不連続殺人事件・・・坂口安吾

ミステリーに興味のない方だと、坂口安吾というと、純文学のイメージが強いと思います。
私も全然知らなかったのですが、この作品には強烈な思い出があるのです・・・。

いきなりですが、私には2歳年上の兄がいます。この兄もまたミステリーファンで
子供時代、図書室の本を読みきってしまった後は、兄が購入したミステリー本を借りて
読んでいたのでした。無論、頭を下げて・・・。(ちくしょー)

さて。私が6年生くらいの時かな。兄がこの本を買ってきました。
「日本の古典的名作だぞー。」とかなんとか、張り切っていました。ところが、その時テスト中か何かで
なかなか読めなかったんですね。そこで、読むのが異常に速い私は、「先に読ませてくれー」と
頼んだんです。普通なら断るのに、なぜかOKしてくれて、私は一晩で読んだんです。

内容は・・・。とにかく題名どうり、人がめたらやったら殺されるんです。面白かったと思います。
実は、この本の思い出は、内容ではなく、その後・・・。

数日後、兄もこの本を読み始め、何気なく私に聞いてきたんです。
「面白かったか。」 私「うん。」
「名作だもんな。犯人も意外だったろ。」 私「どうだろ。XXXXXXXXXXだったよ。」
・・・そうです。私は本当に自然に悪気などなく、犯人の名前を言ってしまったんです。

2・3秒の沈黙の後。いやー、真面目に殺されるんじゃないかと思うくらい、ぶたれましたね。
ニブイ私は、何でこんなに怒られなきゃならないか、訳がわからず、わんわん泣きました。
そしておばあちゃんっ子だった私は、「お兄ちゃんがいじめたー!」と、いいつけにいきました。
いつもだと、私の味方のおばあちゃん。と、ところが、「それは○○ちゃん(私の名前)が悪いねぇ。」
と、一言。

がーん!!」
もう、このときの私は、まる子ちゃんの顔に縦線状態だったと思います。
こんなにぶたれたのに私が悪い・・・。そ、そうか、犯人の名前を言ってしまうということは
そんなに悪い事なのか〜。・・・ニブイ私でも、やっとわかったんですね、ハイ。

今になって、当時の兄の気持ちがよくわかります。自分がこれからワクワクしながら読む本の
犯人の名前を教えられてしまったら・・・。きーっ。私なら、相手を殺しちゃいますね、きっと。(笑)

この一件の後、私は肝に銘じたんです。ネタバレはミステリーにとってご法度だと。
図書館で借りた本に、犯人の名前に印が付いてたりすることが、あるそうです。
こんなイタズラ、絶対に許せませんよね。犯人見つけたら、ぼこぼこにしてやりたいわっ。

不連続殺人事件。この本は、内容うんぬんではなく、私にマナーを教えてくれた本なのでした。   
 


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