スーパーロボット対戦R’ プロローグ

【日本・地球連邦軍極東方面軍横浜基地・基地司令執務室】

 若い基地司令は、自らの執務室に現れた来客に驚きのあまり目を見開いた。
 元々、今回の実験には旧知の企業から視察が来る事は事前に決まっていた。だからその企業のある程度の(名目上だけとは言え)お偉いさんが来る事も事前に決定していた。とはいえ、まさか会長自らがやって来るとは予測もつかなかったのだ。
 いや、そもそもあれ程の大企業のトップだ。殺しても死ぬようなタマでは無いので死んだとは思ってはいなかったが、すでに地球上……、いや、地球圏から脱出しているものだと思っていたのだ。
 だが、目の前にいる男は、たしかにネルガルの会長、アカツキ・ナガレであった。決して親しかったわけでは無いし、一時は敵対だってした。
 だが、それでも彼もまた数年来の戦友なのだ、見間違うはずは無い。長身でひょろっとした胡散臭いロンゲの似非遊び人、どう見ても地球圏有数の大企業トップには見えず、いいところ三流の面白ホストだ。大体、以前ナデシコに乗っていた時は……。
「あー、白銀くん」
 予想外の人物の出現に脳みそがフリーズしかけていた国連軍横浜基地司令代行の白銀武少佐に、ネルガル会長のアカツキは微妙に冷たい声をかける。
「キミさ、なんか失礼な事を考えていない?」
 中々に鋭い。白銀武の背中に冷たいものが流れる。
 もっとも、武も百戦錬磨の兵士だ。そのような事はおくびも出さずに笑みをもって答えた。
「いや、まさか会長みずからが今回の実験に立ち会うとは思わなかったので……、久しぶりですねアカツキさん。てっきり……」
「てっきり、オルタネイティヴ5で地球圏から逃げ出したとでも?」
 武の言葉を遮って、アカツキは皮肉な笑みを浮かべる。
「いえ、彼等が逃げ出したとは思いませんよ。ただ、貴方なら乗る事ができたんじゃないかと?」
 オルタネイティヴ5は、現在様々な異星からの侵略に晒されている地球圏を放棄し別の星系に人類の一部が脱出する計画であった。もっとも、脱出できる人数は僅か10万人と少し。選ばれた一部の人間のみが現代の箱舟に乗り、バーナード星系へと移住する。それ以外の人間は死を待つばかりの地球に捨てられる。そんな計画であった。
 ネルガルのトップであるアカツキも、当然脱出船団に乗り込んでいるものだとばかり思っていてもしかたがなかった。
「いやね、ほら。ボクは世間じゃ戦犯あつかいだから。船団には乗せてもらえなかったのさ」
 あいも変わらず皮肉な笑みを浮かべるアカツキであったが、武はその言葉が嘘だと直感的に悟った。
 ネルガルのトップという地位や財力は、その程度の世間の評判などに左右されるほど甘くは無い。おそらく彼は“乗れる”のに“乗らない”ことを選んだのだろう。打算で動く男ではあるが、決してそれだけの男というわけではない。
「まっ、仕方ないさ。それに逃げ出す手が無いわけではないしね。いざとなったらジュドー君がやっているコロニー船にでも乗せてもらうとするさ。
 それよりも驚いたのはボクのほうさ。まさか、白銀クンが横浜の基地司令になっているとは思わなかったよ。口調も、司令らしくなっているじゃないか」
「代行ですよ。それも繰り上げのね」
 今度は、武が自嘲を込めた笑みを浮かべる番であった。
 地球圏放棄計画、オルタネイティヴ5の発動は地球圏全ての生産力を脱出船団に向けることでもある。それはすなわち人類の敗北宣言であり、BETAを始めとした侵略者との戦いの最前線からの物資の引き上げも含まれる。そのような状態で戦線を維持できるはずも無く、士気も著しく低下するのも無理はない。
 もっとも、それでも計画発動から船団出発までの2年間はよかった。兵士達は船団の切符を手に入れるという一縷の望みをもって死に物狂いで戦ったし、護衛の為の必要最低限の物資は回ってきていた。だが、船団が出発した今では物資の絶対数が足りなくなり、さらには一部の者の横領も重なり流れが滞った。そしてそれを取り締まるべく機関も麻痺をする。兵士達の間には厭戦気分が蔓延し、士気は著しく下がる。最悪のスパイラルに陥りつつあった。
 あたり前だ。船団が脱出した今、地球圏に残された者たちに残された運命は死以外何も無い。精々早いか遅いか、あるいはBETAを始めとした侵略者に喰われるか、人間同士の争いで殺されるか……、ろくな運命は待っていないことだけは確実なのだ。
 そんな中で戦線はあっさりと崩壊、兵士達は次々に戦死していく。武やアカツキのかつての戦友たちとも殆どがバラバラとなり連絡がつかなくなった。
 そして横浜の基地司令も戦死し、あるいは自殺し、あるいは行方不明となった。結果、基地の中で最高位だった武が基地司令を代行するようになっただけだった。
「なあに、それでも基地司令は基地司令さ。それに、君達もまだ諦めていないんだろう? だからこんな実験をするんだろうし」
「あたり前だ、こんな所で戦えるのに諦めてたまるか」
「お、少し昔のころっぽい口調だね」
「からかわないで下さい」
 口惜しさを思い出し少々乱暴な口調になった武を、アカツキは面白そうな口調でからかう。
「からかっているわけじゃないさ。この絶望においても尽きる事無い闘志をと蛮勇、無知と勇気に感心しているのさ。
 おっと、通信じゃないのかい?」
 何かを言い返そうとした武を遮り、アカツキは武のデスクの通信機を指差す。
 たしかに、司令室より通信が入っていた。武は内心で舌打ちをすると操作し画面を引き出す。

『白銀司令、試験の準備が整ったぞ』

 モニターに現れたのは若い女性であった。
 彼女は、おそらく足元まであるだろう長い黒髪を束ねた女性であった。彼女の名前は御剣冥夜。武がもっとも信頼する部下の一人であり、衛士訓練部隊からの長い付き合いの──武にとっては別の意味でも──女性だ。一説には白銀武の恋人──の一人などと言われているが、それは当人たちのみぞ知るといったところ。
「冥夜か。オッケー、すぐそちらに向かう」
『武よ、代行とは言ってもお主は基地司令なのだ。そのような砕けた口調は……』
「わるいわるい」
『だから、口調を……』
 苦々しげに少々呆れながら小言を言う冥夜に、武も苦笑いを浮かべ謝罪の言葉を述べる。もっとも、そんな冥夜にしても最初の呼びかけ以降は名前で呼んでいるのだから褒めれた物ではない。
 その様子に、横で見ていたアカツキは思わず噴出した。
「アカツキっ!」
「いやいや、悪い悪い。先ほどの言葉は訂正しよう。キミ達は昔と変わってないな」
 かつて、一時とは言え同じ部隊に属していた頃の事を思い出していたのだろう。打算に捻くれたこの男にとっても、あの頃の記憶はかけがえの無いものであった。
「喧嘩を売っているだろう、お前!?」
「いやいや、だから褒めているのさ。これだけ絶望的な状況であるのに、自分を見失っていない君達にね。
 それと、ボクは商売人だけど残念ながら売り物のラインナップに喧嘩は入っていないんだよ」
「どうだか」
『何時まで漫才をしているつもりだ、武、アカツキ』
 睨む武とニヤニヤとするアカツキ。そんな二人にモニターの向うより、冥夜の冷たい声が響く。さすがにまずいと悟ったのだろう、二人は表情を正し基地司令と大企業会長の表情に変わる。
 ……もっとも、どこかとってつけたようだったけど。
「ああ、これからそちらに向かう。準備は?」
『プランE1及びプランG5のどちらも完了している。あとは司令と会長が来るのを待つばかりだ』
 半分くらい嫌味だろう、二人の社会的立場を冥夜は強調する。
「そ、そうか、すぐ行くので……周辺の警戒も怠らないでくれ」
『榊に今の会話を伝えておこうか?』
「いや、ごめんなさい」
 冥夜の切替しに土下座をせんばかりに謝る武。身についた上下関係と言うか、単に尻の下にしかれているだけかもしれない。
『本当にすぐ来るのだぞ』
 突き刺ささり抉るような冥屋の冷たくて熱い視線が消えた途端、男二人は溜息をつく。まぁ、今回は冥夜だけだからよかったが、委員長やエレナなどがいた日には……。
 一瞬恐ろしい想像をしてしまった武は、数年前にどこかぶっとんだ戦友達と共に女性陣から半殺し……もとい、説教を喰らった事を思い出していた。まぁ、ある傭兵の提案に乗って女湯を覗きにいったのだから、自業自得といえば自業自得だけど。
「やれやれ、彼女は相変わらずだね。この様子じゃ委員長さんも変わってないのかい」
 ちなみに、この会長も覗きに行った馬鹿の一人だったりもする。
「ああ、相変わらずだ」
「そうか、それは何より……っと、無駄話をしている場合じゃなかったな。
 ところで、プランE1はうちがスポンサーだったから少しは知っているが、プランG5はどんな機体なんだい?」
 何気ない会話……に見える、その実腹の探りあい。
 もっともそれはアカツキだけの事で、武に隠すつもりはさらさら無かった。
「意外だな。スペックデータはそちらにも送っておいたはずなんだが?」
「まぁ、確かに見せてもらったけどね。覇道財閥が絡んでいたみたいだからさ、パイロットとしての白銀クンの意見を聞きたいんだよ」
 アカツキの言葉に、武は一瞬だけ考え込む。彼ははネルガルという大企業のトップであるとともに、凄腕のエステバリスのパイロットなのだ。おそらく、企業トップとパイロット、その両方の意味で覇道財閥が関わったというプランG5に興味があるのだろう。
 そこまで考え、武は幾つかの言葉を選びながら席を立つ。
「そうだな、アレはかなり異質……だと思う。一部は魔導理論を導入しているって話しだ」
「……鬼械神かい?」
 アカツキの脳裏に浮んだのは2年前に対峙したことのある鬼械神だった。その圧倒的な戦闘力もさることながら、あの独特の雰囲気……瘴気とでもいうのか雰囲気は、彼をもってしても二度と対峙したくは無いと言わせるのには十分な代物だった。
「いや、鬼械神ともまた違うな。あそこまでは禍々しくは無い」
 武の脳裏にも同じく鬼械神の姿が浮ぶが、すぐに似ているという考えを否定する。
「なんというか、鬼械神に近い……というか、同じ物だが、正反対って印象を受けるな」
「なんだかよく分からない例えだね、そりゃ。報告書どおりデモンベインみたいな機体って事なのかね」
 アカツキはかつて一度は轡を並べたことのある“魔を断つ剣”の名を口にする。
 だが、武は肯定しながらも再び曖昧な言葉を口にした。
「まぁ、たしかに雰囲気はデモンベインに近いし、報告書でも戦術機のパーツを流用した簡易量産機って触れ込みだ。でも、どうかな? 中枢は完全にブラックボックスでうちの整備班も触らせてもらえなかったって話しだ」
 武の匙を投げたとばかりの言葉に、さすがのアカツキも呆れ声を上げる。
「それじゃあ、何もわかっていないのと同じじゃないか。まぁ、よくもそんなわけのわからないものを使う気になったもんだね」
「それでも使えそうなら使うしかないだろう。贅沢を言っていられる状況じゃないしな」
 もっとも、武も負けてはいない。ジト目でアカツキを睨みながら嘯く。
「それにあやしいと言ったらプランE1だって同じだ。”時流エンジン”だって完全ブラックボックスだっていうんで、マトモな説明がされなかったらしいぞ」
 言外に知っていることがあったら話せという武に、アカツキは苦笑をする。
「ボクに言われてもね。君達と同じレベルでしか知らないよ。独立研究プラントは君だって知っているだろう?」
 独立研究プラントとは“現状を打破する為”に外部から物理的に完全に切り離された小惑星群の何処かにあるという研究プラントの事だ。たしかに機密レベルは最高であり、武がその存在を知ったのは脱出船団に乗る事が決定したある科学者が、せめてもの罪滅ぼしにと置いて行った置き土産から知ったに過ぎない。
 もっとも、武がソレを確認した段階では殆どの研究はオルタネイティヴ5に接収されており、開発の著しく遅れていたE1とG5が残されていただけであった。
 もっとも、だからといってネルガルが研究内容を把握していなかった……などと思うほど武もお人よしではない。
 再びジト目でアカツキを睨む。もっとも、狸というのならばアカツキが遥かに上だ。まったく動じる事も無く苦笑いを浮かべる。
「アレに金を出すのを決定したのは先代の話しだし、ボクの興味はもっぱらボソンジャンプだったからね。ホント詳しくは知らないんだよ。
 それに、技術レベルの話となると専門家じゃないボクにはさっぱりだ」
「どうだか」
 男の顔を凝視する趣味も無いので早々にアカツキから視線を外すと、武は部屋の扉を開きアカツキを廊下へと促す。
 そんな基地司令にアカツキはこっそりと溜息をつく。まぁ、自分でも信じないだろう事を口にするのだから無理もない。
「信用が無いね、ボクも。
 まぁ、後は実物を見せてもらうとしますか。プランE1とプランG5……“エクサランス”と“ロストガン”をね」





 新西暦79年
 当時行われていた地球連邦とジオン公国の戦争を終結に導いたのは、外宇宙からの来訪者であった。
 外宇宙からの来訪者はウイグル自治区に拠点──オリジナルハイヴを構えると、周辺の“ありとあらゆる存在”に向かって攻撃を開始。
 後にBETAと呼ばれる異星起源生命体の圧倒的物量による猛攻は、連邦とジオンの戦争で疲弊していた地球圏ではBETAの侵攻に対抗すことができず、約一年間でユーラシア大陸及び周辺諸島の70%、アフリカ大陸の30%を失う事となる。
 新西暦83年。
 人類はそれまでのBETAへの研究で炭素生命体である事と意思らしきものがあることだけは発見するものの、あらゆる意思疎通計画は失敗に終わる。この年、成果の上がらないオルタネイティブ3計画の放棄を決定。ジャミトフ・ハイマン准将の提唱により設立されたティターンズを中心として戦線の再構築を行うこととなる。
 だが、それと時を同じくして地球圏の闇に巣食っていたモノが動き出す。北米自治区アーカムシティを中心に暗躍する魔術結社ブラックロッジ、ミケーネ帝国の遺産を有するDr.ヘル。あるいは太古より復活した恐竜帝国。BETAと戦いや様々な組織の暗躍に地球圏はさらなる危機をむかえる。
 新西暦86年
 BETAはヨーロッパ地方を除くユーラシア大陸及び周辺諸島の制圧を完了、日本への侵攻を開始する。朝鮮半島に位置する甲二十号目標・光州ハイヴよりあふれ出たBETAの群に、日本自治区軍と連邦軍、ティターンズは成す術もなく、抵抗を試みるものの圧倒的物量に横浜地区までが制圧される。日本自治区軍の捨て身の抵抗で辛うじて東京陥落は免れるものの、BETAは横浜及び佐渡島の二箇所にハイヴを建造、日本自治区はBETAの牙を喉元に突きつけられる形となる。
 同年、本州奪還作戦『明星作戦』を開始、ティターンズの開発したG弾2発を横浜ハイヴに使用し、BETAを退ける事に成功する。この功績で強い影響力を持つ事となったティターンズであったが、同時にティターンズの暴走が始まった。
 BETAを始めとする侵略者との戦いの消耗を補填するべく重税が課せられていたコロニー群であったが、それは同時にコロニーの住民に強い不満を抱かせる結果となっていた。無理もない、元々地球連邦のコロニーへの厳しい政策への不満という下地があったのだ。さらには士気低下を恐れた地球連邦の報道規制や、地球からの難民による治安の悪化、侵略者の目標が現時点では地球のみであり作り物の大地であるコロニーには興味が無かった事が不満に拍車をかけた。
 BETAという名の悪夢も、地獄となった地上も、コロニーの住人にとっては対岸の火事でしかなかったのだ。地球連邦に、いや、この時点ではティターンズにすら悪意が無かった事に、コロニーの住人は気がつけなかった。
 同年7月。サイド1・30バンチの住民が反地球連邦政府デモを決起すると、デモの鎮圧に当たった司令バスク・オムは使用が禁止されていた毒ガスをコロニー内に注入させ、1500万人もの全住民を虐殺した。
 しかし、事件の真相は対BETA戦線の維持にティターンズの力は必要不可欠と判断した地球連邦政府により隠匿され、以後もティターンズが行う残虐な行為は隠匿される事となる。
 この事件を受け、連邦軍内部でブレックス・フォーラ准将を中心にエゥーゴが結成される。
 同年、地球外より第二の異星起源生命体が日本自治区東京に落下。同時期に木星蜥蜴を始めとした異星人が地球圏に襲来し日本自治区を中心に激しい戦いとなる。
 新西暦87年
 ティターンズとエゥーゴの抗争が激化、後にグリプス戦役と呼ばれる紛争が勃発。宇宙でのグリプス戦役、地球でのBETAを始めとした侵略者との戦いで地球圏は更に疲弊をする。
 新西暦88年
 86年に東京に落下した第二の異星起源生命体、機械生命体“ゾンダー”が活動を開始、半年におよぶ戦闘の結果、対ゾンダー秘密防衛組織GGGの活躍によりゾンダーの撃退を達成する。しかし、その3ヵ月後GGGによるクーデター計画が発覚。ティターンズはGGGの本拠地であるオービットベースを包囲するが、GGGは勇者ロボ軍団と呼ばれる機動兵器群の力で包囲網を突破、外宇宙へと逃亡をする。
 これを追撃する余裕が無いと判断した地球連邦政府のロゼ・アプロヴァール議長はGGGを外宇宙の追放処分とする声明を発表する。
 時を同じくしてアステロイドベルトよりドズル・ザビの遺児であるミネバ・ラオ・ザビを擁するジオン残党、ネオ・ジオンが地球圏に帰還をする。これにより、グリプス戦役が激化する。
 同年、ネルガル重工が所有する宇宙戦艦ナデシコが地球連邦の静止を振り切り火星探査へ向かうが、火星はBETAと木星蜥蜴の戦場となっていた。その後ナデシコの活躍により、木星蜥蜴の正体が100年前に地球圏を追放された人類であり、ネルガル重工や地球連邦政府の一部高官がその事実を隠蔽していたことが発覚する。しかし、木連(木星蜥蜴)との和平は特使の暗殺事件により暗礁に乗り上げ、結果和平は12月に木連青年将校による“熱血クーデター”後の事となる。
 時を同じくしてアクシズで行われたエゥーゴ、ネオジオン、ティターンズの会談でエゥーゴの指導者ブレックス・フォーラ准将とティターンズの指導者ジャミトフ・ハイマン准将の双方が何者かに暗殺される事件が起こる。
 これにより宇宙での三つ巴の戦いはさらに激化、結果、エゥーゴのクワトロ・バジーナ大尉やネオジオンのハマーン・カーンが相次いで戦死し、ティターンズが一連のグリプス戦役を制することとなる。
 新西暦89年
 ジャミトフの後をついでティターンズを率いることとなったパプテマス・シロッコ大佐によりバーナード星系への移住計画及びBETA殲滅作戦『オルタネイティブ5』及び『バビロン作戦』が発表される。

 そして2年後の新西暦91年、見捨てられた星、地球で最後の反攻作戦『バビロン作戦』の準備が進む中、地球連邦軍極東方面軍横浜基地にて基地指令代行の白銀武少佐の指揮の元、廃棄プランであったプランE1とプランG5の再評価が行われることとなる。

 そう、これが地球圏の破滅を……、邪神の企みを……、『こどくなこどく』を打ち砕く最初の狼煙となる事はまだだれもしらない。

 
 
 
 
 
 

作者の偏見と独断によるキャラクター紹介
アカツキ・ナガレ
登場作品:機動戦艦ナデシコ 機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-

 ネルガル重工の会長。
 一見すると二枚目だがその実かなりの曲者で、蜥蜴戦争時はパイロットとしてナデシコに潜伏、重大な事態にクルーを裏切り……と、こう書くと悪党なのだが、実のところかなり詰めが甘く正体はバレバレだは、戦艦のマスターキーは奪われるは、虎の子の新造戦艦を沈めるはと劇中は良いところがなかった。
 数年後の映画版の時点では一線を退き会社経営に従事するものの、世間では蜥蜴戦争の戦犯扱いで表舞台からは身を引いていた。もっとも、裏では火星の後継者にさらわれたアキトを救出、アキトの復讐を支援したり、演算ユニットを巡って火星の後継者と対峙していたりと裏方仕事をしていた。
 もっとも、これは正義感からなどではなく、利害が一致したからの行動なのだが……、だからと言って完全に利害だけというわけではなく、クーデター時にはわざわざ矢面に立ったり、廃人同然だったアキトを保護したりと利害では説明しきれない動きを見せている。まぁ、悪ぶりたいお年頃のちょっぴり複雑な落ち目の女ったらし。

 なぜかおばちゃんのファンが多い。

 
白銀武
登場作品:マブラヴ

 国連太平洋方面第11軍・横浜基地衛士訓練学校・第207衛士訓練部隊所属の訓練兵。
 元は平和な現代世界の学生だったが、ある朝目覚めるとそこはBETAと呼ばれる怪物に侵略されている並行世界だった。自の身に何がおきたのかわからぬまま、その世界で生き抜くために香月夕呼の計らいで訓練兵となる。
 当初は仲間の足手まといでしかなかったが戦術機の操縦に才能を発揮、仲間や世界を知るにつれて成長していく。しかし、世界はそんな彼の成長を待っている暇もなく、人類はBETAに敗北する。そして物語はオルタネイティブに続いていく。

 基本的に重度のニブチンでお調子者。妙なカリスマと才能、度量があるのだがまったく自覚が無い。
 一度くらい豆腐の角に頭をぶつけて死んだほうがいいのかもしれない。まぁ、死んだくらいじゃこの男のニブチンは直らなかったのだが。


御剣 冥夜
登場作品:マブラヴ

 国連太平洋方面第11軍・横浜基地衛士訓練学校・第207衛士訓練部隊所属の訓練兵。
 劇中世界の日本の国家元首である将軍家ゆかりの少女だが、詳しい出時は不明。剣技に優れ、気高く冷静沈着でありながら、民を思い仲間を思う熱き心の持ち主……なのだが、どうも武の登場以来、特にクールな一面が崩れはじめ、年頃の少女らしい一面を見せたり、ゲーム機にはまって周囲を心配させるなどアレな部分が見え隠れし始める。
 まぁ、それだけ武という人間が彼女にとって安心できる人間だったのだろう。

 力なき人々の為に戦うべく訓練兵として厳しい訓練を行っていたが、そんな彼女の成長を待つことも無く人類はBETAに敗北してしまう。ゲーム中の彼女のルートでは将軍より贈られた紫の武御雷を武に託し、身ごもった武の子とともにバーナード星系へ移住をする。

 ちなみに、平和な平行世界の彼女は常識などぶっ飛ばす漫画的なお嬢様であったが、こっちの冥夜はややずれてはいるものの実にまっとうな常識人。人間、周囲の環境は大事だという良い一例である。

 
 
 
 
 
 

あとがき
 というわけで、ほかにも書いているのに見切り発車ではじめてしまいました。
 始めましての人も多いと思いますが、お茶くみというしがないSS書きです。早く別シリーズを書けとお叱りを受けている最中なのですが、なんとなく懲りずに長編を書いてしまいました(ぇ
 ちなみに、もうひとつのFateSSも、構想はラストまで出来てはいるのですが……。ちと止まってしまってます>< がんばっている最中なのですが、少し話が暗くなりそうなので筆が止まっています><
 言い訳にもなってませんね><

 とりあえず、あまりお待たせせずにSSが書けると・・・・いいなぁ・・・><
 よければ、また見てくれるとうれしいです。

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