お盆休み
「2人で飲むのは、久し振りだなぁ」
「…そうだな。ゆっくり出来るのも久々だ」
「明日は休暇なんだから、飲み潰れても構わんぞ。その為にいい酒、探してきたんだからな」
「潰れるのは遠慮するが、うん、ありがとう。旨いよ、これ」
「珍しいな。もう酔ったかぁ?」
「そうだけど、珍しいか?」
「顔が赤い」
「最近、顔に出る様になったんだよ。赤くないと酔っていないと思われて、際限なく飲まされるから敵わん」
「ははは、しれっとした面、してるからだ。俺はあっと言う間に顔に出るから、すぐ止められてツマランがな」
「何事も程々が一番だよ。…本当だ。加山、頬っぺ、真っ赤だ」
「うん?酔ってはいるが、まだ頭はハッキリしてるぞ。大神ィ、擽ったい」
「柔かくて気持ち良い」
「大神の頬っぺだって、滑々で気持ちイイぞ?」
「そうか?加山は髪も柔かくて、手触りが良いな」
「手触りって…犬か何かじゃないんだからさ」
「気持ち良くない?」
「ン…気持ち、イイけど…」
「もっと撫でてやるから、こっち来い」
「お、おい?…ホントに酔ってるなぁ。大丈夫か?」
「俺も頭はハッキリしているよ。なぁ、これ…気持ち良いか?」
「ぅひゃ!なな、何?!」
「お前、背中とか後ろ側が弱いだろう?頭もそうかなと思って」
「下から撫で上げられたの、初めてだ。ちょっとゾクゾクするけど、気持ちイイぞ」
「後頭部撫でるのって、結構良いだろ。俺も好きなんだ」
「…聞き捨てならんぞぉ?誰にして貰った?」
「床屋。後ろを刈り上げる時、櫛を逆さに入れるだろ?あれが好きなんだよ」
「〜〜〜〜っ笑うな!」
「クク…嫉妬したのか?大丈夫だよ、他の誰にもそんな事させないから。加山は?」
「俺が髪型気にするの、知ってるだろうに」
「そうだったな。グシャグシャにしちゃった、ゴメンな」
「大神はいーの。それよか、もう少し撫でて」
「ん?気に入ったのか?」
「うん、気持ちイイ。………大神さん?」
「何だ?」
「首は、舐めなくても…」
「気持ち、イイだろ?」
「…っ、や、それ…は、意味が…違わん、か?」
「明日は休みだからな。潰れても構わないんだろう?」
「えー…と、…潰さない程度に、お願いします…」
「遠慮するな、旨い酒の礼だ。もっと気持ち良くしてやるよ」
「…まぁ、いっかぁ…」
|