Historic Car Race 2000 in LAGUNA SECA




Data : Nikon F5, AF Nikkor 70-300 F4-5.6D Fujifilm RDP3
コメント:  初めて行ったHistoric Car Race。行く前はHistric Carというものにそれほど興味も無く、流し撮りの練習にでもなればいいや という軽い気持ちだった。しかし、実際のレースは車種がバラエティにあふれ、時を重ねるにつれ車の形が先進的になっていき、空 力抵抗も考慮されたシャープなものに変っていく様がとても面白かった。  大昔の車は、それこそエンジンを積んだだけのボディにただ走る為だけの車輪をつけ、優雅に優雅に進んでいく。スピードもあ まり無く、追い越す時はレーサーが互いに会釈をし合うというほのぼのとしたものだった。そこには貴族世界に漂う紳士的な空気さ え感じられた。  やがてエンジン性能の進歩と共に車の形も滑らかになって行き、今では無駄とも思える筋肉隆々たるボディ形状に変っていった。 スピードも増し、紳士的な空気は感じられなくなり、ただひたすらに速さを追い求めているかのようであった。しかし、まだこの頃 は空力性能が最も良い形への過渡期であり、各社がオリジナリティあふれるユニークなボディで車を作っていた。個人的にはこの頃 の車が最も格好良いと思う。  そしてその後、これ以上無いかのごとき空気抵抗軽減のスタイルを持った車が登場。速度も常に死と隣り合わせのところに達し、 スピンでもして後ろを向こうものなら空中に舞い上がってしまうという、ただただ前に走る事のみ追求した車。そしてどのメーカー も同じような形の車になっていった。ボディ形状に各社各様の強烈な個性が漂わないのも、ついさっきまで車創世記の個性あふれる ボディを見てきた目には物足りなささえ感じてしまう。  車としての第一義である走り。それを追求する事で地を這う飛行機と化して行った車。究極の走りを完成させた車。それはそれで とても美しいと素直に認める。やはり格好良いのである。しかし反面、中期の頃の個性あふれる筋肉隆々の車達にある無骨な力強さ には、もっと強い憧れを感じざるをえない。