うたを忘れた牡蠣の詩・・・なんでもかんでも
H9(1997)〜H13(2001)の句作一覧
今まで適当に作ってきましたので整理をするのは面倒です。メモの積もりで収録しました。2006/12/22
|
あららぎてふ一位の実もて北を去る 寺の鐘野猿並びおる彼岸 青蔦の湯滝に打たる日なりけり バシー海峡飛び魚とび果つ水漬く屍 茶の花を詠みにし母の懐かしき 安房の海布袋の如くに山笑う 敬老日千円調髪みうらの湯 |
春の雪葉たざるや蕗の薹 枯れ野来て出会うて戻る狐かな 蜩やアンジェラスの響きあり 空蝉を出ですぐとらわる身の嘆き 虎杖や摩周の湖の暮れなずむ 托鉢の僧の心や青き踏む ひまわりや今一輪の燃え尽きる |
甘藷南瓜泥手で神棚に供えけり 萩見てもこころの揺れぬ日はかなし 鮭半身アルゼンチンの肌の色 竹の子や青きをなごを剥く心地 晩秋と殊更言うは気恥ずかし 画家作家故郷を語るやみんな秋 |
|---|
2006・7・30収録 中国東北部(旧満州)2001 春雨や爾霊の山に音もなく 旅順 汽笛霧湧き上がり来る谷の底 撫順 くるまひとひとばしゃくるま街の雨 長春 9・18巨岩に彫られ立夏かな 瀋陽 松花江黄砂吹き抜く和庭園 ハルビン |
||
| 「畑」 2004・7 一時帰宅を許されて(1) 茄子の花思わるほどのうす紫 茄子の花咲き終えし頃退院す 韮の花杖に頼らず立てた朝 葉唐辛子去年は借畑(はたけ)で作りけり 鷺草やブート忘れたコンピュータ 鷺草や舞うかに見えて風を待ち 2006/6/7 |
「庭の蕗」 一時帰宅を許されて(2) 庭の蕗にて食う朝や足るを知り 庭の蕗おかか油揚げうす醤油 明日の分余して煮るや庭の蕗 今日もまた庭蕗食うて小粋がり 2006/6/7 |
著莪(しゃが)の花 公園の階段のほとり シャガは 今年も静かに群れる ![]() 著莪の花胡蝶花(しゃが)とも呼ばれつつましく 手摺なき階段きつし著莪の花 著莪咲いて一寸の虫生き返り 2006・5・18 |
入院の頃 やっと一句という気になって 「竜胆」 竜胆に若き挫折の匂いあり 行き暮れて竜胆色の悔いのこり 竜胆やか細くなりぬ萎えた腕 2004・7・31日記より 2006・6・7 |
| 短歌 2006.4.2 展覧会 今年また 展覧会は 無事終わり 絵を描く数の 少なさを恥じおり 絵を描くに まさる楽しみ 文を書く 楽しみ教えた 人懐かしむ いくたびか 絵を描くたびに 迫りくる 池の樹を描く ひたむきなこころ |
俳句 2006・3・19 ひごろ 啓蟄や 杖突男も 空仰ぎ 春嵐 落第告げる 夢の人 |
|
| 短歌 2006.3.19 思い ともかくも 生かされて来し わが命 花見むしろか 孫らの馬か 今日もまた ホームページに 語りおり わが語る友 顔見えなくに |
||
| 短歌 2005.11 生活 みととせも 過ぎゆき日日を 懐かしむ 同窓会の 誘いも空し 階段を 杖を頼りに 降りてゆく ただ一杯の ワイン待つ店 ある日より 利かぬ体の 連れづれに 半合酒の 道草覚えぬ |
||
| 短歌 2005.11 庭先 ちらちらと 藤棚柱に 映ゆ夕日 風にそよぐ葉 描いてみせる あしたばの 花とも見えぬ 緑かげ 秋冥菊の 白き花一つ |
近詠10句