アイドル伝説「ももじ」第17回


〜〜〜前回のあらすじ〜〜〜


宇都宮から上京した売れっ子歌手のももじと
その所属事務所&契約しているクイーンレコードのヘノヘノ社長のはからいにより、
学校へ行く事になったタクトは、ふとしたことでいじめっ子たちに目を付けられ、リンチされそうになる。
しかしタクトはいじめっ子たちを返り討ちにあわせた。
放課後、そのいじめっ子に虐められていた少年「犬山ジュン」と帰ることになる。
ジュンは、タクトにいじめっ子たちに3年間虐げられていたことを、涙ぐみながら話した。
そんなジュンにタクトは、ぶっきらぼうながらも慰める。
話を進めていくうちに、隣に住んでいることが解った
タクトは、ジュンを置き去りにし、凄い早さで逃げていってしまった。


第17話「ももじの災難。」

「タクト君、酷い… 途中で僕を置いて逃げるなんて…」
逃げていったタクトに追いついたジュンが、
先にマンションに着いていた、タクトに向かってまた泣きそうな声で訴えかけた。
「だってさあ、途中までって約束したじゃん…。」
タクトが、ジュンから視線を逸らす。
「酷い… 道が同じなんだから最後まで一緒に帰っったっていいのに…」
ジュンが、また目尻に涙を溢れさせ始めた。。
「ああっ!またかよっ!!わーった!!オレが悪かった。」
「本当?」
ジュンは泣くのをやめた。
(嘘泣き…)
タクトは、彼自信が自覚していないであろう狡猾的な面を垣間見たようなきがした…。
「ねえ、タクト君。
 僕のパパとママ、夜まで帰ってこないんだ… 遊んでいって良い?」
タクトは困り始めた。
(ももじさん、まだバカ殿の格好してなきゃいいけど…)

そう、困っているのは同居人もとい保護者のももじのことであった。
彼女は今朝、常識的とは思えない服装でタクトを送り出したからである。
もし彼女が服を着替えておらず、それをまだ顔見知り程度のジュンに見られ
タクト本人もこういう人間だと、ジュンに思われたくない為が故に…

「どうしたの、タクト君?」
ジョンが顔を近づける。
(えーいっ、こうなりゃヤケだ!!)
「ああ良いよ、よってけよ。」
タクトは家のドアを開け始めた。

「お帰りのす、タクト。」
たまたま玄関で掃き掃除をしていたももじが、タクトに声をかけてきた。
「ただいま、ももじさん。」
タクトも、ももじに声を返した。
「ところで裏の子は誰のす?」
ももじは、タクトの後ろに立っていたジュンの方を見てタクトに質問した。
「ああ、学校で友達になったんだ。」
「こんにちは、僕、タクト君のクラスメートの犬山ジュンです。」
ジュンがももじに挨拶した。
「こんにちは、カワイイ子のすね。
 ゆっくりしていくと良いのすよ。」
ももじの目はハ−トマークになっている。
「じゃあジュン、部屋に行こうぜ。」
(ふう、バカ殿の格好してなくて助かったぜ。)
「うん。」
2人は、タクトの部屋へ行った。

「そういえば発明がシュミだったっけ?」
タクトがジュンに質問する。
「うん、ちょっと護身用のメカ持ってるんだ見せてあげる。」
ジュンがランドセルから、一本の筒を取り出した。
「ソーラービームっていうんだ。」
「ふーん… 破壊力はどれくらいだ? ちょっと見せてくれよ。」
タクトは、ドアの方にイスを置きその上に給食の残りの栗を乗せた。

「じゃあいくよ。」
「ああ、やってくれ。」
ジュンはソーラービームのスイッチを入れた。
「少し時間がかかるんだ、5・4・3・2・1・0!!」
ソーラービームから、ものすごい光が栗に向かって発射された。
しかし、光はその栗を貫通してドアの方にまで伸びて行った。

「オヤツのすよ。」
しかも、運悪くももじが部屋に入ってきた。
「あっ、ももじさん!!あぶないっ!!」
タクトが注意したとき、光はももじに当たろうとしていた。
「はあっ!!」
ももじはオヤツを落とし、両手で光を受け止めた。
「す・凄い力のす… でも何とか…。」
ももじは光を握り潰した。
「ハアッ… ハアッ… ビックリしたのす…」
ももじは疲れきっている。
そしてイスの上に載せた栗は焼けカスになっている。
「ももじさん、大丈夫?」
タクトがももじに話しかけると…。
「タクトォ!!」
ゴチン!!
「いってえ…。」
タクトは、げんこつをくらって痛がっている。
「そのケーキ、片付けておくのすよ!!」
ももじは怒って出ていった。
「タクト君、大丈夫?」
ジュンが近づいてきた。
「ああなんとかな…
 お前、今度今の発明品3人に使ってみろよ、もう絶対苛めてこなくなるぜ。」
「ええっ!!そんなことないよ。」
ジュンが首を横に振る。
「いや、マジでホント。」
タクトの目は真剣であった。
「じゃあ、3人に使えばよかった、今まで使おうとしても勇気が無かったから…」
(末恐ろしいヤツ、親の顔が見てみてえ。)
タクトは、ジュン自身が自覚していない、彼特有の怖さを知ったのだった。
「片付けないとな、ももじさん、今日に限ってケーキ持ってきやがって。」
「あっ、僕も手伝うよ。」
2人はケーキを片付け始めた。

おいっ!!ももじは損な役割をしていないか?
折角出てきたのに、この扱いかい!!
出番が少なくても、めげるなももじ!!くじけるなももじ!!



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アイドル伝説「ももじ」第17回前半。
2000/11/11 21:39
メッセージ: 1231 / 10091

投稿者: momojey_yy (22歳/女性/餃子の像の宇都宮)

アイドル伝説「ももじ」第17回後半。
2000/11/11 22:05
メッセージ: 1232 / 10091

投稿者: momojey_yy (22歳/女性/餃子の像の宇都宮)