若葉マークの山岳移動運用 


      本格的にアマチュア無線の山岳移動運用を始めて、6ケ月が経った。
    きっかけは、紅葉の箱根外輪山にハンディ機を持って行ってCQを出したところ、10 数局と交信出来た事から始まった。
    それ以来、自宅から20Kmから30Km位の山々より無線交信する事 11ポイント。(25局以上交信の山頂)
    その中から印象に残った位牌岳、万三郎岳、宝永山、について書いてみる。

        位牌岳 (1458m)   裾野駅の北西11Km

     愛鷹連峰の中央部の山で、その名前が少々暗いのが気に入っている。山 頂の展望はほとんどないが、電波のロケは良い山だ。3月12日に交信した34局の中に、 藤沢市の局があるのに興味を持つ。山頂からブ ナ越に東側を見ると、箱根の外輪山があってとても平野が見えないの だ。ましてその日は南アルブスの巨峰は、北岳から光岳まで確認出来る 日だったのに。帰ってから地図を細かく調べると、どうやら箱根の外 輪山の一番低い所、湖尻峠と、明星ケ岳と明神ケ岳の鞍部(913m)を 通過して直接届いているようだ。詳しく計算してみると、藤沢駅 からこの山のピークが見えることがわかる。(計算上)そしてそのこ とは、その延長線上にある東京湾を越えた袖ヶ浦市の局のQSLカー ドから確認できた。 南袖ヶ浦の海岸から撮った富士と箱根の夕暮れの写真には、シルエット になった位牌岳の三角ピークが、明神ヶ岳と神山の間に「2エリアの 山」と言わんばかりに写っていたのだった。

        万三郎岳 (1406m)   片瀬白田駅の北西8Km

    伊豆天城の最高峰であり、日本百名山のひとつである。2エリアより、3エ リア西方面をねらうには、伊豆半島のなるぺく南の千メートル以上の 山々よりQRVすれば良い事は地図を見れば一目瞭然だ。電波が海上 を通過するので減衰が少なく、また見通しを妨げる物がないからだ。 私の1W出力送信、2分の1λロッドアンテナの430FMの設備の最長交信距離 は、この山で記録された。相手の局は、あと数Kmで奈良県境の三重県一 志郡美杉村大洞山(985m)移動局。その距離255Km。お互いの標高から計算すると、 直接波の限界に近い所からの交信だったので、QSLカードには、見通し距離の計算式だ のなんだかんだと書いた事を記憶している。

        宝永山 (2693mまたは2702m)   富士の南東3Km

     富士山の側火山のポスである。1707年11月の生まれで非常に若い山である。 アプローチは富士宮口新5合目よりお中道を登る。火口の中にはテーブルも用意されひと息 つくには良い所で、ここから見上げる富士山頂は富士のイメージとはかけ離れた 壮絶さがある。女神であるコノハナサクヤ姫の怒りの表情である。 ここから40分程の急登で宝永山。 今年のGWの時の交信ではFM430MHz でメイン呼ぴ出しなしで、千葉県印旛郡から 始まって20局近くも呼ぴ続けられる。1W 送信でも宇都宮モービルと59で交信できる。 1局5分ペースののんぴりした交信が 5時間近く続いて腰を上げたときには、53 局と交信出来た。さすがに喉が少々痛くなっ てしまった。富士を眺め、下界を眺めるには 良い山である。ただ風が非常に強いので、防風 対策は万全に。

     私の運用スタイルは430FMメイン1W 送信で休日の昼間、伊豆、箱根、富土等の山 々よりQRVしている。今までは山座同定が 目的だったが、無線を始めてからは、より地形 への関心がきめ細かくなってきた。それから、 山頂に4〜5時間滞在する事で(山頂の目 立ない所)、そこに集う人間ウオッチン グも楽しみのひとつになった。

     これからも、無線と山を通じて未知の人、未 知のポイントとの出会いを楽しみに、3776m まで伸ぴるアンテナと共に運用して行 こうと思う。



山と無線 24号投稿

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