漫歩計の山行記録:曽爾高原〜倶留尊山
2008年10月11日

コース:
曽爾高原駐車場 --- おかめ池 --- 亀山峠 --- 亀山 --- 亀山峠 --- 二本ボソ(標高996m) --- 倶留尊山(標高1,038m) --- 二本ボソ --- 亀山峠 --- おかめ池周回 --- 駐車場

 秋晴れのさわやかな一日。今や有名観光地となった曽爾高原から、倶留尊山に登ってみることにしました。7年ぶりになります。

 前回はバスで行きましたが今回は車。混雑を見越して早めに出発。ところが、香落渓付近が崖崩れのために通行止めになっており、名張から少し戻って赤目・今井林道に回り道を余儀なくされました。曽爾高原の駐車場に着いたのは9時でしたが、この時間だと駐車場もまだ余裕があります。この付近の標高は約700m。

曽爾高原アキノキリンソウ
曽爾高原
アキノキリンソウ

 多くの観光客とともに、ススキの原の中をおかめ池に出て、整備された遊歩道を登ります。アザミやアキノキリンソウなどの花も咲いていて、いい雰囲気です。池の周囲には灯篭が並び、夕方から灯火がともされるようです。きっと幻想的な美しさが楽しめることでしょう。

 亀山峠まで登れば、曽爾高原を一望できます。一面のススキの原に、ひょうたん型のおかめ池がくっきりとその輪郭を際立たせ、周囲には鎧岳、兜岳をはじめ、特徴ある曽爾の山々が並んでいます。この景色はやはり素晴らしい。緑の春も、ススキの秋も、どちらもいいでしょう。特に夕日に染まるススキの原は最高ですね。

 この亀山峠までで帰る観光客が多いようですが、元気な子供たちにせがまれて更に上に登って行く人も少なくありません。しかし、ここから先は、やわらかな山容とは異なり、実は相当厳しい道が続きます。それなりの足ごしらえをした方がいいでしょう。

 倶留尊山に向かう前に、亀山峠から逆に少し登って亀山のピークまで行き(眺めが最高)、再び亀山峠に下って、左に曽爾高原を見ながら登ります。なだらかな斜面に見えますが、かなり急な坂が続きます。

 やがて樹林の中に入り、10分も登れば、「番小屋」があります。この山を所有する林業会社が「入山料」を徴収しているのです。1人500円。立派な入場券を印刷し、小屋に荷物や人を運び上げる索道まで作っているくらいですから本格的。逆コースで来ても小屋で料金を請求されます。倶留尊山まで行って戻る場合は帰りに半券を渡す必要があり、徹底しています。ただし、人がいるのは休日だけのようで、無人であればもちろん無料で通過できます。

倶留尊山倶留尊山山頂
倶留尊山
倶留尊山山頂

 私有地とはいえ、山を歩くだけのハイカーから入場料を取るのは私には合点がいきません。「清掃や管理の費用に充当」とありますが、現地を見る限り何の整備も行っているとは思えません。法律上で言う「権利の濫用」ですね。

 小屋を過ぎるとすぐに二本ボソのピーク。ここからは倶留尊山が目前に見えます。自然林の中に紅葉した木々が散在し、とてもきれいです。

 二本ボソからは急坂を下ります。ロープや木につかまっての下りです。右側は垂直に近い絶壁になっているので、足元には十分注意する必要があります。
 休みない急坂をぐんぐん下り、下りきった鞍部からは逆に厳しい登りとなります。ここもロープや木につかまりながらの登りです。距離こそ短いものの、侮れない登り。子供連れなどの場合は、事故のないように慎重に登りたいものです。

 二本ボソから30分強で、倶留尊山の頂上に到着。展望はまずまず。頂上は意外に広く、ベンチもあります。ここでゆっくりお昼をいただき、帰りは元来た道をバックするのみ。バスを利用する場合はここから東西どちらに下ってもバス便があります。

 亀山峠まで戻ると、朝に比べて一段と観光客が増え、遊歩道は行列のような混み具合。すごい人気です。

リンドウナンバンギセル
リンドウ
ナンバンギセル

 帰りはおかめ池の周囲を一周。おかめ池は乾燥化が進んでほとんど草原状態となっており、いろんな花が咲いています。アザミやアキノキリンソウのほか、ウメバチソウ、リンドウ、珍しいナンバンギセルも見つけました。貴重なお花畑です。

 駐車場に戻ったのは午後2時過ぎ。朝とは打って変わって、第二・第三駐車場も超満員。しかもまだまだ登ってくる車が多く、後で分かりましたが国道から曽爾高原までずっと数珠繋ぎ状態。遠方のナンバーの車も多く、全国規模の観光地となっていることが分かります。前回はバスで帰ったためものすごい渋滞に巻き込まれ、名張駅まで2時間を要したことを覚えています。こういう場所は早く来て早く帰るに限ります。

 曽爾高原の美しい眺めと、短いながらもそれなりに厳しい山歩きを楽しめた、いい一日となりました。


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