富士山三昧のバスと電車の超スロウな美術探求小さな旅

ネットコミュニティの仲間で御山(富士山)写真の遠山喜一郎さんの写真展を見る機会がやって来ました。


一昨日26日には、ちょうど創業380年記念キャンペーン中の箱根塔ノ沢(箱根登山鉄道の始点箱根湯本駅の次の駅にあたる)の箱根でも老舗格の温泉旅館に泊まったので、静岡県裾野市で開かれている「遠山喜一郎・渡邊章治展」を見に行くには日取りと言い、場所と言い、訪ねるには絶好のチャンスです。
しかし、一般の人と違って、小生は脳梗塞後遺症で右片麻痺手で好きだった車の運転は止め、家内も運転は好きでないので、遠出に車は使えません。

創業380年からのこの温泉旅館の創業当時の建物は物置くらいしか残っていず、今の建物は明治大正時代の骨組みらしいのですが、館内は時代を感じさせる造作が溢れています。4階の大食堂広間に行くにもエレベーターもありませんが、そういうクラシカルな日本式な風情を楽しむ外国人には、近代的ホテルよりも大人気のようです。その日も夕飯の食堂で浴衣がけの外国人を多く見かけました。

身障者で4階まで階段を上がるのは大変でしたが、昔の建物の階段は急な割には階段中央に踊り場が創ってあったり、踊り場周りに美術品を配したり、階段が通して見えるのを避けるように巧妙に配したり、恐怖心が沸かない工夫がしてあるようで、何とかよじ登れるわたし程度の障害者には苦になりませんでした。

朝の5時から温泉に浸かり8時に朝食を済ませると、塔ノ沢からバスで勝手知ったる仙石原という芦ノ湖北側にある湿地原の街まで箱根の坂を上り(バス代700円)、そこでJR御殿場駅に行くバスに乗り換え箱根の山を下ります(バス代700円)。なんとラッキー、1時間に1本くらいしかない御殿場駅経由新宿行きバスが10分後に来ました。


結局、バスで箱根を横切ることになります。

マサカリ担いだ金太郎で名高い金時神社のある金時山の脇を通る乙女峠という富士山が目の前に聳え立つ峠からは、バスが目まぐるしく変わるので写真が撮れませんでした。御殿場の町に降りると富士はさらに近くなります。

御殿場の街からは圧倒的な富士の御山が見えるというか迫ってきます。
1時間に2本くらいのJR御殿場線で、御殿場駅から展覧会場のある裾野駅までは、右車窓は全く富士の御山の姿ばかり、快晴の青空に裾野を引いてクッキリと見えます。(電車賃320円) 電車の窓だからこそ味わえる醍醐味で、左手片手のデジカメで夢中で写真を撮っていると、隣の座席のオジさんが「藤岡に行くと写真がきれいに撮れるよ」と教えてくれました。


なるほど、富士岡駅に来ると電柱や電線が視野に入らず、桜の梢などが見え、春になったらきっと見事だろうな、なんて思いました。
(写真下は御殿場付近の富士山)

初めての裾野駅に降り立ち、苦労して駅構内の跨線橋階段をよじ登り、付き添い人同様の妻が展覧会会場に電話をして道を聞く。歩いて15〜20分だそうなのでタクシーで程なく着いた(タクシー代670円)。11時5分、入り口脇の看板によると、開場11時とあり、ジャストインタイムでした。これもラッキー。

会場のご主人勝又さんは「昨日は遠山さんも渡邊さんもお見えでしたが」と仰りながら、クラシック音楽のBGMが流れる会場で美味しい紅茶を入れていただきました。遠山さんにお会いできなかって残念だったのですが、どの写真もすでに見せていただいている写真ながら、額に入った大判にプリントした写真はまた違った迫力があり、満足しました。それぞれの写真に付いている写真説明も、コミュニティで配信に見える遠山さんの文章の先頭部分ままでした。

さすが遠山さんは地域の名士で、毎日新聞や静岡新聞にもたびたび紹介されていることも知りました。わたしたちより先にすでにお見えになっていた二人連れのご婦人たちも交えて家内も勝又さんの説明を聞き、ひとしきり笑い声に満ち幸せな時でした。またそのご婦人たちの運転する車で駅まで送っていただき感謝感激でした!

帰り、裾野駅から国府津駅まで御殿場線に乗ります。恥ずかしながら、これも小生には初めての御殿場線乗車でした。今度は進行方向左手にずっと富士山を見て列車は進み、やがて往時車を運転して走り回った国道246号線を懐かしく眺めながら走ります。


 国府津からいつもの東海道線に乗り換えてさらに大船駅で京浜東北線に乗り換えて午後2時過ぎの洋光台駅まで(裾野から電車賃1、450円)。自分にとっては新鮮な冒険心を満たしてくれる長くて短い素敵な富士三昧、美術探求の旅でした。

 

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