『哀しい白猫』
あの日 私いつもの犬の散歩で
いつも行く空き地は子供がいたから
少し遠くへ出ることにした
久し振りに訪れたこの林には
前と変わらず野良猫が住んでいた
舌を鳴らして呼んでみる
茶色いトラ猫白黒トラのぶち猫
「ご飯ちょうだい」目で訴える猫たちに
私はただ触れるだけ 撫でるだけ
「久し振り」挨拶代わりに触れるだけ
林の奥からか細く泣く猫の声
そこには後ろ足引き摺り歩く猫がいた
折れた後ろ足引き摺って必死に助けを求めるように
やせこけた白い猫 大きな目から涙は流れないけど
哀し気な白い猫 かすれた声で泣いている
助けてあげたいけれど あなたは野良猫
近づけば足を引き摺りながら必死に逃げていく…
私は何も出来ない見ているしか出来なくて
とてもとても切なくて 胸が痛かった…