とある英霊と月下の弓兵

 

 

「──いいか。おまえは戦うものではなく、生み出すものにすぎん」

 

 錬鉄の英雄は、少年に語りかける。

 その目は真っ直ぐに正面を見据え、士郎の位置からは表情を窺う事は出来ない。

 

「余分な事など考えるな。おまえに出来る事は一つだけだだろう。ならば、その一つを極めてみるろ」

 

 弓兵の片手が上がる。

 手に握られる刃が、肉を断ち骨を砕く。

 その技量は、衛宮士郎を遥かに超えている。完成された錬鉄の英霊と比べれば未熟、衛宮士郎の技量など児戯に等しい。

 士郎の敗北は必至。

 だが、士郎は負けるわけにはいかなかった。

 なぜなら──。

 

「──おまえには負けられない。誰かに負けるのはいい。けど、自分には負けられない──!」

 

 最後まで、衛宮士郎を張り続ける。

 ──それは、ありえない光景だった。

 

「ぬっ──!」

 

 それは凡庸な一振り。しかし、何より重い一振り。

 

「な──に?」

 

 放心は、秒を待たず驚愕へと変わる。

 錬鉄の英霊は、未熟なる過去の自分に語りかけた。

 

「──ついてこれるか?」

 

 英雄の言葉に、少年は魂の言葉を叩きつける。

 

「おまえがついてきやがれえええ!」

 

 彼らを見守っていた少女が、声を上げる。

 

「シロウ、調理中に叫ぶのは感心しません」

「ごめん」

 

 

「んで、キャスターとアサシンと戦ったんだって?」

 食後のお茶を楽しみながら、バーサーカーが尋ねてくる。

 三人が戻ってきたのは夕方過ぎ、夕食の準備に取り掛かろうかという時間だった。何でも居間の修理に思ったより時間がかかったとか……。

「戦ったと言うよりも、遭遇しただけだったがな。

 ──セイバー、頬にご飯粒がついているぞ」

 セイバー一号(仮名)の茶碗にご飯をよそいながら、アーチャーが答える。

 ついでに、セイバー一号(仮名)の頬についたご飯粒を取るのも忘れない。てか、何処のバカップルだ、お前ら。

「シ、シロウ……」

 セイバー一号(仮名)が赤くなるが、アーチャーはそんな様子に気がつかない。訂正、バカップルではなく朴念仁が一人。

「遠坂の屋敷にすんなりと侵入できる能力も脅威だが、マスターがあのバゼットだった」

 アーチャーの言葉に、バーサーカーの顔が曇る。

「バゼットって、なんで元気に動いているのよ」

「なあ、バゼットって赤い髪を短く切った、二十過ぎの女性か?」

「シロウ、知っているのですか?」

 二号(仮名)が大皿からじゃがいもの煮物を小皿に移しつつ尋ねる。

「ああ、昨日──いや、一昨日か新都で会った。

 あ、そう言えば遠坂もビルの屋上にいたような……」

「わたしの事はどうでもいいにゃん。彼女、あんたに押し倒されたとか言っていたにゃん」

 凛が鋭い視線で士郎を睨む。

 どうでもいいが、またネコミミメイド姿だ。24時間経過するまでは、家の中ではこの格好らしい。

 士郎は視線をできる限り合わせないようにしながら答える。

「ああ、余所見をして歩いていたらぶつかって」

 その時、胸を鷲掴みにしてしまった事は言わない。言ったらどんな折檻が待っているか……。

「でも、俺の名前を知っていたみたいだけど……、あの時はマスターでもなんでもなかったのに」

「きっと、ストーカーですね」

「ライダー、貴女じゃあるまいしそれは無いわ」

「なにか、酷い言われ様ですね」

「胸に手を当てて考えてみなさい」

 バーサーカーの言葉に、ライダーは自らの胸に手を当てる。

 形といい大きさといい、申し分ない胸が服の上からでもはっきりわかる。そして、クルリと周りを見渡した。特に、凛を見てニヤリとする。

「ふむ、私が一番ですね」

「どういう意味よっ!」

 思わず激昂する凛。しかし……。

「語尾は?」

「にゃん♪」

 二人のやり取りに苦笑を浮かべながら、バーサーカーは士郎に説明する。ちなみに、ボリュームでこそライダーには負けるが、バーサーカーの胸も服の上からでも大きさと形の良さが窺い知れる。 

「エミヤ──衛宮切嗣は前回の聖杯戦争で最後まで生き残った魔術師よ。バゼットはその線から調べたんじゃないかしら」

「そうなのか?」

「ああ、その通りだ。バゼットなら事前にそれくらい調べているだろうな」

 ちらりと、ネコミミ姿の凛を見る。どーせ彼女の事だから、前回の聖杯戦争は調べていないんだろうと内心溜息をつく。

「あの時も思ったんだけど、あんたら彼女と知り合いにゃん?」

 そんな視線に気付くはずも無く、服の上からは胸のサイズが今一判らない凛が尋ねる。

「ああ、現役の封印指定の執行者だよ。生前は何度か手合わせをした事も、味方として肩を並べた事もある。バゼット・フラガ・マクレミッツの名前なら君も聞いた事があるだろう?」

「げっ……、伝承保菌者」

 アーチャーの言葉に、凛が絶句をする。

「だんだんあんた等の人生に興味が出てきたにゃん。一体何をやっていたにゃん」

「ごく普通の人生だったさ」

「アレは一種のバケモノね。生身の人間でありながら宝具を操り、サーヴァントと正面切って殴りあえる戦闘能力を持っているわ」

 無論、戦えば勝つのはサーヴァントだ。だが、普通の人間はそもそも殴りあうことすら出来ない。

 バーサーカーが生前、平行世界で出会ったバゼットを思い出す。ちなみにバケモノっぷりだったら自分達も負けていないのだが、彼女の中では棚上げになっているようだ。

「でも、今の時点では大怪我で動けないはずなんだけど……」

「どういう事だ? ピンピンしていたけど」

「彼女は協会から派遣されてきた正規のマスターで、ランサーの召還者だったのだが……、神父の不意打ちを食らって腕ごと令呪を奪われてリタイアしたはずなのだが」

「両腕あったにゃん♪」

「別のサーヴァントを呼び出した……。いや、違うな。あのランサーがいる以上は彼女がランサーを召還して言峰に令呪を奪われたところまでは同じだったはず。

 ──キャスターとアサシンは我々の時と違うサーヴァントだった、彼女達が助けたと考えるべきだろう」

「わたし達と同じ未来組かしら?」

「違うだろう、もしも彼女達なら直接顔を合わせたのだから、その場で気がつく」

 そう言うと、アーチャーはセイバー一号(仮名)を見つめ……深い溜息をつく。

 一号(仮名)と二号(仮名)は会話そっちのけで、まったく同じ動作で山盛りご飯に挑んでいた。

「どうしゅました、あーしゃー」

「とりあえず飲み込め。はしたないぞセイバー」

 猛獣から食事を取り上げるのは危険だと判断したのか、アーチャーは視線をそらす。

「サーヴァントだけでも厄介なのに、そんな人間凶器が相手だなんて……。前途多難にゃん」

 凛の今一しまらない溜息が今の状況を表しているようであった。

 

 

 その晩、衛宮士郎は眠れなかった。

 そりゃそうだ、離れには憧れの同級生である遠坂凛が寝泊りし、さらには人外の美人であるライダーとバーサーカーもそれぞれ別の部屋で休んでいる。

 そして何より、襖を隔てた隣りの部屋には二人のセイバーが寝ているのだ。

 耳を澄ませば、彼女たちの息遣いが聞こえてくるようで……。

 

「って、何を考えているんだ、俺は」

 

 自分で自分の頭をぽかぽかとぶん殴る。

 この家に住み着いてから10年、最近は桜が泊まる事もまれにあるが、その時は虎も一緒だ。

 自分だけの時に、こんなに女性だけが家に寝泊りするなんて事態は今までまったく無かった。

 なんでこんな事態になったのかは、今一思い出せない。あれよあれよと言う間に、家主そっちのけで決まったような気がする。あくまのような顔で笑う凛、呆れた顔で溜息をつくアーチャー、お説教モードのセイバー’Sだけは覚えているのだが……。

 何度か寝返りをうってみるが、どうしても眠れそうに無い。考えないようにすればするほど、隣りの部屋で眠るセイバーの事を意識してしまう。

「そういえば、小さくってやわらかかったな」

 不意に、昨夜の教会前での出来事を思い出す。あの爆発のドサクサで抱きついてしまったが、甲冑越しでもセイバー二号(仮名)のやわらかさが感じられた。髪なんかもさらさらで、心地よく……。

「って、だから何考えているんだっ! 俺は!」

 再び健全な青少年に相応しい妄想に浸りそうになった士郎だったが、強引に意識を元に戻す。

「と、とりあえず……鍛錬でもするか」

 音を立てないようにこっそりと布団から抜け出す。

 窓を開けると、ひんやりとした空気が肌をくすぐる。月明かりの元、庭の陰影がはっきりとわかる。

 幻想的とも言える見慣れた光景。そんな場所に異物が一つ。

 じっと月を見上げる人影があった。

 

「あ、アーチャー?」

 

 自らの未来の可能性を名乗る、錬鉄の英雄。

 士郎は思わず声をかける。

「むっ、何の用だ衛宮士郎」

 跋が悪いとばかりに、普段にも増して無愛想に答える。

「何の用って、お前こそこんな所で何しているんだよ」

「質問に質問で答えるな。私は月を見ていただけだ」

 見張りをしていたのだが、ふとこの場所で月を見たくなった。意味など無い、ただそれだけだった。

「私は答えたぞ。貴様は……、いや、答えなくていいか、どうせ隣にセイバーが居るので興奮して寝れないので鍛錬をしようと、いったところだろう」

「心を読むな」

 考えていた通りの事を言われ、憮然と士郎は答える。

「別にそのような能力は無い。簡単な推理だ。

 ──ふむ、一つ忠告してやろう。今日……というよりしばらく鍛錬は止めておけ」

「なんでさ?」

「あの土蔵は、今はバーサーカー・ヘラクレスが居るんだぞ」

「あ……」

 たしかに、何かの拍子にあの巨人が暴れだしたら……大惨事どころの騒ぎではない。

「それに、セイバーや凛が心配する。貴様がどうなろうと知ったことではないが、彼女達に心配をかけるな」

 もっとも、そこまで頭が回る奴ではないんだがと、アーチャーは過去の自分の事ながら内心苦笑をする。

 そして、話はそれっきりとばかりに再び月を見上げた。かつて、此処ではないこの場所で、亡き養父と見上げた月を。

 そんなアーチャーをじっと睨んでいた士郎だったが、意を決して弓兵に声をかける。

「なあ、アーチャー。あんたはいったいどんな人生を歩んでいたんだ」

 返事は無い。だが、返事を期待しているわけではない。

「俺は……、爺さんの夢を形にするって約束して……でも、ここまで全く進歩が無かった」

 そうだった。エミヤシロウは全くもって愚かで才能が無かった。無駄な鍛錬を繰り返すだけの日々だった。この聖杯戦争まで。

「あんたは英雄になったみたいだけど……。あんたは正義の味方になれたのか?」

「なれなかったら、貴様は夢をあきらめる──いや、自らの存在意義を捨てるのか?」

 士郎の言葉に、アーチャーは始めて反応した。

 その目はその口調は何時もの皮肉さは為りを潜め、優しげですらあった。なぜだか、亡き養父を連想させる寂しげな笑みだった。

「いや……それは、すまない、変な事を聞いて」

 聞くべきでなかったかもしれない質問。士郎はアーチャーに謝罪の言葉を述べると、部屋に戻ろうとする。

 だが、そんな士郎に弓兵は声をかける。

「──衛宮士郎の目指した正義の味方など、ただの掃除屋だった。私が目指した方法で救えたのは、生き残ったものだけだった」

「────」

 士郎が息を呑むのがわかる。かつての自分がそうだった様に、この言葉に理由も無く打ちのめされているのだろう。

「……待てよ。それのどこか正義の味方だって言うんだ」

 士郎が静かに怒りの声を上げる。だが、弓兵は無視をする。もとより聞かせる為に話しているつもりは無い。

「悲しい出来事、悲惨な死を元に戻すことは出来ない。

 ──もともと、それが限界だった。

 理想論は理想論に過ぎぬ。この場所で奴に言われたとおりだった。己の矮小さを何度も自覚した、誰が何をしようと救えぬ者がいた。現実との摩擦は増え続ける。

 出来うる限りで理想をかなえた。世界の危機だって救って見せた。

 しかし、私が一番救いたいと思った者は、私には絶対に救えなかった」

 この場所で、衛宮士郎だった時に、アイツがこの場所で言った言葉は正しかった。

 事件が起きた時には、救いたかった者はすでに居ない。結局できるのは、事件を速やかに終わらせることだけだった。全てを救う正義の味方など、この世界のどこにも存在しなかった。

「おい、待てよ!」

 衛宮士郎と視線が交差する。自らの理想を否定され、かつての私と同じように混乱しているのだ。

 だが……。

「だが、それでも私は走り抜けた。自らを曲げるわけにはいかなかった……」

「えっ……?」

 アーチャーは優しげな表情で、かつての己を見る。

「覚悟が出来ないのなら、その夢も魔術も、今すぐ捨てるのだな。中途半端な覚悟では、己がために悲しむ人が増えるだけだ」

 思い出す、泣いた戦友を、妹を、姉を……。

「話しすぎたな。

 ──貴様は……」

 アーチャーは何を言おうとしたのだろうか。不意に言葉を切る。士郎を庇うように前に出ると、遥か遠くの一点を睨みつけその力を解放する。

 

「──I am the bone of my sword.

 “熾天覆う七つの円冠(ロー・アイアス)”──!」

 

 大気を震わせ、真名が展開される。

 何処かより出現した七枚の花弁はアーチャーと士郎を守護し、何処からか飛来してきた“剣”を食い止める。

 だが……。突如、轟音が庭に響く。

 かのトロイア戦争において大英雄の投擲を唯一防いだ盾は、飛来してきた“剣”の爆発にその花弁を散らす。

「い、今のはっ!」

「ふん、いるだろうとは思ったが……。やはり来たか」

 アーチャーの視線の先に、遥か彼方にいるのは長身の男。赤い外套に身を包んだ、白髪の男。

「奴はっ!」

 人の目には見えるはずの無い遠方にありながら、士郎の目は確かに男を捉えていた。

 男の口が歓喜に歪む。

──追って来い。

 男は、確かにそう言っていた。

「付いてこい、衛宮士郎。貴様には見届ける義務がある」

 不意に、アーチャーが士郎をつかみ、他のサーヴァントが起きだすのも待たず飛び出した。

 

 どれだけ駆けたか、襲撃者は二人が自らを見失わないよう微妙な距離を取りながら逃亡していた。深山町と新都をつなぐ橋で逃亡者は立ち止まる。

 アーチャと士郎も、男と微妙な距離を取りつつも立ち止まった。

「ほう、追ってきたか」

 男が感心したように声を上げる。

 二十半ばだろうか、鍛え抜かれた長身、黒ずんだ色の肌、そして白い髪が印象的な男だった。

 そして、彼が身にまとうのは、アーチャーと同じデザインの赤い外套。

「ふん、追い易いように距離を広げぬように逃げておいてよく言う」

 アーチャーが皮肉を込めて男に答える。

「貴様もエミヤか?」

「私の姿がアルトリアに見えるのなら、その役に立たぬ目など抉り取れ」

「ずいぶんとふざけた姿で召喚されたな」

「その言葉を遠坂に対して言えるのなら、聞いてやろう」

 お互いに皮肉を飛ばしあう。そこには親愛の情など欠片も無かった。

 鷹を連想させる男の目が、アーチャーを射抜く。

「まあいい。貴様もエミヤなら、何故その男を庇った」

「ふむ、そう言われてもな。ただの愚かな未熟者とはいえ、現時点では残念ながらこの男はわがマスターの大切な同盟者だ。マスターに命じられれば喜んでくびり殺すが、マスターの命令無しには精神的にいたぶる程度しか出来ぬ」

「戯けめ」

 男の視線に殺気がこもる。

 アーチャーも、士郎に対して敵意を見せる時がある。だが、この男は違った。

 この男が見せるのは、純粋な殺意。この男に比べれば、アーチャーが見せる敵意などただの子供のいたずらレベルだ。

「戯けは貴様だ。遠坂の縛りが無ければ、狂犬のごとく衛宮士郎の抹殺にはしるか。

 ──狂戦士を単独で6回も殺した戦士とは思えんな。そこまで堕ちたか、アーチャー」

「ほう、そのような私も居たか」

 男──もう一人のアーチャーが感心したように声を上げる。

「だが、その私も愚か者だな。それほどまでの力を持ちながら、目的を達成できないとは」

 男の嘲るような──自嘲の言葉をアーチャーは聞き流す。憎しみと憤り、そして殺意を込めた視線を弾き返す。

「令呪の縛りがあるのなら、手出ししないだけでいい。それで全て終わる」

 男の手には、いつの間にか黒と白の東洋風の双剣が握られていた。

「ふむ、それは困るな」

 そんな男に対して、アーチャーは心底困ったように軽口を叩く。

「この男の命などはどうでもいいが、ここで貴様にくだらん八つ当たりでもされては、ゆっくりとセイバーと語らう時間も取れん」

 そう言うと、アーチャーも白と黒の双剣を構える。

「その愚者を庇うのか」

「ああ、残念ながらそうなるらしい」

 それが、決別の言葉だった。いや、もとより同じエミヤ。互いの目的など言葉にしなくとも理解したのだろう。

 最初に動いたのは、アーチャーだった。

 現在の彼の身体は小柄だ。リーチでは残念ながら男には勝てない。ならば、懐に入り込めば良い。

 赤い弾丸は男の懐に入り込……めなかった。もう一人の弓兵の目前に、突如剣が出現したのだ。

「──ちいっ!」

 双剣で出現した剣を打ち払うが、そのわずかな隙に男の双剣がアーチャーを襲う。

 鋼が打ち合う音が響く。

 男の双剣も、突如出現した剣に阻まれ、アーチャーの身体に触れることが出来なかった。

 互いに、大きく後ろに下がると、突撃を開始する。

 四つの刃が、磁力で吸い寄せられたかのように重なり、弾け合った。

 同じ剣戟が交差する。

 力も、技量も、全て同じ。体格の差など英霊である彼らには間合いの差以上の意味は無く、間合いの差は絶対の有利不利ではない。

 男がわずかに広いリーチを使い、アーチャーを牽制する。しかし、アーチャーはその剣筋を見切り男の懐に入ろうとして、阻止される。

 そのようなやり取りを何回繰り返しただろうか、不意にアーチャーが男に声をかける。

「さて、どうする。ゲームのごとく同キャラ対決を続けるか?」

「──っ!」

 アーチャーの言葉に、男が舌打ちをする。

「私としてはこのまま続けてもいいのだが、そろそろ貴様のほうが時間切れのようだぞ」

 アーチャーの言葉に、男はこの場に他の英霊が接近してきていることに気が付く。その数4騎。

「くっ……。今日はこれまでか……。衛宮士郎、その命預けておく」

 男はそう言うと、夜の闇に消えていく。

 男が完全に消えたのを見て、アーチャーは溜息をついた。

「やれやれだ……」

「おい、アーチャー」

「ふむ、なんだ?」

「あいつは何だ」

 士郎の問いに、アーチャーはつまらなそうに答えた。

「奴の名は英霊エミヤ。貴様の可能性の一つだ」

 

 

続く……かもね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おまけ劇場8 没ネタ

 

「さて、どうする。私としてはこのまま続けてもいいのだが、そろそろ貴様のほうが時間切れのようだぞ」

 アーチャーの言葉に、男はこの場に他の英霊が接近してきていることに気が付く。その数4騎。

「くっ……。今日はこれまでか……。衛宮士郎、お前を殺す」

「アーチャー、早く殺しにいらっしゃい」

「マテええええええええええええええええええええええええええええ!」

 

ちゃんちゃん♪