スロウニンのスロウな生活
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5/Oct./2008
僕のドラエモン
僕の心の中にはもうひとりの僕がいる
僕はもう一人の僕を勝手に僕のドラエモンと名づけている
僕のドラエモンは僕の心の動きや考えの本音を一方的に聴き取っているらしい
僕が自分でも気づかない本音を聴き取って小脳にあるといわれる潜在意識の奥深くにジワジワ沁み込ませる
例えばこうである
僕が勉強で良い成績を取って父ちゃん母ちゃんの喜ぶ顔が見たいと思っていると
僕のドラエモンは僕が勉強が好きだとだけ僕の潜在意識に伝えたらしい
僕がこの学問をやるには点数が足りないかったが一番好きだと思っていると
僕のドラエモンは僕が学問を選ぶ点数が欲しくないのだと僕の潜在意識に伝えたらしい
僕が病気になってモーツアルトを聴きながらのリハビリは楽しいなと思っていると
僕のドラエモンは僕がモーツアルトを聴くのが好きだと僕の潜在意識に伝えるらしい
つまり何かをやるときの自分でも気がつかない気構えだけを馬鹿正直に僕の潜在意識に伝えるらしい
だからいつも気構えの本音が知らないうちに僕の潜在意識に伝わり自然僕の本音の希望が叶うようだ
失敗が怖いと思っていると僕が失敗したいのだと潜在意識に伝えるので成功しないのだ
僕は歳を取るまで残念なことに僕のドラエモンに気付かなかった
僕が僕のドラエモンに気付いてからは明るく前向きに取り組むと僕のドラエモンに伝える努力をする
一方通行の僕のドラエモンに伝える方法はこうである
僕は朝起きて鏡のなかの自分の顔にニッコリ笑いかけ見えないが目の奥に居る僕のドラエモンに声を出して呼びかける
僕のドラエモン君お早う今日も僕は元気に目覚めたよ今日もきっと明るく前向きにやるよきっと良いことがあるよ
僕が今日も大きいお方の存在を信じ人と争うことがなく人を許し感謝を忘れないように過ごすよ
僕たち家族が平穏に過ごせるように僕のはらからが今日も無事に過ごせるように祈るよ
もしもそのために犠牲が必要なら僕が真っ先にその犠牲になるように僕のドラエモン君の力を出してくださいね
僕のドラエモン君僕の身体は片麻痺でイビツだけれど僕の心は今日も平穏で幸せです
ありがとう
24/Sept/2008
朝まだき
朝まだき今日も暑そうな日のきざし
昔の朝鮮靴のようなプラスチックの靴はいて
甚平とリュック姿の歩きです
朝とくにツユクサの花にしゃがみこみ
どんぐりの青さに気付き立ち止まり
休み休みのヨイヨイ歩きです
足早に駅にと急ぐ人々に
昔のわが身懐かしむときのときめき
会社嫌いが思い出されます
朝道の折返しにはマックコーヒー
今朝から120円に値上がりです
シャカシャカチキンという名のつまみ
朝のバス便数多く直ぐ来ます
偶々前便文庫行き後便は上大岡
普段不便な文庫行き一停乗って歩きです
朝日の木陰さわやかに公園よぎり
杖突いておやこが通った幼稚園
思い出しながらのソロ歩きです
もう一つ近くの公園のさるすべり
真っ赤な花がニッコリ笑う
今日も歩けたおめでとう
14/Sept/2008
39.お寺の鐘の音
ここは相州久良岐の里は
今も夜明けの鐘が鳴る
あしたは六時東福寺
早起き老僧撞かれるか
昔の人は聞き分けたろな
ゴワーン ゴワーン ゴワーン
いまは横浜笹下(ささげ)の街に
今も夕べの鐘が鳴る
夕べは六時東福寺
元気な新発意(しんぼち)撞かれるか
昔の人は聞き分けたろな
ゴワーン ゴワーン ゴワーン
注:新発意(しんぼち)=新たに仏信に入ったもの、小僧、ここでは跡継ぎの僧の意味
4/Sept/2008
38. 向かいのおじさん
早起きはやおき 向かいのおじさん
今朝も5時過ぎ もう起きて
庭先まわりを 見まわして
新聞受けの朝刊を ランニング姿で取って行く
元気なげんきな 向かいのおじさん
間もなく気楽なシャツ姿
門扉を閉めずに お散歩に
必ず左の西の方にスタスタと
キチンきちんと向かいのおじさん
毎日決まって散歩帰りに門扉閉め
まもなくTシャツ麦わら帽子
タオルを首に もう庭しごと
小まめなこまめな 向かいのおじさん
百日紅の花は今盛り
トマトもゴーやもディゴ花も
毎日庭作業にはこと欠かない
セッセせっせと 向かいのおじさん
枝切り 草取り 畑仕事に庭掃除
長いホースを繰り出して 鋸つき鋏の高枝払い
作業は日がな続きます
ユッタリゆったり 向かいのおじさん
いつもは立てているワイパー降ろし
手入れの届いた車の助手席
無理の利かないおばさん乗せて買い物か
にっこりニッコリ 向かいのおじさん
偶々 ビッコのわたしが 新聞取りの前庭先で
「お早うございます ご精がでます」と挨拶すると
「おはようございます あなたもお元気になって良かった」と
ゆったりユッタリ 向かいのおじさん
越して来てからもう三十余年 お互い歳も取りました
毎日動くのが元気のヒケツ おっしゃるのは尤もですが
それでも幾つかお兄さん 暑いので無理をなさらないでくださいね
北に向かったブラインド・カーテン窓
昼間は道からわたしは見えず お向かいの庭が見通せます
日暮れて部屋が明るくなると ブラインドが乱雑な部屋を隠
覗いているようで恐縮ですが あなたの元気が励みです
今日も猛暑の日が暮れる 動けぬわたしは机の前で
夕陽を浴びて 庭先掃除に余念ない せっせセッセと余念ない
麦わら帽子の向かいのおじさん ブラインド陰で拝んでいます
明日天気になーれ
28/Aug./2008
37.右まひのうた
右手で文字を書いてみると
やっと持たせた鉛筆も手もロクに動かない
昔の文字にはならないが
それでもこんなカナ釘流も面白い
右手で文字を書いてみると
失った遠い文字の記憶が甦る
字が書けるまでの長い時
みんな 教わったもの
右手で文字を書いてみると
文字を書く手の表情が見える
母からの手 父からの手 ばあちゃんの手
みんな 貰いもの
右手で文字を書いてみると
文字を書く手のすごさがわかる
大きなお方が作られた
みんな お借りしたもの
20080822
22/Aug./2008
36.朝のバロック聞きながら
朝のバロック聞きながら 
今朝も生かしてもらっていると
しみじみ感謝が沸いてきます
先ず思い出一杯カアチャンに
苦労一杯のトウチャンに
子守一杯のバアチャンに
朝のバロック聞きながら
今朝も生かしてもらっていると
しみじみ感謝が沸いてきます
はらからを超えあたたかい人たちに
わたしの命につながるたくさんの人たちに
命を超えて宇宙につながる大きなお方に
朝のバロック聞きながら
今朝も生かしてもらっていると
しみじみ感謝が沸いてきます
バロックはイビツの意味だというけれど
素直な気持ちになってくるわたし
あの人たちの祈る気持ちが伝わるのでしょうか
15/Aug/2008
35.さるすべり
道の向こうのお宅の庭に
さるすべりの花が咲いている
あれはいつのことだったか 引揚者の子の目に
農家の庭の くねくね曲がる幹と つるつる木肌の
ももいろの花火のような花
さるすべり と知った
薹(トウ)が立ったらダメよ と母が口ぐせのように言ったのに
薹(トウ)が立って トゲあるバラに手をかけて
百日紅(ヒャクジッコウ)とも書くと知ってしまった
さるすべり だけで良かったのに
百日紅(ヒャクジッコウ)と余計なことを知ったばっかりに
年経た今になっても まだくいの蟲がついている
2008・7・31