37.そういえば

夜が明けるとプールはその日、襲撃に行くのに必要な知識を叩き込まれた。
二人一組でのグループ行動、下での仕事の作業手順、作戦順序、敵への対処法・・・等々。

「慣れることと自らを守ることだけでいいとは言ったが、これぐらいのことはさくっと覚えるのだぞ。」
「さ・さくっと・・・?」

プールの頭はパンク寸前で、顔が少し青くなっていた。

「そういえばプール、お前猟が得意だと言っていたな。」

ウォメは思い出したように行った。

「え。あ、ああ。まあ・・・。」

プールはあいまいに答えたがウォメは気にしない。すかさず言った。

「ならばお前にもカエル獲りをしてもらおうか。」
『ギャーまじで!?まじで!?よかったなああプール!俺カエル獲り大好き!!』
「かっ カエル獲り!?」

興奮しているリオウを横目に、プールはからかわれているのかと思ったが、脳裏に一瞬、二つの記憶が横切った。

「カエルって・・・俺が初めてケタンに会った時にケタンが手で消したやつか?」(4話参照)
「あぁ〜ぁ。そういやそんなこともあったっけなあ。」

ケタンは椅子にもたれかかって水を飲みながら、懐かしんでいるようながらも素っ気無く言った。
そしてもう一つは、バス停でナイフを投げたら金の砂になって消えたカエルだ。(2話参照)

「ぶわっはは。そんなことしたのかケタン。お前さんらしいなぁ!」
「ああそうだよプール。そのカエルを狩るんだ。」
「なんでカエルなんか・・・?」

ウォメはまた紙と鉛筆を出しながら言った。

「そのカエルはな、簡単に言えばリデリアの刺客だ。」
「は!?リデリア!?」
「そう、あのリデリアがカエルだと!しかもお手製なんだぜ。可愛いことしてくれるよな〜。」

たしかに可愛い、とプールは思ったが口には出さなかった。そしてウォメの話を聞いた。


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