★ ☆ エンセラダス 4 フライバイ ☆ ★
3月9日、2回目のエンセラダスの接近観測が行われました。
このページでは今回の接近観測での成果を随時紹介していきます。
過去の観測結果は特集などでまとめていく予定なので。
エンセラダスの大気
前回のエンセラダス接近時、カッシーニは強い磁場をとらえたんだ。
今回の接近でも磁場を詳しく観測したょ。
その結果、エンセラダスの近くでは土星の磁場が歪められ、その速度も遅くなっているのがわかったんだ。
エンセラダス近くで観測された磁場の振動の様子から、
そのような現象が電気を帯びた水分子によって起こってることがわかったんだ。
エンセラダスは水蒸気の大気を持っていたんだね!
でもエンセラダスは小型で重力が弱く、
大気はすぐに逃げていってしまうはず。
それなのにエンセラダスに大気があるってことは、
エンセラダスの内部から頻繁に水蒸気が放出されてるってことになるね。
エンセラダスでは水蒸気を放出する活発な地殻活動が起こってるわけ。
また、土星のリングの一番外側をぼんやりと取り巻いているEリングは、
エンセラダスが放出した物質でできているかもしれないって言われてるんだょ。

エンセラダス表面の成分を表す擬似カラー画像。
人間の目には見えない1.34μmと1.52μmで観測されたょ。
色の違いは多分氷の粒の大きさの違いを表しているんだ。
赤い地域は粒の大きさが大きい氷でできていると考えられているょ。
よく見ると、そのような赤い部分は溝やクレーターに一致して見られるね。
もしかしたら赤い部分の氷には他の成分が含まれている可能性もあるけれど、
今のところ他の成分は検出されていないんだ。
3月9日、9245kmの距離から可視光赤外マッピングスペクトロメーターで撮像。
(画像はNASA/JPL/University
of Arizona提供)

白黒の画像に見えるかもしれないけど、実はカラー画像。
赤、緑、青で撮影された画像を組み合わせた、人間の目で見たときに近い色になっているょ。
エンセラダス表面がほとんど混じりけのない白色だってことがわかるねぇ。
この画像は今回の接近観測で得られたエンセラダスの画像の中でも最も解像度が高いもの。
左上に見えている平行に走る溝をよく見ると、
無数の小さな黒い点が山に沿って並んでいるのがわかるねぇ。
これらの黒い点は前回の接近時に発見されたものなんだけどその正体はまだわかってないんだ。
もしかしたら単なる山の頂上が作り出す影なのかもしれないょ。
たくさんの新しくできた鋭い溝の下にはたくさんのクレーターや古い時代の溝が見えているょ。
古い時代にできたクレーターや溝は長い年月が過ぎて滑らかになっているんだ。
3月9日、5200kmの距離から撮影。
(画像はNASA/JPL/Space
Science Institute提供)

この画像は紫外線(中央:338nm)、緑の光(中央:568nm)、赤外線(中央:930nm)で撮影された画像を組み合わせた擬似カラー画像。
大部分の地表は氷の細かな粉で覆われていてピンクに見えるのに対し、
断崖の壁は成分や構造、粒の大きさが異なるせいか青っぽく見えるね。
この地域は真ん中を縦に走る溝によって左右2つの地域に分けられているょ。
右側の地域は比較的古いんだ。
だからクレーターがたくさん残っていて、
長年氷の粉が降り積もって滑らかになった古い溝も多く見られるね。
これに対して左側の地域は新しくてクレーターも少なく、
何やら細かくて短い溝がたくさん走っているょ。
3月9日、25700kmの距離から撮影
(画像はNASA/JPL/Space
Science Institute提供)

緑の光(中央:568nm)と2種類の赤外線(中央:752nm、930nm)で撮影された画像を組み合わせた擬似カラー画像だょ。
エンセラダス表面の大部分は細かな粉状の氷で覆われているんだけど、
この画像で青っぽく見えている地域は成分や構造、粒の大きさの異なる氷が露出してると考えられているょ。
ところでバックが明るいけど、これは土星。
エンセラダスは他の多くの衛星と同じようにいつも同じ面を土星に向けて回っているから、
その土星がバックに見えるってことは、土星に向けている面とは反対側の面ってことになるね。
3月9日、94000kmの距離から撮影
(画像はNASA/JPL/Space
Science Institute提供)

これはエンセラダスの中でも表面が比較的古い地域で、他の地域よりも多くのクレーターが残っているんだ。
左下の比較的大きな直径20kmのクレーターの底が盛り上がっているね。
表面を埋め尽くしている溝にも古いものと新しいものとがあるょ。
古い時代にできた溝は滑らかで、その上にはたくさんの衝突によってクレーターができているんだ。
一方新しい溝はもっと鋭い亀裂のように見えるょ。
新しくできた溝は古い溝やクレーターを切り裂くように走っているね。
クレーターの縁や底は幅の狭い亀裂によってスライスされ、幅1kmの板状になっているょ。
右側には曲がりくねった断崖からなる地形が目立っているねぇ。
鋭い地形、クレーターが少ないことから比較的新しくできた地形だってことがわかるょ。
この画像は紫外線(中央:338nm)、緑の光(中央:568nm)、赤外線(中央:930nm)で撮影された画像を組み合わせた擬似カラー画像。
灰色に見える地域は均質で細かな氷で覆われた地域だょ。
これに対して青く見える右側の地域は、成分または構造の違う氷でできていると考えられているょ。
多分表に表れている断崖の壁が固体の氷か、大き目の氷の粒でできているために、
この地域の色が他と違っているんだ。
これに対して古い断崖の壁は上から降り積もった粉状の氷で覆われていると考えられるょ。
3月9日、29000kmの距離から撮影
(画像はNASA/JPL/Space
Science Institute提供)

これは衛星ディオネの写真。
このモザイク画像は今回の接近時に撮影された中でも特に近いところから撮影された写真を組み合わせたもの。
たくさんの溝が様々な方向に折り重なるように走っているね。
クレーターの縁や底をも横切っていることから、これらの溝がクレーターよりも後にできたものだってことがわかるよ。
幅の狭い鋭い亀裂のようなものや、平行に走るたくさんの断崖が集まった幅の広いものなど、
様々な種類の溝が見られるね。
3月9日、13000〜5200kmの距離から緑の光で撮影。
(画像はNASA/JPL/Space
Science Institute提供)
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