アイドル伝説「ももじ」第18回
〜〜〜前回のあらすじ〜〜〜
宇都宮から上京した売れっ子歌手・ももじのはからいにより、
学校へ通学する事になった元プリンスレコードの刺客の水山タクト。
そして苛められっ子のジュンと友達になって帰ってきた。
ジュンが「遊んでいって良い?」と言ったため、
タクトは自分が居候している、ももじのマンションに迎え入れる。
そして、発明が趣味だと言うジュンの発明品「ソーラービーム」を見せて貰うタクト。
すざまじい破壊力で、実験対象として使用した栗は焼けカスとなり
たまたま、オヤツを渡しに入ったももじに怪我を負わせかけるまでに至った。。
そしてタクトは、その件でももじからしっかりと制裁を喰らったのであった……。
第18話「餃子。」
タクトがジュンを招き入れた同日、
床に落ちたケーキの片づけも終わり、
トランプやオセロで遊んでいるうちに、外が暗くなっていった。
「あっ、僕もう帰らなくちゃ。」
ジュンが荷物を片づけ始めた。
「ええーっ、もう帰るのかよっ! 今良いトコなのに…」
「先に帰ってないと怒られるんだ、ごめんね。」
ジュンは腰を上げ、タクトの部屋から出て言った。
「あれ、もう帰るのすか?ジュン君?」
ももじが淋しそうにジュンを見つめている。
「はい、おじゃましました。」
ジュンは帰っていった。
「あーあ、帰っちゃたのす。」
ももじが、がっかりしている。
「ももじさん、夕飯は?」
タクトが、ももじにねちっこく言う。
「あっ、忘れてたのす。」
「ええっ!!何考えてんだよっ!!」
タクトが怒り始めた。
「今作るのすから。」
ももじが台所へ向かうと…。
「あっまてよ、ももじさん。
時間が時間だから手抜き料理作るんだろう?」
タクトの発言を聞いてモモジの動きが止まった。
「ギクッ!!」
ももじが動揺しています。
「そっそんな事ないのすよ…。」
「いーや、そんな事ある、
もうももじさんの手抜き料理は嫌だっ!!
自分で作るっ!!」
タクトが台所に入り冷蔵庫を覗き始めた。
「作れるのすか?」
ももじがタクトに質問すると…。
「作れるよっ!!これでもラーメン屋の息子だったんだぜ。
結構いい材料買ってあるな、ももじさん、いくらか腐らせてんだろ?」
ももじはまた動揺した。
「そっ、そんな事ないのすのよっ!!」
「……図星だな。」
タクトが、薄ら笑いを少し浮かべながら、材料を取り出し始めた。
「今日は餃子にするけど良いかな?ももじさん。」
今度はももじが薄ら笑いを浮かべた。
「あんたみたいなおこちゃまに、ギョーザを作れるのすかあ?
ももじ、ギョーザ臭い宇都宮に住んでるから、ギョーザの採点は厳しいのすよ。」
ももじはエバッています。
「チッ…なめんなよ。オレ、ももじさんより、料理ずーっと上手いんだからなっ!!」
タクトの爆弾発言に対しももじは…。
「キーッ!!なんて反抗的な子っ!!
気分悪いわっ!!あっちいって待ってるのす、失敗しても知らないのすからっ!!」
ももじはテレビを見に行った。
「さーて、邪魔者もいなくなったし作るか…。」
タクトが調理を始めた。
30分後…。
「ももじさん、出来たぜっ!!」
タクトの声が聞こえた、ももじは台所のテーブルに向かう。
「あらっ?みてくれはまとものすのね。」
ももじは台所の餃子を見て言った。
「まあまあ、さっさと食べてくれよ、ももじさん。」
「解ったのす。」
タクトとももじがテーブルのイスに座る。
タクト・ももじ「いただきまーす」
ももじはギョーザを箸でつまんだ。
「ふっ、どうせたいしたことないのす。」
ももじが口に入れる。
「うっ!!!ウマイッ!!!!!!!。」
ももじは、オーマイコンブのごとく宙に飛んでいったようなカンジであった。
「認めたな。」
タクトがまた薄ら笑いを浮かべた。
「認めたのすよっ!!悪い?」
ももじはふてくされています。
「お父さんにさんざん作り方叩き込まれたっけ…。」
タクトがシンミリしはじめた。
「キチンとレシピも残す人だった…
僕が店のメニューを全部覚えた次の日。
プリンスレコードの社長にっ…。
ちくしょうっ!!!」
タクトが後ろを向いて泣き始めた。
「タクト……。」
ももじは黙って見ている事しかできなかった…。
ももじはプリンスレコードの野望を打ち砕けるのかっ!!
タクトに明るい未来は訪れるのか?
日本の歌謡界を救うのだ!!(この文章はハム太郎口調風でお楽しみ下さい。)
がんばれももじ!!負けるなももじ!!
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