SEROW de HOKKAIDO

 

2005・06・12〜13 『初お泊り花まみれソロツー to SAROMA 800km』

 

〜プロローグ〜

朝起きると曇り空。本当なら昨日から出かけるつもりだったのだけど、どうも天候が怪しいので出発を見送った。いろいろ迷いつつも、とりあえず荷造りを進める。昨日買って来たシュラフも準備した。

どこかに晴れマーク1つくらいあるかも?と、あちこち天気予報をチェックするけど、道内はどこも傘と雲マークだ・・。『う〜〜ん・・後2日間あるが、行って雨に降られるのと、行かずに空を眺めているのと、どっちを選ぶ?・・どっちが後悔する?』・・・どっちが賢明かと聞かれると、もちろんとどまる事を選ぶだろうな。でも根っからの旅人なのか、ただの無謀な奴なのか(きっとこっちだな〜)、出発することを選んだ。

 

11:30 結局なんだかんだで出発はこんな時間になった。駐輪所を出るときに一瞬顔を見せた太陽!ポン・・と背中を押された気がした。『よし!天気悪くても負けへんで〜〜!思いっきり楽しんでくるぞ〜〜♪』

 

まずは高速に乗るため給油。心配そうに『寒くないですか〜?天気よくなるといいですね。気をつけて〜』と励まされる。女一人でシュラフ持ちだとやはり不憫に見えたのだろうか・・・(-_-)トホ!

札幌Jctから道央道に乗って先へ進む。本当ならのんびり地道を行きたいところだけど、今回は遠くを目指すので久々に高速に乗った。走っていると日が差してきた。『出かけて正解〜〜〜!最高〜〜!!』上機嫌でどんどん走っていく。

12:50 茶志内PAに入る。なぜなら『走行距離7000km達成記念撮影』をする為だ!!周りにはなぁ〜〜んにもなかったけど、無事撮影を終えて先へ進む。次の砂川SAで休憩に入ると20台ほどのバイクが停まっていた。日曜日だから皆でツーリングか〜、いいな〜。どこ行くんだろ。軽く会釈を交わして出発。でも雲が出てきたぞ・・カッパ着ておくかな。

・・・予感は的中。走り出して間もなくして雨が降り始めた。『やっぱりね・・・』降られる事は覚悟していたので仕方ない。これもまた経験さっ。旭川北で下りる予定にしていたのだけど、比布JCTから旭川紋別自動車道なる素敵な道へと入れるようになっていたので、そちらへ進む。しかし雨がやんだので、次の比布北ICで早々に下りてR40へ入りR39へと進む。上川あたりで『お腹すいた・・』気づけば15:30だった。先へ進みたいのでコンビニで暖かいものをゲット。ここで太陽が出てきた。『やっほ〜〜い(^_^)vでも暑い〜』。

R273に入り、北へ進む。目指すは滝上公園だ!のどかな風景を見ながら走っていると、また小雨が降ってきた。ううう・・・。

 

16:30 やっとこ滝上公園到着!角を曲がった途端に目に飛び込んできたピンク一面の景色!!『きゃ〜〜〜!』思わず叫んでしまった。これはド迫力だぁ〜〜。

芝桜の咲く中を走って行くのは感動。駐車場にバイクを停めてお花畑散歩。小雨だけど人も結構いたので夫婦に記念撮影をお願いしたら、おじさんはわざわざ坂を上がってベストポジションを探してくれた。おばさんも『バイクなの?気をつけて行くのよ。』と気遣ってくれた。温かいねぇ〜。

17:00出発。R273をこのまま北上、紋別へ向かう。やや雨がきつくなってきた。R238を右折するとオホーツク海へ出た。遠くにオホーツクタワーや巨大なカニ爪が見える。紋別だぁぁ・・・。

突然雨が激しくなってきた。もう暗くなり始めたし、そんなに先へは進めないだろう。シュラフもあるし、今日はサロマ湖の入り口にあるライダーズハウスに泊めてもらおう。しかし・・・詳しい地図がない。無事たどり着けるだろうか。

激しく叩きつける雨の中を走ること約1時間。カッパは着ているものの、グローブと靴は雨に濡れてグショグショ。手足からどんどん体が冷えてきている。それに、霧で神経を集中させて走っていたせいか、一気にすごく疲れてきた。やばい・・・。

空き地を見つけたのでバイクを停めた。ちょっと休みたい・・・タンクの上に突っ伏してぐったりしていたら、『どうしたの?』と声が聞こえた。人の庭先だったのか、と慌てて『すみません〜』と動こうとしたら声の主はおまわりさんだった。駐在所の前だったんだ。『入って休んで行きなさい。』と中へ入れてもらい、ストーブの前で温まり、コーヒーまで入れてくれた。『札幌から来たのかい?』『一人でかい?』『関西の人かい?』などなど話をし、いつのまにか私は『関西から昨日札幌に着いて、今日はサロマ湖に泊まって明日もう関西へ帰る人』になっていた(~_~;)まぁ・・その方がドラマティックでいいかな。()

18:15 芭露までの道を教えてもらい、お礼を言って駐在所を出た。19:00にはライハに着かないといけないのに、おまわりさんに教えてもらった近道を行ったつもりが迷ってしまった!!焦りながら農道の様な道をグルグルまわる。『あかん!間に合わなくなる!!』日も暮れてきたので、青看が見づらい。何度か間違いながらもなんとか元の道に戻り、ライハを探すがぼんやりとしか位置を覚えていない。19:00!交番に聞こうと入ったら無人・・・。ついてない!仕方なく走ると・・・あった!!交番から3分ほどの位置だった。

『よかった〜〜。』と思ったのもつかの間、時間は19:05。少しの遅刻だけど、家は暗い。なにか札がかけてあるぞ・・『本日はお休みさせていただきます。』・・・・・・・・・『なんですと!?』

5分ほど呆然としていたが、そんなことしてる場合ではない!!泊まれる所を探さなければ!この雨だから野宿は無理だし。・・・ってか一応女だし(~_~;) 雨でぶよぶよにふやけた地図を必死に見る。うぉおお・・・網走まで行かないとなさそう・・ってことはまだ60km位走らねば!?この雨の中?・・・途方にくれつつも自分を奮い立たそうとしていたその時、人の声がした気がした。

メットをかぶっていたのでエンジン音にかき消されたが、確かに声が。そっちを見ると薄暗い中に人影が見えた。エンジンを切る。

『泊まりたいのかい?』家の中から顔を出しておばさんが言った。『そのつもりだったんですが、お休みなんですね・・』と答えると、『いいよ、泊まっていきなさい。』と。まさに天の助け!おばさんが神様に見えました(ToT) 今の私には遠慮する余裕もない。『ありがとうございます!助かります!』と、ご好意に甘えることにした。

おばさんの家の離れ屋が宿泊施設になっていて、なんと宿泊は無料。古い家だがTVもあるしマットレスや毛布もある。今日は私だけなので、一軒家まるまる貸し切り状態だ。『何か作ってあげるから、荷物置いたらこっちに来なさい。』今日はお休みだったけど、普段は食堂をやっているそうで、人気商品の『サロマ湖チャンポン』を食べさせてもらった。ホタテを初め、えびやいかなど海鮮がたっぷりで、スープはあっさり塩味。美味しいしあったまる〜♪ジーンズの裾がビショビショだったので、スウェットまで借りてしまう始末。私のあまりにも無謀な旅に、『札幌は雨降ってなかったのかい?』と、おばさんは半呆れ状態だった(~_~;)その後おばさんと1時間位喋っていた。まだシーズンじゃないので、今日は1人だけど、夏にはいつも訪ねてくるライダー達がいること。去年までは夫婦でやっていたこと。おじさんが去年お亡くなりになられたこと。おばさんの娘さんのこと、お孫さんのこと・・・etc。

21:00 部屋に戻り寝る準備。ありとあらゆるものがビショビショに濡れていたので部屋中に干しまくり、靴にもタオルを突っ込んで寝たが、寒くてなかなか寝付けなかった。反省。靴下の替えは多めに。()

体はぐったりだが、今日あったいろんな事を思い出しながら、『なんとかなるもんやなぁ〜』なんてしばらく考えていたら、いつの間にか眠っていた。

 

 

 

 2日目へ続く