殺し屋「スガタ」第4話。
前回のあらすじ。
「僕の事務所に来た謎の女に、ゲームショップ爆破の依頼を受けた僕は、
依頼日の夜中に、僕の一八番技「エアロ・プレス」で、見事にバラバラにしたむんに。
その後、ゲームショップの跡地に大手ファミレス「烈くんのお店」の支店がオープンして
謎の女は、なんと! そこの正社員になったそうだむんに。
めでたち・めでたちでむんに…?
第4回「死の桜吹雪」。
季節の過ぎさる日々は、人々が想像以上に早いもので、
巷では、もう桜の花びらがひらひらと舞う暖かな季節になっていた。
スガタの事務所の窓から見える駐車場にも、
見事な桜の木が一本立っていて、満開の花を咲かせていた。
スガタは、その桜を見ながら夜酒をするのが、毎年の楽しみであり心の安らぎであった。
しかし、桜の咲いた7日目に夜酒をしていると、一人の依頼人がやってきた…。
「誰むんに? 今日の営業時間はもう終わってるむんによ。」
スガタは、依頼人の方に顔を向けて、無愛想な返事をぶつけた。
「まあ、そう邪険にしないで、話を聞いてくれや。」
依頼人の男はそう言うと、スガタのデスクにスーツケースの金をみせる。
「殺人依頼むんにね?」
スガタは、尋常でない依頼金額・季節に似合わない暑苦しい男の服装を見て、あっという間に見抜いた…。
「ああ…察しが良いな… 実はこいつを殺って貰いたいんだ…。」
男は一枚の写真をスガタに渡した。
「おや? 最近TVに出てる鑑定士の野ノ田じゃ無いむんにか?」
スガタは、写真を見た瞬間、男に即答した。
「鑑定協会のお偉いさんが、全員一致でこいつを殺すことを決めたんだよ。」
男は、ソファーに座ってタバコをふかし始めた…。
「そりゃまた物騒むんにね…。
一応、理由でも聞いておこうむんにか?」
「あんたが知ってるとおり、そいつはTVに出てる人気モンの鑑定士だ…。
でも大した目利きも出来ないくせに、他人を罵倒するんで同業者にえらく嫌われてんだ。
それなのに、TVに出てるからって、自分が業界一だと思ってる勘違い野郎さ。
このまんまじゃ、鑑定士の品位が下がってしまうことを心配した上の連中が
こいつを鑑定士界から抹殺する事を決めた。」
「なるほど…
じゃあ、このスーツケースの報酬金額はいくら入ってるむんに?」
「ああ、それは前金の1億5000万だ…。
野ノ田を暗殺したら、合計3億を出すそうだ…。」
「OK、依頼成立むんに。
じゃあ、帰って良いむんによ。」
「しくじるなよ…。」
男は、テーブルの灰皿にたばこを押しつけて消した後、まわりをゆっくりと注意深く見回して帰っていった…。
「さて、暗殺依頼も久しぶりむんにね、どうやって殺そうか…。」
スガタは作戦を練り始めた…。
そして数日後…、当の野ノ田はTV番組の収録を迎えていた…。
その日は、特別企画の収録だったため、会場はまだまだ桜がまう野外で行う事になっていた。
「では、鑑定士の皆様!! 目利きをお願いいたします!!」
番組の収録も始まり、鑑定士達が依頼人の品物に近づいた途端!!
ものすごい桜吹雪が起こった!!!
そして桜吹雪が収まると、鑑定士の野ノ田は……血だらけで倒れていた!!
「た・大変だ!! 救急車だ!!」
当然、収録現場は騒然となった。
野ノ田は、急いで病院に収容されたが、数時間後…亡くなった…。
その後、大がかりな警察の調査が入ったが、
凶器に使われた物も証拠も見つからず、迷宮入りとなった……。
しかしそのあとも、
そのTV番組は鑑定士を変えただけにとどまり、未だに高視聴率を出しているという…。
さて、今度は誰の力になり、誰を暗殺するのか!!
待て!!次回!!!