
大牟田駅には、有明弁当やかしわめしなど、長らくいくつもの特殊駅弁が売られていたが、
時流の果て21世紀の今日この頃、このたいらぎ寿しが唯一の特殊弁当となってしまった。
いわば大牟田駅弁(有)がアイテムを一本化して勝負を賭けたというところだろう。
特急つばめの車内や大牟田駅構内のコンビニ、西鉄大牟田駅の売店など、販路は手広いようだ。

中身は9つに区切られ、そのうち麻雀パイの3ピンの要領で3箇所にちらし寿しがあり、
その上にたいらぎが1つずつ乗っている。もう少し増やしてほしいところ。
あとはグラタンとかコロッケとか肉団子とか、いまいちしっくりしない組合せ。缶詰物のパインにも疑問。
味は老舗の駅弁屋だけにまずまずで、たいらぎの貝らしい味は美味しいが、割高感は否めない。
この内容のちらし寿しなら、5、600円が妥当だろう。800円(税込)はちょっと高い。
駅弁がすっかり売れなくなり淘汰されつつあるのは、この高めの価格設定に大きな原因があるはず。
掛紙には「有明海のたいらぎ寿し」とあるが、平成11年頃からたいらぎは有明海でほとんど
獲れなくなり、現在は瀬戸内産のたいらぎが使用されているという哀しき駅弁である。