| 13.アロエ |
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「そういえばまだ名前をきいていなかったな。」 そう言いながらウォメはプールの座っているテーブルに、プールと向かい合わせになるように座った。 「俺?俺はプールだよ。」 「そうか。プールか。俺はウォメだ。カディラのリーダーとゆうことになっている。」 「ふーん…おっさんがリーダーなのか。」 確かに頼もしそうだけど頑固そうだよなァ。とプールは思った。 プールのその気持ちを察したのかウォメは言った。 「なんだ。不満か?」 「い、いや別に!ただちょっと頑固そうだなとー あっ!」 プールは思わず思ったことを口にしてしまい、慌てて言い直そうとしたが遅かった。 やばいと思いながらもおそるおそるウォメの顔を見てみると、少しみけんにしわが寄っているように見えた。 「あははは!たーしかに!でもリーダーの腕は俺達カディラの中でピカイチだぞ。仏頂面だけどねー。」 「うぁっはっは!それを言ったらおしまいだ。」 トラインとシグマは、ウォメが今にも怒鳴り出しそうな顔であるにもかかわらず、とても楽しそうに言った。たぶんこれが日常的なのだろう、とプールは勝手にそう思うことにした。 「おいウォメさんよ。めでたくプールがカディラの一員になったんだからメンバー全員紹介しねーと。」 「そうだな。俺はちょっと外に用事があるからシグマ、頼んでいいか。」 プールは、なぜウォメがまた外に行くのかと少し気になったが、尋ねるのはやめておいた。 「ああ、悪い。俺はこの機械のメンテナンスを終わらせてーんだ。プール、俺はシグマだ。」 「じゃあ俺やるよ。俺 俺!」 「よし。じゃあ俺は行ってくる。頼んだぞトライン。」 「オッケェー!よっしゃ行こうかプール。俺はトラインってーんだ。」 「あ。うん。よろしく!」 「いってらーっしゃいウォメ!早く帰ってきてくれよ〜。」 シグマは工具を手に持ったまま、窓を飛び出して外に行ったウォメに声をかけた。 空はそろそろ明るくなり始めていた。 トラインとプールの二人は、今いた部屋を出た。数歩 歩いて何やら個室のようなドアをトラインがノックして、入るよ、と言ってからドアを開けた。部屋の中からはどうぞ、と声が聞こえた。 部屋の中には女が一人いた。 「あら なあに?」 「大ニュース!めでたい新メンバー!ドンドン!」 トラインは手を上げ最高の笑顔で、部屋にずかずか入っていった。 その狭い部屋の中には、古ぼけた、ベッドとギリギリ呼べるようなものと、酒や水の入ったビンなどの入っている棚があった。 『あ!』 プールがひょっこりと顔を出し、女とプールの目が合った瞬間、二人の声がはもった。 「あ、あ、あ、あんた!あのときの!」 「あら!何!新メンバーってこの子!?」 「えっ?何何?知り合い?まじですか?」 その女は下での襲撃のときに、チアの肩身の腕輪でプールとやりあった人間だった。 「いや、知り合いってゆうわけじゃないけどさ;下で会った。」 「ああ。君、あの時は悪かったわ、ほんと。ごめんなさいね。」 「(なんかよく分からんが)なるほど。じゃあ名前は知ってる訳だ。」 「いや知らない。」 「私も。」 「あらー?」 3人はその辺にあった箱や椅子に腰掛けた。 「私はアロエ。カディラの中で唯一の女よ。まー よろしくね!」 「俺はプールだよ。よろしく。」 アロエは下で出会ったときは混乱の中にあったこともあってか、傲慢で嫌な奴に思えたが、今ここで話しているアロエはそのときの様な面影はなかった。むしろ落ち着いていて頼りにできそうな人に思われたので、第一印象は悪かったもののプールは自然と彼女と打ち解けることができた。 |