アイドル伝説「ももじ」第7回


〜〜〜前回のあらすじ〜〜〜

前回のあらすじ。
東京で歌手になり、CDを作成し宣伝も好評を博し、無事発売したももじ。
ももじ本人・会社の社長及び殆どの社員が、彼女は必ず1位になると信じて疑いませんでした。
しかし、実際ランキングが発表されると彼女のファーストシングルはどの雑誌・番組でも2位に甘んじてしまいました。
そんな時、突然親友のもへじと再会。 しかし彼女の様子は何処か可笑しかったのです。
ももじを憎んでいた事・1位の歌手は自分だと言うことを憎しみをこめて告げ、帰っていきました…。
ももじは、信じられない事実に唖然とし涙を流すしかありませんでした。


第7話「もへじの逆襲。」

さて、あらすじを話している間に、ももじはまた社長室に呼ばれていました。
「ももじ君、TV出演の依頼が来ているんだ。」
「本当のすか?社長!!」
「本当だよ、ほらっ!!」
社長は、数枚の紙をももじに手渡したのです。

「エモステに、インチキ歌の大辞典に、昼もヒッパレに、ポップマーマーレード…。
 他にも沢山!!」
ももじは、予想外の番組出演依頼の数に、ただただ驚いています。

「みんなが、ももじ君の歌を聴きたがっているんだよ。
 初登場こそ2位に甘んじてしまったが、総合売り上げで(およげ鯛焼き君)を上回るかも知れない!!」
ヘノヘノ社長は、これから起こる大きな仕事を前に意気揚々としています。

「まだ、売れ続ける見込みがあるのすか!!」
ももじは、何処まで売れるか考えてみましたが予想も付きません。
「そうだよ。ただ…」
社長は、急に難しい顔を見せます
「ただ?」
ももじは、何故社長が難しい顔をするのか理解できずに社長に答えを求めます。

「蛭川君から聞いたよ… 一方的に絶交されてしまったそうだね…。
 今回、もへじ君と殆ど仕事を重ねるかもしれないから…。
 ももじ君には、少しやりずらいというか辛い思いをさせてしまうんじゃないかと思ってね…。」」

「大丈夫のす、社長!!ももじ頑張るのす、全部喜んで引き受けさせて頂くのすよ。」
ももじは、笑顔で社長に答えました。
「もう立ち直ったようだね、話も終わったし帰ってもいいよ。
 蛭川君に送らせよう、 玄関前で君を待つように言っておいてあげよう。」
社長は、社内電話の受話器を取り 蛭川さんに指示を出しました。
「失礼しましたのす。」
ももじは、社長室から退室し、蛭川さんに送られて帰っていきました。

次の日…。
「社長っ!!大変です!!」
蛭川さんが、社長室に飛び込んできました。
「また悪いしらせかね?、蛭川君。」
社長は、何が大変なのか大体予測が付いていました。
「はい、殆どの番組がももじ君の出演を断ってきたんです!!」
「やはりそうか…。」
予想していたとはいえ、社長はただ落胆するしかありませんでした…。

そのころ、自宅にいたももじに1本の電話がかかってきました。
「はい、もしもし…。」
「やあ、あたしだよ。もへじ。」
その電話はもへじでした。

「もへじ、一体何の用のすか?」
ももじが質問すると、もへじは淡々と話し始めました。
「あんた、出演依頼が沢山来てたみたいね。」
「なんで、知ってるのすか?」
「愚問だねえ、あたしにも依頼が来たからに決まってんだろ?」
「確かにそうのすが…。」
「喜びな、あんたの出る番組はもう殆どねえからよ!!」
「!?」
ももじは、その言葉に衝撃を受けたようだ。
もはや返す気力のないももじに、もへじは話しかけます。

「あたしが、あんたと出たくないって社長に言ったら、手ぇ回してくれたんだよ。
 もう完璧にあたしの勝ちだね、あんたさっさと餃子臭い宇都宮に帰りな。」
もへじは言いたいだけ言うと、一方的に電話を切りました。
「もへじ…。」
ももじは、もへじの一方的な絶交で、心に負っていた傷を彼女に更にえぐられ、
そのまま床に膝を突き、ますます失意のどん底に落ちていったのでした…。

ももじは本当に宇都宮に帰った方がいいのか?
それでも、やれるだけやれ!!
頑張れももじ!!負けるなももじ!!


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