アイドル伝説「ももじ」第16回
〜〜〜前回のあらすじ〜〜〜
宇都宮から上京した売れっ子歌手のももじのはからいにより、学校へ行く事になったタクト。
その学校での朝の会での顔合わせも終わり、
休み時間になった時、ジュンと言う少年が苛められていた。
タクトはいじめっ子たちに注意する。
怒ったいじめっ子たちは、1時間目が終わり休み時間になったとき、タクトに勝負を挑んだ。
しかしタクトはいじめっ子たちを返り討ちにあわせたのだった。
第16話「下校。」
キーンコーンカーンコーン
「はーい!!帰りの会オシマイ、みんな気を付けて帰るのよ。」
タクトの通うことになった学校の授業が終わったようだ。
「さて、帰るか。」
タクトは、忘れ物がないか確認し、鞄を手に取って椅子から立ち上がった。
「あっタクト君!!」
出入り口に足を進めるタクトを、呼び止める声が聞こえる。
「ジュンか、何の用?」
「一緒に帰ろうよ。」
「えー、そんな女っぽい事できるかよ。」
タクトは、ジュンに対して露骨に嫌な顔をした。
「じゃあ途中まででいいから、お願い!!」
ジュンは、頭を下げた。
「しょうがないなあ、途中までならな。」
タクトは、渋々OKした。
タクトがマンションまでの道のりを歩いている間、ジュンが話しかけてくる。
「僕、あの3人以外と帰るの久しぶり。」
「ふーん。」
「僕、3年間もアイツらに苛められてたんだ…。」
ジュンが泣いてしまいそうになった。
「泣くなよ、オレが苛めてるみたいじゃん。」
タクトは顔を背けた。
「みんな、アイツらが怖くて手が出せなかったんだ…。」
「もういいよ… 言えば言うほど辛くなるからな。
まあ、オレはあんな奴ら怖いと思わなかったけどね。
オレがジュンだったら3年前に返り討ちにしてたな。
まあ上には上がいるけど…。」
そう言ったタクトの顔は、少しばかり悲しく悔しそうにも見えた。
「本当に強いんだね… 僕、精神的にもう参ってたんだ。
タクト君が転校してこなかったら、僕自殺してたよ、きっと。」
ジュンは表情がますます湿っぽくなった。
「死ぬ勇気がある位なら、何でも出来るはずさ…
オレが自殺するとしたら準尾を刺し殺してから死ぬな…。」
タクトの発言にジュンはビックリした。
「なんか今の発言、ビックリしちゃった!!やっぱり、タクト君は強いね。」
「だからそんな事ないって!!
ん… ところでいつまで付いてくるんだ?」
「えっ?僕はアイノスマンションの201号室だけど?」
今度はタクトがビックリした。
「って、隣じゃんか! オレは202号室だぜ!!」
「えっ、本当?じゃあ最後まで一緒に帰れるね。」
「冗談じゃない、先に帰るぜ!!」
タクトは、軽快な足取りで走りだした。
「あーっ!!待ってよ、タクト君!!」
逃げ始めたタクトを、ジュンが必死で追いかけていった…。
って!!
今日はももじが出てきてないぞ!!
このままじゃ、番組の存続の危機だ!!
脇役に負けないように、頑張れももじ!!負けるなももじ!!
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