漫歩計の山行記録:京都・愛宕山 2008年6月15日 |
梅雨の晴れ間の日曜日。近畿の南方面は午後から天候が崩れるという予報なので、近場で北方面の山に行こうと思い、京都の愛宕山に行くことにしました。今回は清滝から表参道を登り、月輪寺経由で下山するという最も一般的なコースです。
秋には紅葉で埋まる清滝の橋を渡り、表参道を登り始めます。愛宕山は標高924m、特に高い山ではありませんが、登山口である清滝との標高差は840mもあるので、足腰を鍛えるには格好の山です。昔は「愛宕の月参り」と称して、毎月登って愛宕神社に参拝する人が多かったそうですが、愛宕のお参りには体力が必要です。
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お助け水と呼ばれる水場を過ぎ、整備された石段をゆっくり登っていきます。急登が続く表参道には、参拝客が多かった明治時代には19軒もの茶屋があったそうで、ところどころにその跡らしき石垣が残っています。一丁ごとに標石があり、至るところに石仏が祭られていたりして、歴史を感じます。時代は流れて、ケーブルカーが敷設されて茶屋は廃れ、第二次大戦中にそのケーブルも鉄の供出のために廃止されてしまい、今に至っています。
愛宕山はかつては東の比叡山と対比される観光の山で、遊園地やスキー場もあったそうです。今は打って変わって静かな山となり、訪れるのは信者とハイカーのみ。しかし近年はそのハイカーのマナーが悪いようで、ゴミは散らかす、草木や花を採る、重要文化財のあるそばで火を使う、大声で騒ぐ、など神社は相当困っておられる様子。情けないですね。
五合目まで登ると立派な休憩所があります。ここも元はと言えば茶屋の跡で、休憩所横に新しく作られた説明板もあります。この五合目から、大杉が祭られた社のある辺りまでは、登りも一休みとなり、ところどころ展望も開けます。杉ばかりでなく落葉樹も多くて、なかなかいい所です。しかし、やがて再び急登が始まり、水尾の別れ(峠)まで登りが続きます。途中、七合目にも休憩所があります。先を急がず、ゆっくり休憩を繰り返しながら登ります。なにしろ、尾根に着いてもまだまだ登りは終わりではないのです。
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水尾の別れから、右に尾根をたどります。樒を売る小屋を経て再び登りとなり、ガンバリ坂と呼ばれる急坂を越え、黒く塗られた「黒門」を過ぎると神社は近い。緑豊かな公園のようになった参道に着き、まずはベンチでお昼をいただきます。
昼食後、最後の急な石段を登り、防火の神様として有名な愛宕神社に参拝。以前買ったお札も古くなったので、新しくお札も購入。火事になりませんように・・・。
帰りは月輪寺コースを下ります。石段下から左へ入り、すぐの分岐を右に入ります。なおここをまっすぐ行って、右手に少し登れば三角点があります(最高点ではありません)。
月輪寺コースも、表参道ほどではありませんが良く整備されています。迷うような箇所もなく、展望の良い箇所もあって、いい道です。
大杉谷への分岐を見送り、どんどん下ります。途中、道端でギンリョウソウ(ユウレイタケ)を見つけました。 やがて尾根を離れて樹林の中をたどるようになり、月輪寺に着きます。
月輪寺は、山の斜面に寄り添うように建つ小さなお寺です。歩いて登るしか方法のないこのお寺を維持管理するのは、本当に大変なことでしょう。頭の下がる思いです。ちなみに愛宕神社には、裏手に林道があり、一般の車は通れませんが神社関係者は車で登ることが出来ます。それに引き換え、中腹にある月輪寺には登山道しか道がないのです。
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お寺からは、樹林の中のつづら折れの道をぐんぐん降りて行きます。標高差800mを下るので、結構膝が疲れますが、やがて川の水音が聞こえるようになり、林道に降り立ちます。ここからは、瀬音を聞きながらのんびり下れば、30分ほどで清滝に戻ります。
愛宕山は、なかなか骨の折れる山ですが、交通も便利で、一般コースをたどる限りは安全な山。ファミリーにもお勧めです。ただし、マナーは大切に。