漫歩計の山行記録: 山梨・高畑山〜倉岳山
2003年12月14日

コース:
 JR鳥沢駅 --- 小篠貯水池 --- 分岐 --- 高畑山 --- 穴路峠 --- 倉岳山 --- 立野峠 --- 月夜野沢 --- JR梁川駅


 12月というのに木枯らしも吹かず、春のような暖かさ。しかも雲一つ無い快晴。こんな日に山に行かないと損をしたような気分になります。今日の行く先は中央線沿いにあって電車の駅から直接歩いて登れる便利な山、山梨の高畑山倉岳山です。きっと富士山が綺麗に見えることでしょう。

 中央線の快速電車に乗って高尾まで行き、高尾で乗り換えて鳥沢駅まで行くのですが、中野駅あたりを走っている電車の車窓から、もう富士山が見えています。本当に真っ青な青空に雲は一片もなく、心が躍ります。
 いつもながら高尾からの電車は登山者でいっぱい。鳥沢駅でも沢山のリュック姿の人たちが下車しました。しかしその大半は北側の扇山・百蔵山に行かれたようで、駅から倉岳山を目指したのはほんの数名でした。
 駅からは国道を少し戻って、道標のある角を南へ曲がって踏切を越え、田畑と集落の中を通り抜けて行きます。この付近からは高畑山・倉岳山の端正な姿がよく見えます。住宅地の中では何度も曲がりますが道標がきっちり設置されています。ただし小さな物もあるので見落とさないように注意は必要です。

麓から見る高畑山・倉岳山美しい富士山
麓から見る高畑山・倉岳山
美しい富士山(高畑山から)

 住宅が途切れ、やがて小篠貯水池に出ます。風がないので鏡のような水面です。ここから山道となります。富士山に雲がかからないように祈りつつ、緩い坂を登っていきます。前後のハイカーに抜かれたり抜いたりしながら、沢沿いの小道を行き、やがて高畑山と穴路峠への道を分ける分岐に到着。朝が早かったのでここで小さなパンとミカンを食べて休憩です。
 分岐からは右へ、高畑山を目指します。ここからは傾斜が急になり、苦しいつづら折れの登りが続きます。どんどん高度を上げていきます。ただし、所々平坦な部分もあって一気登りと言うわけではないので、急な割には登りやすい道かも知れません。寒くも暑くもなく、空気が乾燥しているので汗が出てもさわやかで、登山には最高の日より。高度を稼ぐにつれて南側の里の風景がよく見えるようになり、快適そのものです。
 やがて稜線に出て、高畑山山頂(982m)。目の前に急に真っ白な富士山が現れ、思わず誰もが歓声を上げます。素晴らしい眺めにうっとり。しばし呆然と見入ってしまいました。まさに雲一つ無く、底抜けに真っ青な空に対照的に白い富士山の姿! 何とも例えようのない美しさです。写真ではその感激を充分お伝えできないのが残念です。また、少し遠いものの南アルプスの山並みも見え、北岳や間の岳と思われる美しい峰が望めます。こちらも感激でした。

高畑山山頂南アルプスの眺め
高畑山山頂
南アルプスの眺め

 頂上では富士山を眺めながら少し早めの昼食を摂りました。風もなく日の当たる場所に座ればぽかぽかと暖かくちょうど良い感じです。来て良かった!
 展望を満喫し、お腹も満足して山頂を辞し、急坂を下ります。下った分は再び登らないといけないので、早く下りが終わってくれ・・・と願いながら降りていきます。いくつか小さなコブを超え、下りきったところが穴路峠です。
 この峠は昔は往来盛んな峠だったそうで、いわばメイン街道の要所だったのでしょう。小広いスペースがあり、休憩にはいい場所です。往事は茶店などもあったのでしょうね。今は旅人の姿はありませんが、いい雰囲気の峠です。

穴路峠倉岳山から見る富士山
穴路峠
倉岳山から見る富士山

 峠からは再び登りにかかります。こちらも一気登りではなく中だるみがあるので、比較的楽に登れます。途中からは痩せ尾根が続き、両側は大きく切れ落ちています。右には富士山が見え、左には樹間から南アルプスが時折姿を見せてくれます。
 30分ほどの登りで倉岳山山頂(990m)に到着。細長い広場状の山頂で、ベンチもあります。ここからも今日は富士山がよく見えます(ただし高畑山の方がより近くて綺麗です)。わずかですが富士山に薄い雲がかかってきました。
 ここでも長めの休憩を取り、ゆっくり展望を楽しみながらくつろぎました。

 富士山に別れを告げ、下山路に入ります。山頂から北へ回り込むように、ふかふかに落ち葉が積もった道を下り、南へ下り始めるとすぐに沢に出ます。月夜野沢と呼ばれるこの沢は低山ながらも澄んだ水の流れるいい沢です。道も明瞭で迷うような所もなく、快適に下っていきます。ただし距離は結構長く、最後には左岸の尾根に登るような形になって沢を離れ、やがて舗装された車道に飛び出します。ここからはのんびり車道を下り、住宅地を抜けて、遙か下に渓谷を見下ろしながら梁川大橋を渡れば、JR梁川駅は目の前です。

 冬とは思えない陽気と素晴らしい天候に恵まれて、この上ない富士の展望を楽しむことが出来ました。

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