<パルック一家物語〜体験版〜>


作:みつき

<戻る>

これはDragon’sDreamという世界にある、とある一家の物語である。
チチチチチ・・・・・
長い夜が明け、朝がやってきた。じょじょに春が近づきつつあるため日に日に朝が早くやってくる。だがまだ肌寒い。
「う〜んっ・・・・今日も晴っ!」
一人の少女が自分の部屋の窓を開け、朝日を全身に浴びながら、大きくのびをする。背中まで伸びたストレートの髪の寝癖を気にする様子もなく、しばらく彼女は朝の景色を窓辺に腰掛けながら眺めていた。
「まるちゃ〜ん、ご飯できたわよ〜」
下の階から彼女を呼ぶ女性の声がした。彼女は振り返って、
「はぁーい!今行くーっ!」
と大声で答えた。そして窓辺から降りて、タンスの前にやってくると、着ていたパジャマを手にかけて、そのまま上に引っ張り上げて脱いだ・・・かと思われたが脱がずに、その近くにあった、当たったら確実にタダではすみそうにない頑丈そうな壷を掴むと、こちらに投げつけてきた。
・・・・え!?こちら!?
ゴンッ!!
私の投げつけた壷は見事に作者に当たり、作者はそのまま床に落ちた。私はゆっくりと落ちた作者の前にやってきた。
「・・・・死んだかな?」
壷でできたものか、それとも床に落ちた時にできたものかは知らないけど、作者の頭には巨大なたんこぶができていた。もちろん作者は気絶しているみたい。
とりあえず作者をほうっておいて、私は着替えて、寝癖なおして、鞄持って部屋を出ようとした。・・・・・あ!コイツこのままじゃダメよね。
私は近くにあったロープで作者をぐるぐる巻きにして、さるぐつわかまして、そのまま押入れにほうりこんだ。
「フッ・・・・これでこの小説は私のものね」
顔には出さなかったけど、なぜかとても嬉しかった。いっそこのまま一生閉じ込めちゃお!!
「まるちゃ〜ん?」
「はぁーい!今行くよー!」
私は部屋を出て階段を駆け降りた。
あ、まだ自己紹介してなかったよね、私の名前は、まるいち。・・・・ごめんね、どうやらこれってまだ制作中だから他の設定決めてないんだって。
だからまだ秘密☆
とりあえず可愛い女の子って事は確かよ。
「おはよー!」
私は居間に入ってすぐに元気に挨拶した。
居間には父さんと母さんの2人がいた。私は鞄を床に置くと、さっそく朝ご飯を食べ始めた。
おっ、今朝は漬物があるぅー!!
私はさっそく漬物の入った皿に箸をのばした。すると目の前から箸を持ったヌイグルミの手が現れて、私と同じく漬物を掴んでいった。
ん?なぜヌイグルミ!?
私はゆっくりとヌイグルミの手が戻っていった正面を見ると、そこには新聞片手にバリボリと漬物を食っている、いかにも怪しい着ぐるみがいた。
だって全身黄色で、背中には稲妻の形をした尻尾はやしてて、その形をした模様を背中から全身につけていて、いかにも怪しい目つき、特徴ある口・・・・あれ?どっかで見たよな?・・・・これ。
「どうかしたの?まるちゃん」
母さんの言葉で現実に戻った私はやっと思い出した。
「父さん!スザチューの着ぐるみ着たままご飯食べないでよ!」
「ん?・・・ああ、すまん」
父さんは気にする様子もなく、そのまま食べ続けている。
はぁ〜〜〜っ、なんでこんな父親もったんだろ。
自己紹介しておくね。彼は朱雀父さん、仕事は着ぐるみ師なんだけど、なぜかあれしか着ないのよね。
父さんが着ているスザチューってのはティーノさんって人が父さんに似せて作ったキャラクターなの。すっごいマヌケな顔してて、どう見ても人気なんかないと思ってたんだけど、なぜか子供達に大人気なんだよね。
だから毎日スザチューショウとかやってるらしいんだ。・・・・けどなぜか帰ってくると全身ボロボロなんだろ?
前に私、父さんが深夜一人で涙ながしながら傷んだスザチューの着ぐるみ縫ってるの見ちゃったんだ。あの哀愁ただよう背中見て、生きるってつらい事なんだなぁ〜って悟っちゃったよ。今でも見た事を後悔してるんだ、あれ見ると恐ろしくて・・・・
けどね、その努力のおかげで今はスポンサーまでつくようになったんだよ。
会社名は忘れちゃったけど、キャッチフレーズは覚えているよ。確か・・・・
『我々はスザチューを応援します!』だったかな。
オリンピックの応援じゃないんだから、コテコテなフレーズはやめろって今でも思ってるんだ。なんかダサイよね。
「まるちゃん、おかわりは?」
母さんがにこやかに私に聞いてきた。
あ、いつの間に空になってる・・・・
「んじゃ、もらう」
私は母さんに茶碗を渡すと母さんはご飯を入れてくれて、それを父さんに渡した。って・・・・
「ちょっとまてぇーっ!」
私はつい大声を出してしまった。
「あら?どうしたの?まるちゃん」
母さんはいつもどうりに私に話かけてくる。
「母さんっ!それ私のっ!それに父さんっ!あんたも受け取るなっ!」
「あらあらごめんなさいね」
と私の茶碗を父さんから受け取るとそれを私に返してくれた。
「もうっ!」
私は受け取った茶碗のご飯をほうばり始めた。
ふと母さんを見ると何か考え込んでいる。
「ふぉふぃふぁふぉ?」
口いっぱいにご飯を入れているため、うまく発音できない。
「いやねぇ〜、父さんの手ってこんなに大きくてフワフワだったかしら?」
ブーーーッ!!
私は母さんのボケに反応してしまい、父さん目がけてご飯粒を吹き出した。
「あんた気づいとらんかったんかいっ!!」
「あら?何を?まるちゃん」
・・・・はぁ〜〜〜〜っ。
いちおう自己紹介しとくね。彼女はKAWA母さん、専業主婦やってるの。特徴は・・・・言わなくてもわかると思うけど、この天然ボケかな。
どう見てもわざとやってるだろうってみんな思うらしいけど、本人は全く自覚ないのよ。病気っていうより、天然ボケの塊でできてるのでは?って思うぐらい。
・・・・しかし私ってこの母親から生まれたわけよね。
実は今まで生きてきて私、母さんに親子だなぁ〜って感じた事より、本当に親子か?って感じた数のほうが多いんだよね。
ふと隣を見ると誰も手をつけていないお膳がある。まあ理由は知ってるんだけど、とりあえず聞いとこ。
「ねぇ、お兄ちゃんまだ帰ってこないの?」
私の質問に母さんはちょこっと困った顔をした。
「そうなのよぉ〜。もう3日も帰ってこないのよ、また自分の家を忘れたのかしら・・・・まるちゃん、帰りにまた探してみてくれる?」
「うんわかった」
はぁ〜〜〜〜〜っ・・・・・これで今日ため息3回目だ。
私にはお兄ちゃんがいるんだけど・・・これがまた大変なのよね。名前は、みつきって言うんだけど。彼の自己紹介は、私が見つけた時にするね。
「はむっ・・・・・・ごちそうさまー!」
私は食器をキッチンに置くと、鞄を持って玄関まできた。そしてトントンと靴を履くと、
「んじゃいってきまぁーすっ!!」
と元気よく学校へ走っていくのだ!!

★あとがき★

いかがだったでしょうか?この作品は約3時間で書き上げました。しかも仕事中に・・・
とりあえず夏コミをやるとしたらこの作品でやろうかなって思って作ってみました。設定および登場人物の名前使用の許可はとってませんので、体験版って形にさせてもらいました。
最初は4コマの作品にする予定だったのですが、まあ小説もあってもいいかなって思って書いてみました。
ここから先はとりあえず制作許可および名前使用許可を取れるかにかかっております。まずは一家の創設者から崩してみるかな。
もしこの続きが読みたければ、みつきのーとに感想を書いてくださいね。反響の大きさできっと続きが書ける許可がもらえると思います!

※ 続き書いてよ、みつき兄ちゃん?(^-^; byまるいち

<戻る>