漫歩計の山行記録:台高・明神平 2007年1月27日 |
台高の明神平は、かつてスキー場があった所だとか。よくもあんな山奥に、麓から山道を2時間くらいは歩いて登らないといけないところにスキー場など造ったものだと思いますが、今は静かな高原になっています。今年は暖冬ですが、雪はどの程度あるのでしょうか? 静かな雪景色を期待して、麓の大又から登ってみました。
奈良交通のハイキングバスで大又の少し先、木材搬出のための広場まで入ります。大型バスなのでここから林道を歩く必要がありますが、マイカーなら奥の林道終点まで入ることが出来ます。
のんびり大又川に沿って林道を歩きます。舗装路ですが車は滅多に通りません。ただし馬鹿にならない傾斜があって、林道終点までの徒歩1時間で標高差約400mを登ることになります。大又の標高は約430m、明神平は1,332mですから、林道終点まで来れば標高差では半分近くを登ったことになります。
大岩がごろごろする大又川は暴れ川のようですが、今日は静かで、水は蒼く澄み切っています。ここは紅葉も美しいところです。そう言えば4年前、11月初旬の紅葉の時期に明神平に登った時は、紅葉の時期なのに明神平には素晴らしい霧氷が出来ていて、赤と黄と白の素晴らしい景観を見せて貰いました(その時の記録はこちら)。
林道終点で小休止のあと、なおしばらく細い恐ろしく急な工事用車道を登り、山道に入ります。
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山道に入るとすぐに雪が現れ、しかも凍結しているので始末が悪い。雪の量は少ないのですが滑ります。しばらくそのまま歩きましたがやはり危険で、アイゼンを装着。登りはともかく、下りはアイゼン必須でしょう。同じバスで来た方で、甘く見てアイゼンをバスに置いてきた方がいて、ここで泣く泣く引き返されました。
沢をロープの助けを借りながら何度か渡り、急な登りをこなします。台風と水害で全壊した旧あしび山荘の前を通り(道は整備されて通りやすくなっています)、さらにぐんぐん登っていきます。林道終点から明神平まで、距離は短いのですが傾斜がきつく、決して簡単な道とは言えません。雪も増えてきました。やがて明神滝。滝の両サイドが見事に凍結して素晴らしい眺めです。
滝からは、右岸(左側)を高巻きし、ちょっぴりスリルのある枯れ沢を越え、やがて静かな林の中に入ります。ここからは歩きやすい道となり、右に左に巻きながら緩く登っていきます。左に水場を見ればほどなく明神平です。林道終点から1時間40分ほどかかりました。
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やはり雪は少なく、10cmもあるかないか。霧氷もさらに上に登らないとないようですが、しかし眺めは最高。薊岳も綺麗に見えています。真新しいあしび山荘(天王寺高校)が水無山の霧氷にお似合いのアクセントになっています。昔のリフトの残骸も残っています。
風は少しあるもののさほどの寒さでもなく、天理大学の小屋の陰で昼食にしました。なお、奈良交通の方が天理大学ワンゲル部のOBで、特別に天理大学の小屋を開けてくれていました。
昼食をとり終わるとさすがに体が冷えて寒い。写真を撮るのもそこそこに、もときた道を戻ります。こういう雪道は下りが要注意ですが、今日は比較的気温が高く、登りの際に凍結していた場所も雪が解けて歩きやすくなっていました。約1時間で林道終点に着き、あとはのんびり林道を下るのみ。
下山のあとは、近くのやはた温泉に寄って体を暖めます。冬の山歩きのあとの温泉は格別です。
それにしても、5年前の冬に登ったときは、積雪が70〜80cmほどもありました。今年の暖かさは異常です。地球温暖化の影響がいよいよ目に見えて現れてきているようです。