漫歩計の山行記録:箱根・金時山〜仙石原
2005年9月23日

コース:
 乙女峠バス停 --- 乙女峠 --- 長尾山 --- 金時山(1,213m) --- 分岐 --- 公時(金時)神社 --- 仙石原・箱根湿性花園 --- 仙石案内所バス停


 箱根と言えば観光地のイメージがあります。もちろん日本屈指の一大観光地ではあるのですが、芦ノ湖を取り囲んで緑豊かな外輪山があるし、仙石原には湿原もあるように、元はと言えば自然豊かな地域です。
 今日はその外輪山の最高峰、金太郎伝説でも知られる金時山に行ってみました。

 新宿駅西口からの高速バス(渋滞で1時間遅れました!)を乙女峠で降り、右にドライブインを見ながら左へ車道を離れ、駐車場奥の登山口に入ります。ここから乙女峠まで登りが続きますが、道は適当に中だるみがあって、登りやすい道です。道ばたに咲くホトトギスの花を見ながら登ります。至る所にホトトギスがかたまって咲いており、こんなにホトトギスが多い山は初めてです。 

乙女峠ホトトギス
乙女峠
ホトトギス

 30分強の登りで乙女峠に到着。峠には富士山の展望台と、茶店が1軒あります。富士山は登山口ではうっすらと見えていましたが雲に隠れたようです。
 茶店前から少し登ったベンチで休憩ののち、尾根道を金時山めざして登ります。最初しばらくは丸太階段の続く急坂。樹林に囲まれて展望もなく、息が切れますが、ホトトギスの花を見ながら幾度かのアップダウンをこなせば、やがて急登はおさまり、広場状の長尾山に着きます。眼下に高原状の仙石原の展望が広がります。

 長尾山からは急な坂を少し下ったあと、快適な尾根道となり、トリカブトやオミナエシなどの花も見かけます。岩の多い切り立った尾根ですが、ブナやミズナラ・ヒメシャラなどの自然林で、気持ちのいい道です。やがて道は小さなアップダウンを繰り返し、最後に急坂を登って、標高1,213mの金時山山頂に到着です。頂上は展望が開けた開放的な山頂で気分爽快。ここには茶店が2軒あって多数の登山者で大にぎわい。関西とは人の多さが断然違います。
 山頂で、仙石原と芦ノ湖の雄大な展望を楽しみながら昼食。これで富士山が見えれば最高ですが、今日は残念ながら見えません。しかし明日からはまた台風の来襲とかで、今日は雨が降らないだけ幸いというもの。

トリカブト金時山山頂
トリカブト
金時山山頂

 山頂からは足柄峠へ向かう道もありますが、今日は仙石原を目指して南東へ稜線をたどります。結構急な下りで、鎖やロープの設置されている箇所も少なくありませんが、よく踏まれた道で問題なく歩けます。
 やがて分岐があり、左へ下る稜線は矢倉沢峠から明神ヶ岳への道。右は仙石原への下山路で、これを取ります。しばらく平坦ですがすぐに急な下りとなり、林の中を右に左に曲がりながらぐんぐん下ります。ヒノキの多い森になり、さらに下ると大きな岩の前に出ます。この岩が公時宿り岩で、金太郎こと坂田公時(金時)が住んでいたという伝説があるそうです。

 道は次第に広くなり、奥の院の入口を右に分け、まっすぐ下れば車道(明神林道)を横切ります。傾斜はゆるくなり、やがて右に公時(金時)神社の社殿が見えます。ここからは5分も下れば国道138号線です。

アザミで羽を休める蝶アサマフウロ
アザミで羽を休める蝶
アサマフウロ

 乙女峠でバスを降りたのが10時、下山は13時15分。このまま帰るのはちょっともったいなので、少し東へ歩いて、仙石原にある箱根湿性花園を見に行くことにしました。神社前から国道を15分ほど歩き、仙石交差点を右に行けば表示があり、迷わず行くことが出来ます。

 湿性花園は、湿原や湿地に咲く花を200種以上集めているほか、低地から高山までの植物1,000種類以上を生育させています。9月の今も100種類もの花が咲いているそうです。ここに一年間毎月来れば(冬季は休園)、高山植物から里山の花まで、大抵の花が見られることでしょう。山でも滅多に見れないコマクサもあります。素晴らしい花の見本園です。順路に従って回れば自然に一周できるようになっており、アサマフウロ、タムラソウ、エゾリンドウ、ワレモコウ、オミナエシ、マツムシソウ、ツリフネソウ、ホトトギスなどたくさんの花にお目にかかれました。特にアサマフウロの花はきれいでした。
 また、園の横には仙石原湿原があり、植生の復活の努力が続けられています。ススキやサワギキョウ、オミナエシなどが彩る湿原は大観光地箱根のど真ん中とは思えない落ち着いた高原風景を作っています。箱根にもこういうところがあるのですね。

ススキたなびく仙石原エゾリンドウ
ススキたなびく仙石原
エゾリンドウ

 たっぷり1時間くらいは湿性花園をゆっくり楽しみ、仙石案内所前バス停から再び高速バスに乗って新宿へ2時間余りのバスの旅です。
 今日も一日、自然にたっぷり浸ることが出来ました。


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