今夜はゆっくりできるから
いつもと違う街に出かけたい・・・
そんな私の願いをきいてくれたあなたと
久しぶりに出かけた渋谷
若者の街は喧騒に包まれて
刻々と変化を遂げていたけれど
公園通り
スペイン坂
PARCO
そんな響きが懐かしくて
ネオンの街をカメラに収めました
歩き回った後で
二人で飲んだビール
「明日の早朝、車で迎えに行く」と
約束してくれたあなた
これから始まる旅に
胸をはずませて
地下鉄に乗りました
あなたの携帯メールで目覚めて
ひとりきりで迎えた朝
5時30分
あなたはもう車の中
約束どおり迎えに来てくれた
あなたの車で
向かった蓮の里
こんな早朝に
あなたと過ごすのは初めてのこと
曇り空
ときどき小雨が降るけれど
心は晴れやかで
幸せに満たされていました
ずっと夢に見ていた
1泊2日の旅の始まりです
空気がやや冷たく
車も人もまだ少ない早朝の街
貴女が現れました
助手席に座る貴女
いつもに増して胸が高鳴ります
泊まるところは決めていません
海辺の町で朝を迎えるのでしょうか
大好きな貴女を腕に
一緒に朝を迎えることだけ
決まっています
今のふたりには
とりあえずそれだけで充分です
まずは
蓮の花を目指し出発です
こんな小雨のウィークデー
こんな朝早く
ほとんど人はいないと思っていたのに
美しい蓮はちょうど見頃で
多くの人々を惹きつけていました
たくさんの大輪の蓮が
見事に咲き誇る池
その大きな池が
いくつも連なる蓮の里
池を覆いつくす 緑濃い大きな葉
厳かに開く 鮮やかなピンクの花びら
花の中で輝く 黄色の花芯
午後には閉じてしまうという蓮たちの
朝の祈り
その美しく厳かな景色に
心奪われ立ち尽くしました
緑深く色づく池
華やかに咲く蓮の花に魅せられて
顔を見合わせ微笑むふたり
ピンクの蓮色が
ふたりの思い出のアルバムに
色濃く残ります
蓮の花を一緒に見られた喜び
朝からずっと一緒に過ごせる喜び
幸せな気持ちに包まれて
公園の奥を目指しました
去年も二人で
蓮を見ましたね
やはり雨の中
二人で何度も訪れた不忍池
美しく花開く蓮に
近づきたくても近づけなくて
池の周りから眺めましたね
あなたとの歴史が
美しい季節の花々に彩られて
未来へと続いていることを
幸せに思います
ずっと元気で
ずっとそばにいて
ずっと愛していてほしい・・・
短冊には書けなかった
七夕の願いごと
そっと蓮に託しました
青空の下の蓮も見たかったけれど
雨に濡れた蓮も素敵でした
花びらが潤い
大きな葉の中央には
雨のしずくが光って
花々も幸せそうでした
蓮池を後にする頃
また雨が降り出しましたね
思えば
初めての二人の休日も雨でした
誰もいない庭園で過ごしたひととき
あの日もとても幸せでした
あなたと巡り会えて
雨の日もまた
世界が煌いていることに
気づきました
あなたの車で都会へ向かうとき
いつもは夜で
近づいているさよならの時間に
胸を痛めているけれど
今日はまだ朝
二人でブランチをとって
仕事場へと向かうあなたの隣
手を伸ばせばふれられる距離で
美しい蓮池の余韻にひたりながら
これからも一緒に過ごせる幸せに
心を弾ませます
朝まで一緒にいたい・・・
叶わないはずの夢が
今宵、叶いました
東京タワーを望む
静かな部屋
シャンパンで乾杯して
二人きりの時間が始まりました
眠る時間も惜しんで
愛し合った夜
「一生の想い出だ」と
呟いたあなた
「最後みたいに言わないで」
と答えた私
午前0時
東京タワーのライトが消えても
シンデレラのように魔法は解けなくて
幸せな時間が続きました
ふたりだけの空間
ふたりだけの時間が流れます
朝まで貴女と過ごせる幸せを
かみしめながら
ふたりの時間を確かめるため
ゆっくりと貴女を抱き寄せます
頬に手を添えて見つめると
貴女の瞳が見つめ返してきます
髪を優しく撫でてみます
少し長めに口づけてみます
少し強めに抱きしめてみます
想いが心の奥まで届くように
潤いを増した貴女の瞳を
じっと見つめます
いつもよりゆっくりと
ふたりの時間が流れます
深夜の街に
東京タワーが再び輝きました
神様がふたりにくれたプレゼント
「東京タワーの明かり、点けておいてあげた」
カーテンを開いて
自慢げに貴女に見せました
再び輝いたタワーに
無邪気に目を輝かせて喜ぶ貴女
ふたりの夜は
小さな奇跡に彩られました
少し横になろうか・・・
純白のベッドに身を横たえて
君を抱き寄せました
照明を落とした静かな部屋
ふたりだけだね・・・
またひとつ夢が叶いましたね
見つめあい
交わすありがとうの言葉
ずっと夢に見ていた瞬間
思い起こすと今でも胸が熱くなります
腕の中に君の温もりを感じながら
瞼を閉じました
目覚めたときに君が横に居てくれる
最高の幸せを感じながら
眠りにつきました
あなたの腕の中
少しだけ眠って目覚めた夜明け
カーテンを開くと
雨に濡れた街
そして東京タワーが聳え立っていました
東京タワーの下で
たくさんの涙を流したのは
二年前のこと
あれから
東京タワーを見るたびに
涙が思い起こされて
少し苦しかったけれど
今朝はとても幸せな気持ちで
東京タワーを見つめている
自分に気づきました
これからは
東京タワーを見るたびに
思い起こすのは幸せな一夜
東京タワーが
大好きになりました
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