| 15.機関室のエンジン |
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部屋の中は結構広かった。機関室というだけ、何やら機械が動いているような、大きなエンジン音が響いていた。 「なぁ、トライン。このスゴイ音なんの音だ?」 「プロペラを回すエンジンの音だよ。ほら、あれ。 おーい!」 トラインは部屋の奥を指差して、また再び叫んだ。 指差した方を見ると、直径5mほどの大きなプロペラが横一列にいくつか並んでいた。それらは止まっていて、一番右のプロペラだけ回っていた。 「あれ一個動いてるだけでこんなにすごい音なの?」 「そうだよ。まぁ別の機械の音もあることはあるけどね。この建物は空に浮いているだろう?あのプロペラがいわゆる原動機ってやつさ。浮くだけならそんなにエネルギーは要らない。これ以外の原動力も少しはあるしね。だから一個しか動かしてないんだ。 ケーターン!出てこいよ!いるんだろ!」 「へー・・・」 プールは今まで下で暮らしてきて、このようなすごい装置を見たことがなかった。見たことのない未知の物を発見して、自分の今 かかえている沢山の謎の答えにどんどん近づいていってるような気がした。 「新しい配線コード、狙撃用スコープ、ボルトアクション式のストック。」 どこからか声が聞こえてきた。 「やっぱいた!新メンバー紹介するから出てきてくれよ!聞こえてんだろ!」 「あいつ何言ってんだ?てゆーか、どこにいんの?」 どこからか聞こえてくる謎の声に不思議に思ってプールはトラインに聞いた。 「ああ まぁいつものことだよ;畜生この辺のどっかにいるはずなんだけどな・・・。」 トラインはめんどくさそうに、機械の周りや 腰あたりの高さのさくでしきられた通路などを歩きまわって探した。迷子になりそうなので、プールはトラインの後についていった。 「アクリルの糸、風力計、かまぼこ。」 「ああもぅわかったよ!ったくリオウみたいなこと言ってんじゃねーよ!とにかく早く出てこい!新メンバー紹介するから!」 「"わかった"ってことは、なになに?くれんの?」 その声と同時に、回っていないプロペラの上に1人の人間が出てきた。緑の帽子をかぶっていた。そしてプロペラが繋がっている、横倒しの円筒に足をかけて、ブランと下に体をたらして逆さまになった。帽子が落ちないように両手で押さえていた。 「何いってんだよお前は。俺らは下に行かなきゃ資源は手に入らないってお前も知ってるだろーが。新メンバー紹介したいんだってば。そんなコウモリの真似してないで早く降りてきてくれよ。」 ![]() 「ふーん。なるほど、ね。」 ケタンは、逆さまのままニヤッと笑った。 |