漫歩計の山行記録:
 オーストラリア・キュランダ熱帯雨林観光
2004年9月23日

コース:
 ケアンズ駅 ---(観光鉄道乗車・バロン滝経由)--- キュランダ駅 --- キュランダ村散策・バロン川クルーズ --- レインフォレステーション(熱帯雨林と動物園) --- (スカイレール乗車・熱帯雨林観察) --- ケアンズ市街

キュランダ熱帯雨林・バロン川
キュランダ熱帯雨林・バロン川


 今回は山歩きではなく、オーストラリア・ケアンズ近郊にある世界遺産・キュランダ熱帯雨林の観光です。
 このコース、もちろん一般の観光コースではあるのですが、熱帯雨林の中を走る鉄道、豪快な滝、ゆったりと流れる森の中の川のクルーズ、ロープウェイで空から眺める熱帯雨林などなど、自然と野趣にあふれるコースで、自然派の漫歩計としても大満足の一日でした。
 登山やハイキングではありませんが、山や自然の好きな方の楽しめるコースとして、ここに取り上げることにします。

 オーストラリアは広い広い大陸で、南部のシドニーなどでは日本に似た四季のある気候ですが、北部のケアンズは冬でも最低気温が15度以上で、雪の降ることのない熱帯気候。世界でも有数の多雨地帯で、夏から秋にかけての雨季には、月間400-500ミリもの大量の雨が降ります。近郊のキュランダや周囲には、手付かずの貴重な熱帯雨林が残り、世界遺産にも指定されています。なお、日本とは季節が逆で、9月は春、北部では乾季に当たります。
 今回は家族旅行でオーストラリアを訪れたのですが、キュランダはもう一つの世界遺産であるグレートバリアリーフとともに、今回の旅行の最大の楽しみでした。

 なお、オーストラリアに行かれる方にとって、一点だけ注意すべき点があります。オーストラリア大陸は非常に古い時期に他の大陸と別れたため、他の地域にはない独特の生態系を持っています。また、国内産業の保護に力を入れているという事情もあるのでしょうか、外国人の入国にあたっては、持ち込み品に厳しい制限があります。食料品(調理済でも!)や植物の種子(ピーナツも含む)、土(靴を持ち込む場合は要注意)その他制限は多岐にわたり、持ち込めない物を持ち込もうとしたり、持ち込み可能な物でも申告を怠って違反が発見されると多額の罰金を払うことになるそうです。私は面倒なので食品は(水以外)何も持たずに行きました。  

落差の大きなバロン滝キュランダ観光鉄道(右上に滝)
落差の大きなバロン滝
キュランダ観光鉄道(右上に滝)

 キュランダへの行きは、ケアンズ駅からキュランダ観光鉄道に乗ります。もともとは120年も前に鉱山用に作られた鉄道ですが、今は熱帯雨林観光専用になっています。ガタゴトガタゴトのんびり走るこのレトロな電車、日本のテレビの人気番組「世界の車窓から」で11年間もカバー映像に使われた有名な電車。もちろん乗るだけでも十分楽しいのですが、車窓から見える風景は実に美しく、右へ左へカメラを持って走り回ります。サトウキビ畑の田園風景が終わると山に入り、滝が見え、トンネルを通り、スリルのある鉄橋を渡り、遠くには海も見える・・・。1時間50分の鉄道の旅は、すべてが新鮮に感じられる楽しい旅です。

 電車は途中のバロン滝駅で一時停車し、乗客は電車を降りて滝を鑑賞することが出来ます。このバロン滝、乾季の今は水量は少ないのですが、雨季には物凄い水量の豪快な滝となり、水の音で声が聞こえないくらいになるのだそうです。

水陸両用車で森の水路を行く果てしなく続く熱帯雨林
水陸両用車で森の水路を行く
果てしなく続く熱帯雨林

 終着のキュランダ駅で降り、村を散策する前に、我々はすぐ横の船着場から、小さなボートでバロン川のクルーズを楽しむことにしました。ひょっとすると何か動物にめぐり合えるかも・・・。
 人なつっこい感じの船長の説明を聞きながら、ゆったりと川を下ります。ボートの幌の屋根裏には鳥が巣を作り、船の周りには水鳥が泳いでいます。両岸は鬱蒼とした熱帯雨林に覆われ、乾季とは言え豊かな水をたたえた川はあたかも時が止まったかのよう。向こう岸へ着くと、そこには亀がいっぱい。水中には魚の泳ぐ姿も見えます。
 しばらく下ってから反転し、再び逆の岸辺に来たとき、幸運にもワニに遭遇しました。ワニといっても子供のワニで、体長60-70cmくらい。これくらい小さいと可愛いですね。

 クルーズのあとはキュランダ村の中を散歩し、カフェで昼食を摂り、レインフォレステーションという熱帯雨林のテーマパークへ。ここではアーミーダックという名の水陸両用車に乗って森の中の道や川の中を周遊します。テーマパークとはいえ自然の森で、私にとってはディズニーランドより楽しいです。
 なおここには動物園もあり、コアラやカンガルーなどの可愛い動物たちと遊べます。巨大なワニもいます。

熱帯雨林の観察道ケアンズ市街(シティプレイス広場)
熱帯雨林の観察道
ケアンズ市街(シティプレース広場)

 帰りはスカイレールと名づけられた長大なロープウェイに乗ります。乗っているだけで1時間近くかかるロープウェイからの眺めは、これまた文句の付けようのない素晴らしさです。果てしなく続く森、森、森。青い空、緑濃い森、そして山の彼方に見えるサンゴ礁のコーラルブルーの海。世界遺産にふさわしい美しい眺めです。
 途中の乗換駅には短い森の観察路があり、熱帯雨林の雰囲気を味わうことが出来ます。

 今回の旅行は現地4泊で、日程にあまり余裕がなく、グレートバリアリーフにも行きたかったので、熱帯雨林の観光は1日のみ。もし次の機会があるなら、実際に熱帯雨林の山に登って見たいですね。

コーラルブルーの美しい海(グリーン島) こんな景色?も・・・(ケアンズ・ラグーンプール)
コーラルブルーの美しい海(グリーン島)
こんな景色?も・・・(ケアンズ・ラグーンプール)

 グレートバリアリーフ(グリーン島とアウターリーフ)では、美しい海の眺めと、シュノーケルでのサンゴ礁と熱帯魚の海中風景を満喫し、さらにケアンズの瀟洒な街の散策を楽しみ、海辺のラグーンプールで泳ぎ、おいしい海の幸やオージービーフの食事を楽しみ、この上ない楽しい旅になりました。しかも帰りのフライトでは、オーバーブッキングで幸いにも家族3人全員が追加料金無しでビジネスクラスに座れると言うおまけも付きました。まさに最高の旅でした・・・。

 山もいいけれど、日本には無い自然に触れることの出来る海外の旅、叶うことなら時々は出かけてみたいものです。

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