とある英霊と過去と未来

 

 

 士郎の間の抜けた告白に、凛が怒りの声を上げる。

「わたしに二年以上も存在を気がつかせない上に、サーヴァントを2体も召喚できるような魔術師が、なんだって聖杯戦争を知らないのよ!」

「いや、そう言われても俺は強化程度しか使えないぞ」

 キョトンとした表情で凛を見つめる士郎。横ではアーチャーが呆れはてて溜息をつき、セイバー一号(仮名)が懐かしそうに微笑む。

「強化って……またなんとも半端なものを使うわね……って、アーチャー。あんたまさか!」

「安心しろ、そこの未熟者と私は違う」

 凛の疑問に、アーチャーは更に呆れてため息を付く。

「仮にも私は英霊だ。強化しか使えない未熟者が英霊になれると思うのかね?」

「そ、それもそうね」

「どういう意味だよ」

 アーチャーの言葉に、士郎の口調が厳しくなる。

「そのままの意味だ、未熟者。貴様と私が同程度の実力しかないと思うのかね?」

「そ、それは……」

「ふん、最低限自分の実力くらいは自覚しろ。今の貴様は足手まとい以下だ」

「な、なんだとっ!」

「はいはい、ストップ。自分同士で不毛な喧嘩をしているんじゃないわよ。

 衛宮君、自分がどんな立場になっているか判っていないでしょう?」

 こくんと、士郎は素直にうなずく。

「率直に言うと、衛宮君はマスターに選ばれたの。

 どっちかの手に聖痕があるでしょ? 手の甲とか腕とかに個人差はあるけど三つの令呪が刻まれている筈。それがマスターとしての証よ」

「手の甲って……、ああ、これか」

 たしかに、士郎の右手には特殊な文様が浮かび上がっていた。

「そ。それはサーヴァントを律する呪文だから大切にね。令呪って言うんだけどそれがある限りサーヴァントを従えていられるわ」

「でも、俺が呼び出したのはセイバー二人なんだろ? 6つ無きゃおかしくないか?」

「そう言えばそうね……。まぁ、イレギュラーな召喚だし、二人で一人分なんじゃない?」

「ずいぶんいい加減だな」

「ま、暇があったら調べてみることね。

 それと、令呪はサーヴァントに対しての絶対命令権よ。サーヴァントの自由意志を捻じ曲げて絶対に言いつけを守らせる呪文がその刻印。で、その令呪が無くなったら衛宮君が殺されるから注意してね」

「え……俺が、殺される──?」

「そうよ、マスターが他のマスターがを倒すのが聖杯戦争の基本だから。そうして他の6人を倒したマスターに望みを叶える聖杯が与えられるの」

「な────に?」

 あきらかに混乱している士郎に凛は溜息を一つつくと、更に説明を続けた。

「まだ判らない? ようするにね、あなたはあるゲームに巻き込まれたのよ。聖杯戦争っていうゲームにね……」

 

 

 カチカチと、時計の音だけが居間に響く。

 士郎への聖杯戦争やサーヴァントへの説明は一通り終わった。

 納得はしかねているようだが、それは凛の知ったことではない。それよりも先に確認するべきことがあった。

「で、アーチャー。セイバーは聖杯戦争の事は話すつもりはないって言っているけど、貴方はどうなの?」

「ふむ、私か?」

 不意に切り替えられた質問に、アーチャーは周囲の面子を見渡す。

 期待の視線を向ける者、静かに見つめる者、面白そうな様子の者。様々ではあるが自分の次の言葉を待っているのは確かだ。

 アーチャーは自分の考えを口にする。

「私も基本的にはセイバーと同じ考えだ。未来の事を具体的に説明する気は無い」

「理由を聞かせてもらえないかしら、アーチャー」

「それほど難しい理由ではないよ。

 ──例えば凛、君が将来どんな男と結婚するか聞きたいかね?」

「そ、それは……」

「さらに、君がこの先やってしまうハズカシイ未来を逐一聞きたいかね? いや、聞きたいのなら“恐怖の毒々チョコレート事件”や“凛ちゃんはじめてのおつかい事件”や“ウィンチェスター事件”など、抱腹絶倒の事件がいくらでも……」

「なによ、そのB級ホラー映画や18禁ゲームのようなタイトルは!?」

「これから君が起こす事件の数々だが、聞きたいかね? 聞きたいのなら克明に説明するが」

「わたしが間違っていたわ、アーチャー。未来は自分の手で掴まなくっちゃ」

「うむ、理解あるマスターで嬉しいよ。

 ──まぁ、冗談はさて置き、どうしても聞きたいと言うのなら令呪を使って私の心を潰してくれ」

 つまり、無理に聞くというのであれば信頼関係はそれまでだと、凛は理解する。確かに皮肉屋ではあるが、彼は信頼出来る。その信頼を裏切ってまで無理に聞き出すのは、凛の矜持には合わなかった。

 だが、これは小規模であっても戦争と名がつくものだ、得られる情報があるのならば得たい。

「それは貴方の判断を尊重するわ。ただ、召喚されるサーヴァントやマスターの情報ぐらいは話してちょうだい。これを知っているのといないのでは、まったく状況が変わってくるし」

「それは構わんが……、正直どこまで意味があるかわからないぞ」

「どういうことよ?」

 凛の質問にアーチャーは周囲のサーヴァントたちに視線を向ける。

「私の時と状況が違っているのだよ。

 ──例えばバーサーカー。私の時のバーサーカーは彼女ではなく、巨漢の戦士だった」

 バーサーカーは何か懐かしいようなせつない表情を浮かべる。もっとも、アーチャー以外は誰も気がつかなかったが。

「それに、セイバーが二人召喚されるようなイレギュラーも無かったし、ライダーもこんな変な性格ではなかった」

「どういう意味ですか、アーチャー」

 アーチャーの言葉にライダーが抗議の声を上げるが、こちらは無視。

「私にしても、私の時に召喚されたアーチャーは私であって私ではなかった」

「どういう意味よ、アーチャー?」

「そのままの意味だ。君も遠坂の魔術師なら少しは推測したまえ」

「なによ、それは……って、あ、そういう事!」

 一瞬不愉快そうな表情を浮かべた凛だったが、次の瞬間には理解したらしく手を打ち合わせる。

「ふむ、理解したか。優秀なマスターで非常に助かる」

「でも、なんでアーチャーが遠坂の魔術の事を知っているのよ?」

「簡単な事だ。生前に私の世界の遠坂凛から、遠坂の魔術についてはレクチャーを受けているのだよ」

 その言葉に、凛は絶句をする。

「どういう関係だったのよ、あんたとわたしは……」

「それは私も興味があります。アーチャー、貴方とリンはどういった関係だったのですか」

 セイバー一号(仮名)が口を挟んでくる。ちょっぴり殺気を感じる。

「戦友だ。これ以上はノーコメントだ」

「戦友と言うより、ト○と○ェリーだと思いますが」

「そう? わたしはル○ンと不○子だと思うけど」

「あ、たしかに近いですね」

 困った様子のアーチャーに、ライダーとバーサーカーが助け舟(?)を入れる。

「どんな関係だ、それは。

 とにかく、この件は君やそこの未熟者の未来と深く関わってくるので説明しないぞ」

「アーチャー、そうやって誤魔化すのですね」

「後で君には説明するから、剣を突きつけるのは止めてくれ。今ちょっぴり切れたぞ!」

 再びドタバタが開始されそうな様子に、慌てて士郎が割って入る。

「ちょ、ちょっとまってくれ。俺やセイバー二号(仮名)にはまったく事情がわからないぞ!?」

 その言葉に、セイバー二号(仮名)も同意とばかり頷く。

「まったく、魔術師ではない二号(仮名)ならまだしも、貴様も魔術師の端くれだろう。

 ──ふむ、いやこれは失言だったな。貴様は魔術師以前の未熟者だったか」

「なんだとっ!」

「アーチャーが言う?」

「自虐が好きなんですね、アーチャーは」

 思わず呆れるバーサーカーとライダー。

「ふん、私は其処の小僧ほど未熟者ではなかった……って、セイバー、剣を向けるのは止めてくれ!」

「どの口で言いますか、アーチャー。どれだけ私が苦労したか説明しましょうか?」

「いかにシロウの未来の姿とはいえ、今のシロウを悪く言うのは止めてもらおう」

 一号(仮名)は笑顔で、二号(仮名)は怒りの表情で剣を突きつけてくる。

「わかった、わかったから風王結界を解くな!

 ──其処の未熟者にも分りやすく説明すれば、我々の歩んだ歴史はこの世界にとっては平行世界に当たると言う事だ……。少し違うか。起源を同じくする世界だったが、平行世界となってしまった……が正しいな」

「それじゃあ、遠坂の魔術ってのは?」

「それが知りたかったら凛にでも聞け。教えてもらえるかどうかは貴様次第だがな」

「ちょ、ちょっとどういう意味よ!」

 思わず顔を赤くして怒鳴る凛。セイバー一号(仮名)の剣から風の鞘が剥がれていく。

 もっとも、当のアーチャーはというと、真顔でかつての自分を諭す。

「魔術師はそう簡単に自分の家の神秘など教えないものだ。その程度は親父から習ったであろう」

「あ、そういえば……」

「まったく、だいぶ話しが逸れてしまったな。

 ──残りのサーヴァント、キャスターとアサシンだったが、残念ながら最後までマスターはわからなかった」

「そ、そうなの?」

 真っ赤になっていた凛は落ち着き、二人のセイバーも剣を消す。内心安堵の溜息をつきながら、アーチャーは話を続ける。

「ああ、最後まで我らの前には姿を現さなかった。キャスターは柳洞寺を本拠地として町中から魔力をかき集めていたのだが……」

「そんな事をやってたのか?」

「ああ。しかし、この世界では別のキャスターが召喚されたらしい」

「どうしてよ?」

 凛の疑問に、アーチャーは居間の片隅に置かれていた新聞をテーブルの上に置く。

 一面を飾るのは、毎度おなじみの政治家のスキャンダルだった。

「この新聞がどうしたの?」

「私の時はキャスターが町中で連続昏睡事件を起こしていたのだが、こちらの新聞やテレビを見る限りそのような事件は無い。私の知るキャスターやアサシンは存在しないと考えて間違いないだろう」

「なるほど、ね。でも、参考までに二人の真名は教えてもらえない?」

「アサシンの真名は佐々木小次郎。キャスターは残念ながら正体がわかる前に倒された」

 まあ、最弱と言われるキャスターならそれもあるか。

 でも……。

「アサシンって、山の翁じゃないの?」

「イレギュラーの召喚だったのだろう」

「恐るべき手練でした……」

 セイバー一号(仮名)が月下の侍を思い出し、ポツリと呟く。

「それじゃあ、後はランサーの正体とマスターは?」

 あの全身青タイツを思い出す。きっと碌な英霊じゃないだろう、変態チックだし。

「ああ、彼か。彼の正体はクーフーリン」

「クーフーリンって? あのクーフーリン?」

「他にどんなクーフーリンがいるのかは知らないが、アイルランドの光の御子だ」

「巫女なら萌えキャラだったのですけどね」

「どんなだっ!」

 ライダーの軽口に、軽くツッコミを入れるアーチャー。

「ちょ、ちょっと。クーフーリンって言ったらアイルランドの大英雄じゃないのっ! なんであんな芸人チックなのよっ!」

「そんな事を私に聞かれても困るが……」

「キャラクターデザインをした人に聞くしかありませんね」

「だから、メタな発言はダメだって」

 ライダーの軽口に、バーサーカーがツッコミを入れる。

「マスターに関してだが……。

 凛よ、これから君は教会に行こうと考えているのではないかね?」

「なんでわかったのよ……って、あ、そういう事?」

「私も凛に教会に案内されたのでな。話はその後がいいだろう」

「教会って何でさ?」

 一人、話の流れについていけなかった士郎が疑問の声を上げる。

「あなた、全然今の現状が判ってないでしょう。理解させてあげるって言うのよ」

「教会に行けば判るのか?」

「行けば判るわ。

 この人数で歩くと目立つわね……。アーチャー達は悪いけど霊体化してついてきてくれない?」

「その件なのですが」

 不意に、セイバー一号(仮名)が手を上げる。

「なに?」

「召喚が不完全だったのか、霊体化することができません」

「セイバー一号(仮名)!」

 一号(仮名)の告白に、二号(仮名)が声を荒げる。

「あちらにはアーチャーがいるのですよ。隠しても無駄でしょう」

「そ、それは確かにそうですが……」

「またなのか、セイバー?」

 思い当たる事があるのだろう、アーチャーは呆れて天を仰いだ。

「ええ、さらにはラインも不完全で、マスターからの魔力供給がほとんどありません」

「なによ、それって最悪じゃない。って、またって?」

「ええ、以前私が召喚された時も同じ様な状況で……、懇意にしていた魔術師の言葉を借りるなら、当時のシロウは『へっぽこ』だったもので」

 その言葉に、士郎とアーチャーの二人が落ち込む。

「たしかに、あの頃のシロウって『へっぽこ』だったわね。抗魔力がほとんど0だったし」

「ええ、『へっぽこ』でしたね。ちょっと魔術師とは思えませんでしたし、状況判断がまるで出来ていなかった」

「なるほど、それでセイバーみたいなサーヴァントを二人も召喚したにもかかわらずケロっとしているのね。『へっぽこ』な事にも利点があるのね」

 容赦ない女性四人の評価に、士郎とアーチャーは部屋の隅で『の』の字を書いている。なんか、その一角だけ妙に暗い。

 さすがに不憫に思ったのか、セイバー二号(仮名)が二人に声をかける。

「シロウ、元気を出してください。たとえ『へっぽこ』でも、私のマスターには違いありません!」

 直死の一言だった。

 

 

「で、いつまで落ち込んでいるのよ! あんたは!」

 夜の道に、遠坂凛の怒りの声が響く。何時までも落ち込んでいる己がサーヴァントを叱咤しているのだ。

「ふん、どうせ私は『へっぽこ』だったさ……。こうやって私は磨耗していくんだな」

 ずいぶん安く磨耗するものである。

 どうでもいいが落ち込みながら周囲を警戒し先頭を歩くとは、中々器用なサーヴァントである。

「だー! いつまでウジウジしているのよ、あんたはっ!」

 何時までも立ち直らないアーチャーをゲシゲシと蹴りながら、凛はもう一人の衛宮士郎に振り向く。

 一方、士郎は案外ケロッとしていた。

「士郎、あんたは平気なの?」

「いや、ちょっぴり落ち込んでいるぞ。ただ、俺がまだまだなのは事実だから」

「シロウ、その心構えは大切です。一方アーチャーは」

 恋人であるはずのアーチャーを厳しい目で見るのはセイバー一号(仮名)。己が未来の姿(?)の見せる暗黒面に二号(仮名)の腰が引ける。

「い、一号(仮名)。いくらなんでもちょっぴり可哀想なのではないのですか?」

「ふっ、二号(仮名)。あなたもいずれ理解する日がきます。

 ふっふっふっふ、この純真で真っ直ぐだったシロウが、私がいなかったばっかりにランスロットのようになってしまうのですね……」

 なんか黒かった、果てしなく黒かった。

 思わず視線をそらすと、なにやらキョロキョロとしているバーサーカーの姿があった。

 隣りを歩いていたライダーが声をかける。

「どうしたのですか、バーサーカー?」

「うんうん。ちょっとありえない気配がしたから……なんでも無かったみたい」

「貴女のマスターですか?」

「うんうん。彼女は城にいるみたいなんだけど……、多分わたしの思い違い」

「それなら良いのですが……」

「貴女こそ、彼女は平気なの?」

「今のところは……。アレは今回は一回も姿を見せません。ワカメを捨ててきてからも動きはありませんでした」

「逆に不気味ね、見張っている様子も無いし。アレも早く対処を考えないといけないわね」

「まったくですが、うかつには動けない」

「どうしたのですか? 二人とも?」

 なにやら珍しく二人だけで話し込んでいたバーサーカーとライダーに、二号(仮名)は声をかける。

 だが、そんな二号(仮名)に対し、バーサーカーは冷淡だった。

「こちらの事情よ。貴女には話すつもりは無いわ」

「そうですか。別にそちらの事情に興味はありませんが、マスターに敵対するのなら……」

 容赦はしない。そう続けるつもりだったのだろう。

 だが……。

「どうかしらね。この中で一番シロウに敵対する可能性があるのは貴女よ」

「なっ! 私を侮辱するつもりか!」

「純然たる事実です、セイバー。この中で聖杯を求めているのは唯一、貴女だけだ」

 続いたライダーの言葉も、やはり冷淡だった。

 二人がアーチャーやセイバー一号(仮名)に見せる、間抜けな姿がまったく無かった。

 あるいは、これこそがこの二人の本質かもしれない。セイバー二号(仮名)は緊張する。

「アーチャーやセイバー一号(仮名)は貴女に甘いみたいだけどね。もしシロウや周りの人を傷つけるのなら、塵一つ残さず消滅させてあげる」

「貴方達は……」

 セイバー二号(仮名)は、搾り出すように声を上げる。

「貴方達は、聖杯を求めていないと言うのですか……」

「求めていないわね」

 切り捨てるような一言。どこまでも冷たく、赤い瞳がセイバーを見抜く。

「別にあなたが何を求めようと興味は無いわ。知ってはいるけどね」

「どういう……」

「おーい! どうしたんだー!」

 不意に、遠くから声がする。いつの間にか、士郎達と距離が開いていたようだ。

 バーサーカーとライダーは士郎達に向かって走っていく。

 なぜか、自分だけ取り残されている。そんな思いがセイバー二号(仮名)を支配する。

 王として、己が使命を全うする為にこの時代に来た筈なのに、この疎外感は何であろう。

 なぜ、もう一人の自分は心の底から楽しそうに微笑むことができるのであろう。

「──!」

 不意に、暖かい手が自らの手に触れる。

「セイバー、どうしたんだ?」

「シ、シロウ!?」

 そこには、心配そうな顔をしたマスターである少年がいた。

 いつの間にか立ち止まっていた自分を心配して、少年は戻ってきたのだろう。

「あ、ご、ごめん。なんか反応が無かったから。ほら、みんなも心配しているし」

 そして、少年は考え込んでいた少女の手を握り、歩ませようとしたのだ。

「す、すいません。シロウ。マスターの手を煩わせて」

 なぜか、頬が高潮する。

 ただ手を握られただけだというのに、暖かいものが心を満たす。

「いや、いいんだ、気にしなくて。

 それより、向こうで遠坂や一号(仮名)が睨んでるぞ」

「それは、早く行かないと怖いですね」

 セイバーは微笑む。少年の手を握り返しながら、少女は微笑んだ。

 ぎこちない笑みではあったが、それは確かに微笑だった。

 

 そして、この姿が自分たちの未来を暗示していることを、少年も少女もまだ知らなかった。

 

 

続く・・・・・・といいなー。