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『道化師』 受話器の向こうから聞こえた君の声が あまりにも悲しげで消え入りそうだったから 「お気に入りの店紹介するよ」って君を誘い出したんだ 僕じゃない別の誰かを思って泣いているのは知ってたけど 僕はただ 何とかしてあげたいってただそれだけで・・・ 傍にいて肩を抱いてあげる事しか出来ない日々も 言葉が足りなくて喧嘩してしまった日も 君に好きな人が居るって知った日は辛かったけれど だけど君のそばに居るだけで 僕は幸せなんだよ・・・ 泣いている君の 僕はただ傍に居るだけだけど 君の心 少しは救われただろうか? 君は何も言わないで 傾けたグラスを見つめてる 俯いて寂しげに陰る 君の頬に涙が光るのが見えた 君の潤んだ瞳が僕を見上げた時 その零れ落ちそうな心を救ってあげたくて 何も言わず ただそっと肩を抱き寄せた 僕の肩に頬を寄せて「ごめんね・・・」って囁いた かすかな君の声が耳をくすぐった はらはらと零れ落ちる君の涙は 僕のために流した涙(もの)じゃないけれど… 必死に強くなろうとしてる小さな君がとても愛しくて 「僕ならこんなに君を悲しませたりしないのに・・・」って いっそ言ってしまいたいけれど 君を困らせたくないよ お人好しって呼ばれても構わない 叶わなくても・・・それでも君が好きだから 君が望むならいつでも傍にいてあげるよ 君が笑ってくれるなら 道化師にだってなるよ だからどうか笑っていてほしい 僕のためじゃなくて構わないから・・・ |
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