アイドル伝説「ももじ」第6回


〜〜〜前回のあらすじ〜〜〜

前回のあらすじ。
宇都宮から上京し、東京の池袋に住所を移したももじは
雑誌で見かけたクイーンレコードのオーディションを受け見事に合格し歌手になります。
先日レコーディングを終えてから、CD販売の宣伝も1通り終わり
デビューシングルがいよいよ発売され、各雑誌のランキングの順位を待つだけになりました。

第6話「意外な強敵。」

CDが発売された数週間後。
クイーンレコード社で、蛭川さんが血相を変え社長室に飛び込みました。
「社長!!大変です!!」
社長は、笑顔で蛭川さんに語りかけます。
「ももじ君が、1位になったのだろう?」
蛭川さんは、社長に書類や雑誌を手渡しました。
「違います!!どのランキングも、ももじ君ではなく、ライバル社の…。」
社長も、書類をのぞき込んだ途端…。
「なんて事だ!!ももじ君を至急呼んでくるんだ!!」
血相を変え、蛭川さんに指示を出したのでした。

そして数十分後… ももじが社長室に来ました。
「ももじ君、私が何故呼んだか解るかね?」
「はい社長、大体解っているのす。」
ももじも発売以降は、自宅にいたのでTVから多少の情報が入っていました。
「君が1位ではないんだ。
 どの雑誌も歌番組も2位になっている… 1位の曲は(犯罪暴走ロック)だ。」
「はい、知ってるのす、
 販売元はクイーンレコードのライバル社のプリンスレコード。
 音楽業界第2位の大手企業のすよね。」
そう、1位になったのはももじでも知ってる、大手企業でした。
「しかし何故・・、ももじ君は250万枚売れていたんだ。
 とてもじゃないがプリンスレコードに、それを超える枚数を売る歌手はいなかった筈…
 それに歌手名… スイデンなんて聞いたこともない…。」
社長は頭を両手で抱え込みました。
「社長、ももじは次、頑張るのす!
 だから社長も、気を落とさないで欲しいのす。」
ももじは、社長を励まします。
「そうだね、次を頑張ればいいことだ。
 悪かったね、こんなくだらないことで呼び出して。 さあ帰りなさい蛭川君に送らせよう。」
「はい、失礼しましたのす。」
ももじは、蛭川さんと一緒に社長室を退室し帰路に立ちました。

入り口に行くと、
何処かであったような見覚えのある人間が、ももじに話しかけます。

「あっももじ、私よ…もへじよ!! 元気にしてた?」
突然に出会った親友に、ももじは思わず驚きました。
「もへじ!?、何でここに?」
「やーねえ、あんたが住所知らせてきたのに。」
「でも学校はどうしたのす? 今日は平日のすが…?」
ももじは、もへじが東京にいる理由が解らないようです。
「あたしも辞めたんだよ。 …てめえを潰す為にな!!」
もへじの口調が、荒くなりました。
「1位になれなくて残念だったねえ、1位になった歌手の名前知ってる?」
ももじは、口調の荒くなったもへじに驚きながらも答えます。
「スイデンのすが… それがどうかしたのすか?」
もへじは、気味悪く笑います。
「アーハッハッハッ、あたしだよ!!スイデンは!!」
「もへじ、冗談は止めるのすよ…。」
ももじは、もへじの言うことが今ひとつ信じられない様子でした。
「あたしは本気だよ、ももじ!!」
「そんな…どうして…、ももじともへじは、親友同士なのに…。」
「親友?あたしはてめーの事を、そう思ったことは1度もねえよ!!
 大体てめえの「のす」口調はうぜえし、
 要領良くって、あたしがどんなに努力しても、てめえはすぐその上をいっちまう。
 この間も歌を誉めて「歌手になれる」って言ったら本気にしやがって!
 あれはてめえを馬鹿にしてたのによ! まあ今回初めて勝ったけどな、ざまあみろ!!」
暴言を吐き続けるもへじを見た、ももじは唖然としました。
「ひっ、酷いのす・・今まで騙してたのすね…。」
ももじは、急に悲しくなり目尻に大粒の涙が浮かびます。
「そうだよ、今更気づいたのか …バーカ!!さーてそろそろ帰るか、あばよ。」
もへじは、会社の入り口の前に駐車されていた高級車に入って帰っていったのでした。

親友だと思っていた もへじが裏切った!!
ももじは立ち直る事が出来るのでしょうか?
頑張れももじ!!負けるなももじ!!


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