。休憩のあとスキー場のゲレンデを登って比良ロッジ前からロープウェイ駅へ戻ります。帰りのロープウェイも整理券をもらって順番待ちしなければなりませんでしたが、今日の紅葉はそういう不具合を割り引いても充分素晴らしいものでした。
 いつもながら自然の素晴らしさに感謝せずにはいられない気持ちです。

漫歩計の山行記録リストへ

漫歩計のホームページへ