スーパーロボット大戦α外伝

ひとつ戻る
表紙に戻る



「おまえは今という時を生きていてはいけないんだ!!」

 さて、”娯楽語り”第一回に取り上げるのは、「スーパーロボット大戦α外伝」(以下外伝)です。プレイステーションへと舞台を移したスーパーロボット大戦シリーズの二作目であり、PS最後のスパロボとなった作品です。

 今作では”外伝”と銘打ったとおり、αシリーズの本筋からはやや外れた(といっても話的には割と重要なことをしているのですが)ストーリーになっています。なんといってもたった9話でシュウ=シラカワのネオグランゾンと戦わされ、それが終ったと思う間もなく未来の地球に飛ばされてしまうという怒涛の展開!
 プレイしていて正直「ぽかーん」となったのを覚えています(笑)。

 未来の地球=惑星ゾラ(”戦闘メカザブングル”での地球の呼び名です)で散り散りになったプリベンター一行は、その世界の住民と出会い旅をしながら、荒れ果てた大地の真実に近づいていきます。ムーンレィスとイノセント。地球再生計画。”黒歴史”とニュータイプ。…そして、彼らがこの時代に送られた本当の理由。
 特定作品の舞台をベースにしながらオリジナルにまとめ上げられたストーリーには、驚かされることしきりです。まさかギンガナム御大将とジャミル=ニートが、ねえ…。

 とまあ、紹介記事的なコメントはこんなところです。
 正直前作より戦闘時の爽快感は減退している(2回行動廃止・ダメージ計算式の改正による実ダメージの減少・ガンダム系ユニットの弱体化)のですが、追加された”援護攻撃/防御””指揮官技能”など、フォーメーションを考えて戦うという面白さが加わったのは良い事だと思っています。精神コマンド「激励」が「周囲4スクエアのユニットの気力を+10」に変更されたというのもあるし。
 もちろん単機突入もできますが、どっちかというとひとりで全滅させるというよりは「先行して削り→追いついたユニットで撃破」という連携プレーっぽくなることが多いかと。後半は敵硬いからねえ(笑)。

 登場作品も、現代で仲間になる「銀河旋風ブライガー」はともかくとして、「∀ガンダム」「戦闘メカザブングル」「機動新世紀ガンダムX」の三作品は”惑星ゾラ”という荒れ果てた大地でうまく違和感なく共存していたと思います。…Xはちょっとだけデザイン的に浮いてるかな? ”黒歴史”とDOMEを絡ませたのには、思わず「おお!」と膝頭を打ったものですが。

 オリジナル系は今回ややなりをひそめています(特にSRXチーム)が、そのぶんを補ってあまりあるのが、何の前触れも無くプリベンターの前に現れて襲い掛かってくるゼンガー=ゾンボルト大先生。
 乗機のスレードゲルミルによる脅威の戦闘アニメーションには、初見で即引き込まれてしまいました。自分で使うにはハードルートで条件を満たさなければならないのですが、それだけの価値は十二分にあると断言してよいでしょう。”第二次スーパーロボット大戦α”で主人公の一角におさまったのも納得です。

 ストーリーといえば、今作ではスーパー系ユニットの復権に伴ってか、「ゲッターチーム崩壊の危機」「鉄也、甲児に嫉妬(笑えない)」など、非常に一昔前的な”熱い”展開が繰り広げられます。
 敵勢力の一角に恐竜帝国や地下の軍勢がいるというのもあるのでしょうが、これまでそれほど深い描写がされてこなかったスーパー系だけに、なかなか面白いエピソードだったと思います。
 ただそのぶん、ガンダム系のみなさんがちょっと端に追いやられた感じで、そこは賛否あるかと。まあその、”外伝”ということで許してやってください。

 不満点としては、あまり資金を落としてくれる敵キャラがいないことと、ボスキャラが精神コマンド使いスギということでしょうか。前者は全滅プレイなどである程度フォローできますが、後者はちと勘弁です。半分削ったら根性+集中+熱血、んでまた半分まで削りなおしたらド根性+必中+ひらめき+気合+魂、やっと四分の一かと思ったらド根性+必(中略)+鉄壁+補給+覚醒とか、ナメてんのかテメこの紫毛野郎!!
 …失礼しました。以降の作品では単純にボスのHPが高くなっていることで改善されたかと。

 そういう不満もあるにはあるのですが、俺としてはかなり面白くプレイできたスパロボでした。単機特攻でヒーロー気分が味わえる前作もそれはそれで好きですが、なんかこう、”一丸となって戦う”的な感じが気に入ってたりします。
 現在ならベスト版がかなりお求め易くなっていますので、一度プレイしてみてはいかがでしょうか。