★ ☆ タイタン3 エンセラダス3 フライバイ ☆ ★
2月15日にタイタンの4度目の接近観測が行われました。
続く17日にはエンセラダスの初めての接近観測が行われました。
このページでは今回の接近観測での成果を随時紹介していきます。
過去の観測結果は特集などでまとめていく予定です♪

Xanadu地域西部のクローズアップ。
Xanadu地域はタイタン表面でも特に明るい地域だょ。
明るい部分は有機物などの不純物が少ない氷で覆われていると考えられているんだ。
写真は南緯16度西経133度を中心とした700km四方の範囲。
114000kmの距離から、大気を通り抜ける光(中央が938nm)で撮影されたょ。
2月14日撮影
(画像はNASA/JPL/Space
Science Institute提供)

紫外線で撮影され南極近くのもやの層。
明暗の模様はもやの密度の違いを表していて、
恐らく大気中の波動によってできたもの。
151000kmの距離から撮影されたょ。
2月14日撮影
(画像はNASA/JPL/Space
Science Institute提供)

エンセラダス表面のモザイク画像だょ。
カッシーニが動きながら撮影したために右側の写真は少しずれてしまってるんだ。
ここに写っている表面は比較的年代が新しく、クレーターも少ないょ。
ボイジャーが撮影したときはこれといった起伏もないとっても滑らかな表面だと思われていたけど、
今回の観測で、表面は無数の山や谷が様々な方向に折り重なるように走っていることがわかったんだ。
まるで木星の衛星のエウロパやガニメデのようにも見えるねぇ。
エンセラダスの内部にもまだ液体の水でできた海(マントル)があるかもしれないょ。
もしそうなら生物が誕生している可能性だってあるんだ!
2月16日撮影
(画像はNASA/JPL/Space
Science Institute提供)

エンセラダス表面の3Dステレオ画像!
異なる方向から撮影された複数の画像を組み合わせて作られたんだ。
赤は10750km、青は24861kmの距離からそれぞれ撮影されたもの。
クレーターが少ない、年代の新しい表面だょ。
たくさんの山や谷が様々な方向にはたらく力によって作られたらしいことがよくわかるね。
2月17日撮影
(画像はNASA/JPL/Space
Science Institute提供)

これはエンセラダスの表面だょ。
場所は、土星に向いた半球の赤道よりやや北の地域で、70km×84kmの範囲。
21208kmの距離から撮影されたんだ。
7時の方向が北だょ。
画面上方には左上から右下へと表面を鋭く切り裂く地形が見られるね。
この地形はエンセラダスの地殻変動によって比較的最近できたものだょ。
画面の中央を縦に走る羽状の地形はもう少し古いもの。
気になるのはその地形に沿って連なっている黒い点の集団。
大きさ125〜750mのこれらの点が何なのかは全くの謎だょ。
2月17日撮影
(画像はNASA/JPL/Space
Science Institute提供)

これはエンセラダスの擬似カラー画像だょ。
紫外線・緑の光(偏光)・赤外線で撮影された3つの画像を組み合わせたものなんだ。
エンセラダスは太陽系で最も表面が明るいんだ。
今回の観測ではほとんど不純物を含まない純粋な氷で覆われていることがわかったんだ。
氷は氷でも雪のような、光を反射しやすい構造の氷なんだろうね。
エンセラダスはそれほど大きな衛星ではない(直径505km)にも関わらず1kmほどの起伏しか見られないんだ。
これは多分一度液体化して滑らかな表面になったからだと考えられているょ。
クレーターが少ないことからも、エンセラダスの表面が常に新しく保たれていることを示しているんだ。
この画像ではエンセラダス表面を走る多くのすじの色が周囲とは少し異なっているね。
このことはこれらのすじ状の地形が結晶構造の違う氷で覆われていることを示しているのかもしれない。
2月16日撮影
(画像はNASA/JPL/Space
Science Institute提供)

このレーダー画像の中央には直径約60kmのクレーターが写っているね。
直径5〜10kmの小惑星または彗星が衝突してできたみたい。
このクレーターの周りを取り囲んでいる物質は、
衝突の時に噴出した物質が降り積もったものだと考えられているょ。
衝突クレーターの中心には普通、セントラルピークっていう小さな山ができるんだけど、
このクレーターにはセントラルピークが見られないね。
きっと、メタンの雨や、風、地面の液化、などによって消えてしまったんだょ。
2月15日撮影
(画像はNASA/JPL提供)

このレーダー画像は、2004年10月のタイタン接近時に撮影されたレーダー画像(→詳しくはこちら)ととてもよく似ているんだ。
暗く写った土地に、明るく写った山のような地形が点在してるね。
明暗の模様が何を表しているのかはまだまだ謎。
比較的温度の高い氷、またはアンモニアを含んだ液体の水でできた“溶岩流”の跡かもしれない。
2月15日撮影
(画像はNASA/JPL提供)

これもタイタン表面のレーダー画像の一部で、
直径440kmのクレーター“Circus Maximus”のすぐ東隣の地域だょ。
つまりこの写真の左側に“Circus Maximus”があるんだ。
そのクレーターの斜面を下るように右上の明るい地域に向かって流れる川のようなものが見られるね。
これらは多分液体メタンの川で、右上はその液体メタンが注ぎ込む海(の跡?)だと考えられているんだ。
だからこの地域はちょうどホイヘンスが着陸した地点の地形によく似ていると考えられているょ。
川は長いものでは200kmにもなるんだ。
川や海などが明るく写っているのは、
液体メタンが運んだ土砂を多く含んでいるために表面が粗いためなんだ。
レーダー画像では滑らかな表面の方が暗く写るんだょ。
2月15日撮影
(画像はNASA/JPL提供)

これはタイタンを夜側から青の光(中央460nm)で撮影したものだょ。
タイタンを取り囲むように厚い大気ともやの層がリング状に見えているょ。
北半球(上)のもやの層の構造は少し複雑に見えているね。
これは以前のタイタン接近時でも発見されていたものなんだけど、
その成因はよくわかっていないんだ。
134000kmから撮影。
2月15日撮影
(画像はNASA/JPL/Space
Science Institute提供)

これは自然色のタイタンだょ。
オレンジ色のもやに覆われているね。
この写真では北半球(上)よりも南半球が明るく見えている。
これはもやの季節変化で、
ボイジャーが撮影したときも(このときは季節が逆だったから、明暗も逆だった)このようなもやの明るさの違いが見られたんだ。
過去のカッシーニの画像でも捉えられていたんだけど、
可視光画像では初めてなんだ。
229000kmから撮影。
2月15日撮影
(画像はNASA/JPL/Space
Science Institute提供)

これはレーダーで観測された直径440kmのクレーター“Circus
Maximus”(最大の円形地形の意)。
タイタンのクレーターがレーダー観測されたのは今回が初めてだょ。
同心円状の地形が見えるね。
タイタンの表面は常に新しく生まれ変わっていて、
表面にできたクレーターはすぐに消えてなくなってしまうんだ。
それは物質が降り積もるせいかもしれないし、
表面の液体や風によって風化するせいかもしれないし、
地殻変動のせいかもしれない。
ちなみに滑らかな表面やレーダーに対して斜めに傾いた面、電波を吸収するような物質で覆われた表面が
レーダーでは暗く写るょ。
そして、電波を通しやすい物質で覆われている部分では、
その物質の下に隠されている地形を“透視”することもできるんだ。
2月15日撮影
(画像はNASA/JPL提供)

これはレーダーで観測されたタイタンのXanadu地域北部の地表。
何やら“猫の引っ掻き傷”みたいな細長く平行に走る黒い線が見えるね。
こういう地形が発見されたのは今回が初めて。
線は東西方向に走っていて、
やや明るく写っている地域で急に途切れている様子も印象的。
西から東へ吹いている風が作り出したものかもしれないし、
地殻の活動が作り出したのかもしれない。
2月15日撮影
(画像はNASA/JPL提供)


これらの写真はタイタンに接近したときに狭角カメラで撮影されたもの。
大気を通り抜ける中央が938nmの赤外線で撮影されたょ。
タイタン表面の明暗の模様が見えるね。
左の写真の中央に見える明るい地域はXanadu地域。
ちなみにホイヘンス着陸地点は左端の地平線近くだょ。
2月15日撮影
(画像はNASA/JPL/Space
Science Institute提供)
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