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1月2日(月)お正月
この正月休みは香川へ行く予定を立てていた。
前回の遠征はかなり急な計画で、また採集に充てる時間があまり取れなかったこともありヤリ残した感が大いに残っていたから、このタイミングでのリベンジを密かに狙っていたのである。
山梨での割り納めを早めに済ませたのも、実はそのためだ。
ところがこの少し前から色々と身の周りの状況が急変し、遠征はキャンセル。
折角の休みなのに家から出ることも許されぬまま、悶々と不安な日々を送る羽目となってしまった。
と同時に、クワ友には現地でまた会いましょう・・などと伝えていたにも関わらず、ドタキャンで大変申し訳ないことをしてしまった。
事前に図書館で借りておいた雑誌も、全て無用となった。

そんな中、クワ先輩がこちらへ来ているという一報が入る。
前日から西のトップチームが0泊弾丸遠征で山梨入りしているとのこと。
コンドルさんには以前岡山で大変お世話になっているので、改めてその御礼や新年のご挨拶だけでもと思い、当日になり私も急遽出撃を決めた。
10:06
今日は寒波の影響で気温も低く、また何より北風が強いので、いささか条件はよろしくない。
やや急な出発だったので攻めるポイントは特に決めていなかった。
ただ、前日の西トップチームの厳しい結果報告を受け、温存ポイントなどでこれ見よがしの成果を出すのは何だかやらしい気がしたこともあり、といって特に行きたい場所もなかったので、この日は車の中で思いついた適当な方面へ向かってみることにした。
そこは過去一度も採集に成功したことがない苦手な地名で、特段ピンとくるものも感じないエリアだが、この機会に少し開拓でもしてみることにする。
適当な場所に車を止め仕度をしていると、犬の散歩のオジサンにジロジロ眺められ、ちょっと恥ずかしい^^;
装備を整え、いざ林に突入する。
捜索を開始すると、こんな場所でも採集者の痕跡は所々に見られた。
今年の新しいものは無いものの1〜2年前の割り痕は要所にあり、とても熱心な採集者が来ていることを窺わせる。
ただし良材はあまり無いように思われ、当然オオが出た形跡はない。
やがてそんなものも見当たらなくなり、得意なお散歩状態に。
いつものことである^^
小一時間の散策を終え、やっぱりダメなのでそろそろ引き返そうかと思っていたところ、ようやく一本のクヌギの倒木を発見。
見た目にやや古びた感じで材質も悪そうだが、暇なのでとりあえず叩いてみる。
パカッとやると、なんとそこには一匹の成虫が・・!!
っといってもアカアシクワガタ(;_;)
なんだ、アカアシ材かよっ・・。
ということで構わずバンバンやっていくと、そこには次第に無数の食痕が現れ・・
そしてそれは意外にも太さを増してきた。
こんな風になっていた。
ん・・??
極太食痕現る!
ゲッ!これ・・オオクワだろっ!?
最初アカアシかと思っていた細々とした食痕がいつしか極太に変わり、そして材のアチコチに巨大な大穴がポコポコと姿を見せ始めたのである。
こ、これって、もしかして・・
食痕の色はやや黒ずみ、いかにも新鮮ではない状態。
鮮度的には推定一年前くらいのものであろうか?
ということは・・・
この時点で既に大物の予感!
いつ飛び出すやもしれない獲物にドキドキ胸躍らせながらオノを捌いていく。
そして程なくポコッと穴が開き、そしてその中から黒いものが顔を覗かせた。
あ”っ!!!
そこには、こんな光景が用意されていた。
画像中央
こ、これは・・・??
大歯型の死骸
だぁーーー!
ぢくしょーーーーーーー!!!!!
【 食痕を暴いた後のその時の状況を、動画でご覧頂けます 】
なんとそこに居たのは、大歯型の蛹の死骸であった。
妙に真新しく、おそらく死んでからそう時間は経ってはいまい。
初秋に蛹化し、気温の低下で羽化できずにそのまま死んでしまった個体のような気がする。
オオクワガタの大歯型なんてそうは簡単に採れないだけに、このショックは大きい。
うそだろ・・。
気を取り直し調査続行。
元々そんなに材が太い訳でもなく、容量も限られていることから過度の期待も出来ない。
ましてや、滅多にお目に掛かれないオオクワガタの大歯型が死骸とくれば、次のチャンスがそうそう落ちているとも思えない。
やや放心のまま惰性でしばらく割り続けていくと、少し離れたところに極太食痕がもう一本現れた。
そして慎重に追いかけていくと、程なくポコッと穴が開く。
こ、今度はどうなんだ!?
【 その時の状況を、動画でご覧頂けます 】

たのむっ、生きてろっ・・!
穴を少し広げて中を確認すると、そこで待っていたのはこんな光景だった。
穴の中から丁度こちらを向いた格好のオスの大腮が見えるでは!
おお、コレは・・!!
だ、だ、だ、大歯だぁ〜〜〜^^!
♂63mm大歯型
引きずり出して、手に取り確認。
すばらしい・・。
クヌギのニクウス材らしく、シャープでスマートなオオクワガタの大歯型だ^^
死骸が出た瞬間はもうダメだと一度はあきらめただけに、この大逆転感は想像を絶するものがある。
前回の採集でも大歯型は採っているとはいえ、それは単なる温存材での成果。
失礼な言い方になるかもしれないが、あれはある意味、採れて当然の個体だったのである。
歩く → 探す → 見つける → 割る → オオクワ
この過程のうち、そのどれが欠けても感動とは程遠いものになるということは、同じ採集者の方であれば判って頂けると思う。
先程から寒波による強風と小雪が容赦なく頬を叩きつけているが、そんなものは最早どーでもいい。
やったぜ!!
そして、大歯型の居た下の部分から2頭目のメス。

画像中央下
♀41mm
さらに、3頭目のメスを追加。
♀42mm
これで終了です。
記念に大歯のワンショット!
極太食痕と大歯型
カッコイイ〜〜〜^^
すばらしい倒木であった。
今日はなんとなく成果には在り付けないだとうと考えていただけに、この結果はただただ嬉しいの一言だ^^
ところで以前採集記の中で、クワガタの食痕の中に蟻は侵入しない・・と述べたことがありましたが、訂正させて頂きます。
そういえば、こんな光景は以前から度々目にしたことがあった。

これは一体、どういうことだろう・・。
推測するに、蟻が越冬場所としてオオクワの食痕内を選んだものだと私は勝手に思っている。
少なくとも、食糧を入手しようと幼虫を襲うために入り込んできたのでないことだけは判る。
そもそも、ほとんど活動しない真冬にはエサなど必要ない訳で、それは大歯型の蛹が餌食になっていないことでも明白なのである。
そんな事を考慮すると、おそらく木の中にあるクワガタの糞の混じった坑道が、色々な意味で蟻達の冬の仮住まいとして都合が良かったのではないか・・と思うのだが本当のところはどうだろう。
ま、どうでもよいことですけどね(笑)
その後は、来たついでに周囲の散策もしておく。
ただし、良材もあまり見当たらないB級ポイントらしく、当然成果はナシ(;_;)
唯一ドキッとした事件はこれ。
スズメバチ(>_<)
オオクワの産卵痕かと思い、ドキドキしながら割っていった先に居たのは、コイツでした^^;;;
なんでやねん!
これにて本日の採集は終了ですm(_ _)m
そしてこの日はコンドルさんから連絡を頂いていて、採集が終わったらファミレスで一緒にどう?とお誘いを受けていたのだが、私が時間までにそこに辿り着けず、またの機会となってしまった。(大変申し訳ありませんでした)
三が日は当然休みと勝手に思い込み私がのんびり行動していたら、明日仕事の方がいらっしゃったとのこと。
高速の帰省ラッシュのことを考え、早々に山梨を後にされたそうです。
まさに弾丸遠征!
ちなみに0泊二日目は、かるく3本当てたとのこと。
やはりプロはやる事が違う・・。
さすがで御座います。
今日もお疲れ^^

本日の成果
オオ 成虫1♂2♀
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