
恵み野病院名誉副院長 佐々木英制先生
| 札幌徳州会病院10周年記念講演 「生」と「死」について 1993.8.1 |
|---|
北海道の恵庭市につくった恵庭工場に志願して赴任して間もなく、従業員の健康のため学校医と同様「工場医」
の斡旋を恵み野病院にお願いし、名誉副院長の佐々木英制先生を指名いただいた。
早速、工場長としてご挨拶に伺った。正式には「医療法人北辰会 恵み野病院」という大きい総合病院である。
案内された名誉副院長の大きい部屋には、大型の机に座っておられる白髪の先生と、背後の大きな脊高いガラ
ス戸の書棚が1つあった。先生は座っておられたが大きい方だとお見受けした。型どおりのご挨拶を済ませたわた
しの目には先生の背後の書棚の背表紙の字が目に入る。
最初に目に入ったのは部厚い「正法眼蔵随聞記」であった。お医者さんが読むには珍しい本である。また、その
隣も仏教本と思われるのが並んでいて、先生のお話し振りも物静かないかにも学究肌を思わせた。
そのころ、たまたま私も「正方眼蔵」に関心があった。紀野一義の講話録「正法眼蔵随聞記」であった。
そこで、話は道元の「正法眼蔵」の話になった。他の話は何だったか忘れてしまったが、仏教の話が弾んだ。別の
日私の紀の一義の「正法眼蔵随聞記」テープ集を聞いていただくためにお持ちした。初対面で、このようなラッキー
な出会いがあったことは幸せである。
そのことがあってからしばらくして、会社の定期健康診断で思いもかけない高血糖(400mg)を指摘され、即日
入院を勧告される羽目になった。毎日病院の高血糖用給食以外は飲み食い出来ない条件で会社に行き、昼食時
も病院に戻り、夕方は運動のため病院隣のスポーツジムのプールで泳いだ。主治医は井澤和浩副院長であった
。同じ病院に入院していながら、さすがに佐々木名誉副院長のお部屋に伺うのははばかられた。
後日、テープを返して頂いたとき、佐々木先生は「生と死について」という、ご自身の講演の原稿のコピーと「養生
あれこれ」という小エッセイコピーを下さった。先生の雰囲気を思い出しながら、何度も読ませて頂いているうちにこれは自分だけ読んでいるのは勿体ないなと思うようになった。
インターネットで調べてみると先生は札幌徳州会病院の医療改革に共鳴され北海道大学医学部第一外科助教授の席を蹴って同病院の院長に就任され、その後恵庭病院にこられたそうである。もとより先生のご活躍を語る資格は無いことは承知しているが、ここに頂いた原稿コピーをスキャンして活字にしたので、皆さんにも読んでいただきたいと思う。 2008/3/1