「詩人インデクス」
(14.10.01 new)
「安水 稔和」
(14.10.01 new)
カナリヤ 西條八十 唄を忘れたカナリヤは 後ろの山に棄てましょか いえ いえ それはなりません 唄を忘れたカナリヤは 背戸の小藪に埋けましょか いえ いえ それはなりません 唄を忘れたカナリヤは 柳の鞭でぶちましょか いえ いえ それはかわいそう 唄を忘れたカナリヤは 象牙の船に銀の櫂 月夜の海に浮かべれば 忘れた唄を思い出す
「映画に主題歌があるように、
人の一生にもそれぞれ主題歌が
あるのではないだろうか」
「そして、それを思い出して唄ってみるときに、
人はいつでも原点に立ち戻り、
人生のやり直しがきくようなカタルシスを
味わうのではないだろうか」
(寺山修司:『日本童謡集』)
もう久しく唄わなくなった童謡のように
忘れかけた
あなたの人生の唄を
低く、小さな声で
唄ってみよう。
日々のくらしの中で
見つけた思いを
風の便りにのせて
まだ見ぬ友に
届けてほしい。
narato (99/06/09)