わらの女・・・カトリーヌ・アルレー

この本を初めて読んだのは、もう20年ほど前になるでしょうか。もう、今まで読んだ本とぜんっぜん違う!と、衝撃を
受けた事を覚えています。また、本の表紙も映画化されたときのものでしょうか、いわくありげな怪しい男女がいて、
今でもはっきり覚えていますねぇ・・・。

この本の女主人公は、まぁ、打算的な女。億万長者の求妻広告に応募したときから、ドラマは始まっています。まず、
金のために老人と結婚しようという展開がすごい。秘書の協力を得て、憧れの妻の座を手中にするものの・・・・・・。

この本の魅力は、なんといっても「完全犯罪の成立」。私がそれまでに読んだミステリーは、だいたいが、事件がおきて
探偵、もしくは探偵役の人物が、犯人を暴く、もしくは事件の全容があきらかになる・・・というもの。けーれーど、この本
じゃ、犯人はのうのうとしてるんです〜、事件は犯人の都合のいいようにされちゃうんです〜、こんなんあり?(笑)

まず、一回目に読んで衝撃を受けて、続いて二回目に読んだとき、あ、これって面白いっと、思えました。あ、私はミステ
リーは日を改めての再読はしないのですが、その日のうちに2回読むのです。2回目は、犯人の軌跡をたどっていきな
がら・・・。そうすると、この本の面白さ、怖さが、じわーりじわーりわかってくるんですよ。

この本を読んでから、一筋縄ではいかない、新手のミステリーにはまってしまって、探して読むようになりましたね。日記
形式のもの、手紙だけで綴られたもの、一人称の語り手がどんどん変わっていくもの・・・などなど。まぁ、一通り読んで
しまうと、飽きてしまって、また王道に戻っていくのですが(笑)、この本だけは忘れられずに、記憶に残っています。

何事にも影響を受けやすい私は、そうだ、今度は完全犯罪のお話を書いてみよう!と、懲りもせずに思って、色々考え
ましたねぇ。・・・でも、誰にもバレないで、人を殺して、それでおしまいって、ストーリーにしてみると、まーったくつまらな
いんですよ(笑)。それに、短編にもならない短いお話で、昔読んだ星新一のショートショートのような感じになってしまっ
て、うん、確かに、新手のミステリーといえばそうなのですが(笑)。

起承転結がはっきりしているドラマが、ミステリーの舞台かと思いきや、「結」の部分がすっきりしなくても、作者によって
は、こんなに面白い話になるんだなぁ、と、すっごくお勉強になった本でした。・・・まぁ、私の場合、どーんなタイプの話を
書いても、モノにはならなかったのですが。モノにはならない・・・と、はっきりと自覚するまでには、まだまだ年月がかか
ることに、そのときのルコラは気づくよしもなかった・・・。ちゃっちゃっちゃーん♪←火サスのBGM(笑)。 つづく

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