22.すごいアマラ族

「10%は死ぬのか・・・。」

ウォメの話を聞いてプールは言った。その言葉に続いてウォメが言う。

「死ぬ確率があるということは、それだけその能力の得かたが不正だということだ。」
「ふ、不正!?」
「ああ。サイマグネットの能力の得かたは大きく分けて三つある。」

ウォメは指で三をつくり、折りながら言った。

「一つはさっき話した、このAG86に触る不正な方法。」
「おっさん達がやったやつだよね。」
「おっさ・・・ああ、そうだ。二つめは、体の中に誰でも少しはあるサイマグネットの原力を少しづつ増殖させていく方法。一定量を越えればオーカーになれる。死ぬことはまずない。」
「楽して早く覚えたい奴は、死ぬ確率があるってことか。」
「まあそゆうことだな。だが俺達の場合は、楽して・・・というより時間がなかった。」

時間がない?いっつもこのおっさんは直截な話し方をしてくれないな、とプールは思ったが、またいつか話してくれるだろうと思って何も聞かなかった。

「三つめは、何らかの影響で生まれつき能力を持ちあわせている場合だ。特例だな。」
「えっそんな奴いるの!?」
「ああ。俺もまだよく知らないが、アマラ族の末裔とゆう説もある。」

プールはその言葉で思い出した。アマラ族。
ウォメがあまりにも謎を増やす話ばかりするので、すっかり忘れていた。

「おっさん、アマラ族・・・。」
「ああそうだ説明してなかったか。アマラ族というのは何千年も前に繁栄していた古の民族だ。彼らは自然を思うがままに駆使し大気をも操ったという。その力がサイマグネットだと言われている。畢竟するにサイマグネットの高祖だ。」

ウォメは本棚の方を向いて、前に見せたアマラ族のことが詳しく載っている本を指した。

「あの本にもあるように、楕円形の瞳孔を持ち、体のどこかに刺青がある。」
「もう、絶滅したんだよな。シグマ達が言ってた。」
「ああ何千年も前にな。だが最近、アマラ族復興の噂が流れている。真偽は知らんがな。」
「ははっ 俺がアマラ族とかいって、俺がそんなスゴイ奴のはずがないじゃないか!」
「何事も自分のことを自分が一番よく知っているとは限らんぞ。」
「ないよ。ないない。俺がアマラ族なんてこと絶対ない!」

プールは笑いながら言った。


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