『青い街』


君が好きだった雨が 街を青く染めていく
空に架かる原色の虹の下 子供が戯けて笑ってる
ずぶ濡れの仔猫の青い瞳が この街の景色を映し出す
あのショウウィンドウの白いドレス 君に似合うかな?

君の好きだった青い雨 今も僕には青く映らない
僕はずぶ濡れの仔猫を抱いたまま ただ立ち尽くしていた
空に架かる虹は水溜りの中 鮮やかに揺れている
鏡の中の景色なら 僕にも鮮やかな色で映るのに・・・

空に架かるあの虹を 君にあげたくて手を伸ばしたけれど
僕の身体は鏡をすり抜けて 原色の空に堕ちていく
雨上がりの空の下 可憐に踊る君に瞳を奪われながら

ああ このままじゃ 君が幻想のまま終ってしまう・・・

今 僕に君を呼ぶための声があったなら
君は振り向いて僕の目を見て笑ってくれただろうか?
今 僕に見えない壁を打ち砕く力が僕にあったなら
君はその手を差し伸べて微笑んでくれただろうか・・・?

ずぶ濡れの仔猫の青い瞳に 君の好きだった青い雨を見た
空に架かる原色の虹の下 歪んだ虹が揺れる水溜り
君がいたあの青い街 今も僕には青く映らない・・・