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コスモ
よく通る吠え声と、目のよいことが自慢でした。
平成18年6月10日没
享年16歳

しあわせのたまねぎ


むいてもむいても新しいしあわせが出てくるたまねぎ
 逆転の発想でいつも楽しい面々
台風10号との遭遇は楽しい演出を盛り上げるおまけ
 コスモの待つ熊本が通信基地       文責 UR夫人
 この夏の面々は集合方法に一工夫、運転の好きなこぺが岐阜まで車を出した。即ち、岐阜県高山に出会い、それぞれ登山、観光などしながら皆で陸路九州へ帰省した。どうせ移動するならそのプロセスも楽しもうという欲張りな目論見だ。分裂家族の悩みは交通費の高い時期の帰省だが、逆転の発想で、遠く離れているから、ただ家族が集まる事だけに楽しいエネルギー消費ができる。エネルギー消費イコール「楽しいこと」である。これがあんだーろっく流バカンスエンジョイ法、帰省観光旅行大作戦である。
 というわけで夏の繁忙期の移動はかなり前から移動手段を確保しなくてはならない。ルートの検討など、インターネットを駆使しそれぞれに問題をクリアして、盆休みを待った。
 コスモの世話係を交代してこぺが自由に動けるようにUR夫人は熊本に戻っていた。8月に入っても熊本が暑くならないと喜んでいたら、太平洋上に台風10号が発生、一家の夏休みに影響がありそうな風向き。

 こぺは7日夜予定通り熊本を発った。沖縄で被害を出した台風10号接近のどしゃぶりの雨の中をである。一般道を止めて高速を行くことに予定変更した。
 翌8日朝のニュースで和気町に、豪雨による全村避難が伝えられていた。そのときメールが入った。「山陽道備前和気の間が通行止め、出口付近で渋滞、動かない」
 熊本はたいした被害がないまま通り過ぎた台風を、彼はわざわざ追いかけていった。何かあったら笑いものになるところだ。
 ようやく高速道を下りてからも豪雨に阻まれ大渋滞、一般道を時間を掛けてじりじり進み、ようやく次のインターから高速道に戻った頃には通行止めは解除されていたとか。
 山陽道を通行止め個所に突っ込まなくても回避の手段はあったとか、料金を考えて敢えてつっこんだら案の定たいへんなことだったというのだから、
「何事も経験」というほかない。
神戸大阪付近はやはり渋滞がありかなり時間を掛けて進行していったようである。
 夕方高山に着いたと熊本にメールが入った。一人目無事到着。

 新宿から8日深夜高速バスを利用してUR氏とこぺは9日早朝に会う事になっていた。
 8日午後8時頃UR氏に電話を入れてみると、23時新宿発のバスに乗るために目下支度中と迷惑そうだった。折り返すようにUR氏から電話で、「高山行きの高速バスが台風の影響で運行中止になった、とバス会社から電話だった」という。予約番号が家の電話になっていたので連絡が入ったらしい。
「家を出る前に連絡が入った事はラッキーだったけど、台風もまだ来ないうちから空を飛ぶわけでもないバスが、どうして運行中止なのだろう」
 といってみても始まらない。もうこぺは目的地に着いている。
 台風は9日に岐阜県にもっとも影響が出そうな進行状況である。
 iモードの「乗換え案内」で朝霞台から高山を調べてみた。9日朝5時代に朝霞台を出て新幹線を使えば午前10時半には着く事がわかった。運賃は3000円ほど高い。 しかし一瞬にして代替手段がわかるというのはIT社会ならではのことと感心しながら連絡を取り合う。台風は北上を続け、ちょうどUR氏とこぺが出会うころに岐阜を通るのではないかとも思われた。その夜、高山では、まだ雨も降らず観光ができると寝袋をもって車に泊るつもりのこぺはのんきだった。

 台風の近づく気配も感じないで、のんきにしていた北海道のちまにも、7日にはさすがに台風のニュースが届いているようだった。
 ちまは岐阜出身の同僚のEさんの家に泊めていただく計画を立てていた。その後11日に、UR氏こぺと合流するという。
 9日早朝の名古屋行き航空券が購入済みとのこと。そのころ台風は四国に接近していた。各地にいる面々の中継基地は熊本、とにかく台風の接近と家族の出会いは時刻も場所も益益重なるようだった。
嵐を呼ぶアンダーロック一家である。
 9日朝UR氏は予定通り午前5時代の東上線に乗った。新幹線ひかりは東京発6時30分名古屋で在来線に乗り換えて高山まで快速が走っている。
 唯一の定点である熊本の家では、台風のニュースが刻々入る。移動中の面々から入るメールで、それぞれ順調に高山に向かっている事がわかる。
 さてちまから「台風の影響で飛行機が飛ばないかも」と、ようやく不安メールが入る。北海道は遠い。
「台風には勝てないから無理せず諦めたら」と返信。内心娘は来ないのかなとちょっとがっかり。
 しかし簡単には諦めないのがUR家の取柄らしい、空港からのメールで「遅れるけど飛ぶみたい」とのこと。
  テレビに欠航の便名のテロップがどんどん流れていくがよく見れば全部が欠航しているわけではない。実情は、実際に空港に足を運んでみなくてはわからないものだ。
 テレビは台風の被害と進行状況のニュース一色である。こんな時に出会う事を計画してしまうのも我が家ならではなのかもしれない。UR夫人は熊本本部でそれぞれの様子を把握、計画の遂行できる事を祈る。
 UR氏は在来線に移ると、景色を見ながら「雨はそんなにひどくない」などと報告メールを入れながら、昼前には高山に着けたようだ。
 ちまも11時半千歳発、名古屋空港経由3時頃には岐阜のEさん宅に着いたと電話があった。台風にもめげず、夏休み第一日目8月9日の計画は遂行された。その後台風10号は一家とすれ違うかたちで勢力を弱めながら北上していった。
 かくして熊本通信連絡基地のお役目終了。
 12日午後一行が熊本へ戻ってくるまで、熊本連絡基地には何の連絡もなかった。
 高山観光、御嶽山の登山、宮島観光など有意義なドライブであったと後で報告があった。ちなみに送信がなかった理由は、全員携帯電話の電池が切れていたということだった。

 

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